「Yahoo!みんなの政治」が1位、「ポケモン自己分析」も上位に。7月のユーザー数急上昇サイト調査

「Yahoo!みんなの政治」が1位、「ポケモン自己分析」も上位に。7月のユーザー数急上昇サイト調査

2019年7月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? 市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。今回はeMark+を使って訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトをチェック。7月のトレンドを調査しました。


UU数増加1位は「Yahoo!みんなの政治」、2位は「スポーツブル」

まず、訪問ユーザー数の前月比が高い順にWebサイトをランキングしました。以下のトップ10をご覧ください。

デバイスはPCとスマートフォンの合算。ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に即して推計。

1位は参院選を分かりやすく解説したサイト、2位は甲子園関連サイト

それでは早速、ランキングの1位から3位までを詳しく見ていきましょう。

1位:Yahoo!みんなの政治

ユーザー数が前月比9022.9%増と、前月のおよそ100倍にもUU数を伸ばしたのは、国会議員や政党の情報を簡単に調べることのできる「Yahoo!みんなの政治」でした。中でも特にUU数を伸ばしたコンテンツを見てみると、以下のようにことごとく7月21日の参議院選挙に関するページであることがわかります。7月4日の公示から参院選に興味を持ち、議員や政党について検索した人が急激に増えた結果ではないでしょうか。

「Yahoo!みんなの政治」の、2019年7月のコンテンツランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

2位:スポーツブル

2位はインターネットスポーツメディアの「スポーツブル」でした。各スポーツメディアと提携し、様々なニュースやスポーツ番組を提供しているサイトです。どのようなコンテンツが注目を集めたのか見てみましょう。

「スポーツブル」の、2019年7月のコンテンツランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

UU数を多く獲得したコンテンツランキングを見てみると、上位10位のすべてが高校野球に関するものだったことがわかります。特にUU数1位のページは、夏の甲子園のライブ中継が無料で見られるサービスであり、人気が集中していた様子が伺えます。

3位:楽天でんわ

3位は「楽天でんわ」。楽天が提供する、電話回線を利用した通話アプリです。どのようなコンテンツが人気を集めていたのか見てみましょう。

「楽天でんわ」の、2019年7月のコンテンツランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

コンテンツランキングを見ると、1位のコンテンツにUU数が集中しています。ページタイトルが表示されていませんが、こちらはトップページで、特殊なコンテンツのページでありませんでした。それではなぜ楽天でんわのトップページにアクセスが集中したのか、流入元を確認して考えてみましょう。

「楽天でんわ」の、2019年7月の流入元(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

流入元として、外部サイトが著しく多いことがわかります。では、流入元の内訳をさらに詳細にみていきましょう。

「楽天でんわ」流入元の、2019年7月のWEBサイトランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

上記の一覧のように、同じ楽天の提供する様々なサービスのサイトからの流入が多くなっていることがわかります。現状のサイトでは確認できませんでしたが、おそらくこれらのサイトを通じて楽天でんわのプロモーションを行っていたのではないでしょうか。

7位の「ポケットモンスター」は就活生の関心をゲット

ここからは4位以下でUU数増加の原因が興味深いものをいくつかピックアップしていきたいと思います。

今回のランキングの中でも異彩を放つ「ポケットモンスター」のUU数増加の原因を調べてみると、面白い要因が見えてきました。

「ポケットモンスター」の、2019年7月のコンテンツランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

コンテンツランキングを見てみると、上位10位までの大半がポケモン自己分析というコンテンツにかかわるものであること、また、株式会社ポケモンセンターの採用情報が上位に来ていることがわかります。以上のことから、「ポケットモンスター」は、就活生の関心を集めてUU数を伸ばしたものと考えられます。また、7月に東京の渋谷駅に掲示され、話題を集めた同社のポスターも関係がありそうです。それでは次に、「ポケットモンスター」がアクセスを獲得した経路を確認してみましょう。

「ポケットモンスター」の、2019年7月の流入元(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

流入元を確認してみましょう。「外部サイト」「検索」「ノーリファラー/その他」が多くなっています。では、「外部サイト」と「検索」についてさらに分析してみましょう。

まずは検索です。

「ポケットモンスター」の、2019年7月の検索キーワードランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

