■Facebook、Twitter、Instagramのアクティブユーザー数(2017年7月〜2019年6月)
2019年3月、ついにTwitterがトップに!
世界規模で見ると、SNSといえばFacebook。日本でもリリース以来好調にユーザー数を獲得してきましたが、国内では2500万UUに到達してからは停滞傾向に。スマートフォンアプリではTwitterとInstargamがじわじわ追い上げ、ついに2019年3月、Twitterがユーザー数トップに。Instagramのユーザー数もほぼFacebookに並ぶまでに成長しています。
若者のFacebook離れは本当?
Twitter、Instagramの人気の理由は何なのか、まずは各SNSの属性を比較しながら紐解きます。
Facebookの利用者数は2年間ほぼ横ばい。年代別に見ると、20代の利用者が2年間で78%に減少しました。他のSNSアプリに比べて40代以上の利用者が占める割合が高く、特に60代以上の利用者は300万人を超えています。実名登録、グループ機能など、”相手が見えるSNS”は、熟年層にとって安心感のある使い勝手の良いコミュニケーションツールなのかもしれません。
(グラフ:単位=万人)
Twitterの利用者数は年々増加の傾向です。中でも20代の利用者はFacebook、Instagramと比較しても多いことがわかります。若者の利用者を減らすことなく熟年層も取り込み、SNSを盛り上げる一大ブランドに成長しています。
(グラフ:単位=万人)
Instagramの利用者数も増加傾向。年代別に見ると、全ての年代においてユーザー数は増えており、40代以上の利用者は2年間で倍以上に。特に60代以上の利用者は2年間で75万人から220万人と、3倍近くまで伸びました。
(グラフ:単位=万人)
Instagramは女性に人気
Facebookは男女比がほぼ等しく、Instagramは女性が57.5%、Twitterは男性が52.8%と男女比に差があることがわかります。ただし、時系列で見るとそれぞれ男女比に大きな変化は見られませんでした。
(期間:2017.7-2019.6)
Facebook、Instagram利用者がTwitterを併用している
続いて、各SNSの併用状況について調べました。2つ以上のサービスを併用している割合は65%で、それぞれの利用者から見ると、Facebook、Instagram利用者がTwitterを併用している割合が多く、またその割合は増えています。Facebookのユーザー数が減ったというよりは、彼らがTwitterを併用しアクティブに利用するようになったと考えられるでしょう。
Facebookで家族や知り合いとのつながりを大切にしつつ、匿名のTwitterでネタ的につぶやいやり、世の中のリアルタイムな情報を楽しむといった使い方が、現在のSNSの王道なのかもしれません。
(期間:2019.1-2019.6)
(期間:2019.1-2019.6)
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使用し、Facebook、Twitter、Instagramアプリのユーザー数や属性を調査しました。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニター(20代以上)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※ユーザー属性は「eMark+」を使用し2017年7月〜2019年6月のネット行動ログデータを分析
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