検索キーワードを調べてみると、やはり上位に「ポケモン自己分析」「ポケモン診断」「ポケモン診断 ラプラス」「ポケモン自己診断」などのキーワードが並んでいます。また、近日発売の「ポケモンソードシールド」に関する検索も多かったようです。

次に外部サイトからの流入元内容をチェックしてみましょう。

「ポケットモンスター」流入元の、2019年7月のWEBサイトランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

外部サイトランキングの上位に、「Twitter」や「Facebook」などのSNSがならんでいます。SNSを利用したプロモーションが功を奏している様子が伺えます。また、「ロケットニュース24(β)」「GIGAZINE(ギガジン)」などのウェブマガジンも複数ランクインしているため、ウェブ上のメディアで取り上げられて興味関心を惹いた側面もあったようです。

9位の「朝鮮日報」は日韓関係への関心の高まりを受けて

「朝鮮日報」の、2019年7月のコンテンツランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

9位には韓国の新聞大手である朝鮮日報のウェブ版がランクイン。コンテンツランキングを見ると、先般の日韓関係に関する記事が多く閲覧されているようです。

「朝鮮日報」の、2019年7月の流入元(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

また、流入元を見てみると、外部サイトからの流入が多いことがわかります。

「朝鮮日報」流入元の、2019年7月のWEBサイトランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

外部サイトの内訳をみると、ニュースサイトが大半を占めています。日韓関係にかかわる大きなイベントが立て続けに発生したため、国内の各ニュースサイトのキュレーターが韓国側の大手メディアである「朝鮮日報」の記事を引用し、そこからユーザーが元サイトに移動してさらにニュースを閲覧する、というようなアクセスの流れが考えられます。

また、流入元1位になっているサイトは「エンタメコリア」という「朝鮮日報」のエンタメ欄のWEB版でした。エンタメについて情報収集していくなかで政治的な記事に移行していったユーザーもいたのではないでしょうか。

まとめ

最後に2019年7月の急上昇サイトの、注目の訪問ユーザー数増加要因をまとめます。

1.時事ネタ+個性的なサービス

当然ながら時事ネタをとらえたウェブサイトは今月2019年7月もUU数を大きく増やしていました。特に今月は参院選、甲子園など多くの話題があり、UU数増加率上位にランクインしていましたが、例えば「Yahoo!みんなの政治」では議員や政党の単位で検索できる仕組みや、「スポーツブル」では甲子園の無料ネット観覧など他サイトと違ったサービスを展開していることも要因のようです。

2.SNSや街頭広告で話題作り

「ポケットモンスター」で顕著だったのは、SNSからの流入と、「ポケモン自己分析」めあてのウェブ検索でした。TwitterやFacebook、また、駅のポスターなどで話題を集め、積極的なアクセスを増やしてUU数を大幅に増加させたものと考えられます。

調査は競合・市場分析ツールeMark+を用いて行いました。今回の急上昇サイトランキングはeMark+の無料機能で見ることができます。この機会にぜひ登録してみてはいかがでしょうか。取り上げたトレンドや他社事例を活用し、キャンペーン施策立案などのマーケティング活動に活かしてみてください。

この記事のライター

ウィーン大学への留学を経て京都大学文学部卒業。
外資系大手ITコンサルティング会社に勤務後、フリーランスライターに転向。

関連する投稿


【急上昇サイト】年末やクリスマスなど、シーズナルなコンテンツに検索が急増!|2022年12月

【急上昇サイト】年末やクリスマスなど、シーズナルなコンテンツに検索が急増!|2022年12月

2022年12月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? SaaS型のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトを調査しました。


Most Popular Websites & Apps [2022 Ranking]! Instagram Surpasses Twitter, Ranking 3rd! Increase in Senior Users

Most Popular Websites & Apps [2022 Ranking]! Instagram Surpasses Twitter, Ranking 3rd! Increase in Senior Users

The number of accesses to websites and smartphone apps from January to October 2022 were researched and ranked. The ranking is based on a comparison with the previous year and usage trends by age group. 2022 is characterized by the growth of Instagram, with Instagram becoming the leading social media among seniors.


物価高騰で“ポイ活”系アプリに関心?全世界が熱狂した「2022FIFAワールドカップカタール大会」の影響で「ABEMA」も急増(2022年11月)

物価高騰で“ポイ活”系アプリに関心?全世界が熱狂した「2022FIFAワールドカップカタール大会」の影響で「ABEMA」も急増(2022年11月)

毎月更新のスマートフォンアプリインストール数ランキングTop5をまとめました。今月のランキングでは、自動的にポイントの貯まるアプリ「タウンWiFi 」や「Tポイント×シュフー」といった物価高騰に少しでも役立つ“ポイ活系”アプリがランクイン。そして、様々な番狂せと華麗なプレーの連続で大いに盛り上がった「2022FIFAワールドカップカタール大会」。その全64試合を生中継したことでユーザーを増やした「ABEMA」にも大きな注目が寄せられました。


【急上昇サイト】Hondaのカーシェアやクラフトビールサービスに見る、魅力的な広告集客と積極的なコンテンツ配信|2022年11月

【急上昇サイト】Hondaのカーシェアやクラフトビールサービスに見る、魅力的な広告集客と積極的なコンテンツ配信|2022年11月

2022年11月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? SaaS型のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。訪問ユーザー数が急上昇したWebサイトを調査しました。


【2022年ヒット記事集】マーケターが注目した記事は?トレンド・消費者インサイト・業界動向まとめ

【2022年ヒット記事集】マーケターが注目した記事は?トレンド・消費者インサイト・業界動向まとめ

withコロナも3年目となり、外出の自由度が少しずつ戻ってきた2022年。 回復の兆しが見えてきた業界、コロナ禍を逆手に取って勢いを増している業界、と様々見られる中で、世間が注目したマーケティング・トレンドの調査記事はどのようなものだったのか、2022年の人気記事を振り返ります。


最新の投稿


【TVドラマランキング】Twitterで世界トレンドに!若年層の心をつかんだ「silent」が人気

【TVドラマランキング】Twitterで世界トレンドに!若年層の心をつかんだ「silent」が人気

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2022年10月~12月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


Does Gen Z Prefer Apps Over Websites When Online Shopping?

Does Gen Z Prefer Apps Over Websites When Online Shopping?

The Gen Z data analysts at VALUES, Inc. analyzed behavioral data regarding the online shopping consumption among Generation Z. It is said that Gen Z prefers “e-commerce apps” over “e-commerce websites,” but what is true? We will dig deeper, incorporating the honest voices of the Gen Zers.


検索順位をチェックし競合分析できる無料ツール「SEOチェキ!」と「SEOTOOLS」とは

検索順位をチェックし競合分析できる無料ツール「SEOチェキ!」と「SEOTOOLS」とは

競合サイト分析に使える無料ツール「SEOチェキ!」「SEOTOOLS」について。知名度がありキーワードの検索順位などもチェックできますが、ツールとしての世代が古い感は否めません。SEOチェキ!とSEOTOOLSの特徴や使いどころ、検索順位が競合分析にどう役立つかを解説します。


Instagramにおける「クリエイターマーケティング」 ~ 注目高まるクリエイターエコノミーと企業活用事例

Instagramにおける「クリエイターマーケティング」 ~ 注目高まるクリエイターエコノミーと企業活用事例

2023年、マーケターが押さえておきたいトピックのひとつに、Instagramを活用した「クリエイターマーケティング」が挙げられます。今回は、クリエイターマーケティングをテーマに、Facebook Japanの相原氏と、ヴァリューズの岩間と蒋が対談。期待される効果や施策を行う際のポイント、企業活用事例などをお届けします。


地産地消 ~ 道の駅と食育から

地産地消 ~ 道の駅と食育から

近年注目されつつある「地産地消」。この裏には、人気のお出かけスポットとしての「道の駅」が一役買っています。単なる観光客向けの食品・工芸品の販売だけではなく、地元の生活者の糧としても活用され、そして何より子供たちの「食育」にも繋がることで、「地産地消」の循環の輪は広がっているようです。そのような「地産地消」のメリット・デメリットを含めた実情を、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長を務めている渡部数俊氏が解説します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら