フリーランスの実態を検索ワードと流入コンテンツから調査。お金まわりの記事やコミュニティサイトがランクイン

フリーランスの実態を検索ワードと流入コンテンツから調査。お金まわりの記事やコミュニティサイトがランクイン

フリーランスとして働いている人、またフリーランスという働き方に興味を持つ人たちってどんなヒト? 株式会社ヴァリューズの競合・市場分析ツール「eMark+」を用いて、「フリーランス」関連ワードを検索した人の男女割合、年代、検索キーワードを調査しました。


「フリーランス」を検索している年代と性別は?

働き方も多様になってきた近年、フリーランスという働き方を選ぶ人も増えているように感じます。フリーランスとして働いている人、またフリーランスになろうとしている人は、どのような属性で、どんなことを検索しているのでしょうか?

今回は、フリーランスの属性や検索コンテンツに関して、株式会社ヴァリューズの市場・競合分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使った調査の結果をお届けします!

ではまず、「フリーランス」というワードを検索するユーザーはどのような年代で、男女の割合はどのくらいなのでしょうか。

過去1年に「フリーランス」を含んだ検索を行ったユーザーの属性をグラフにしてみました。

フリーランス_年代

eMark+画面より ※対象デバイス:PC

まず上の図で年代を見てみると、20代・30代の割合がおよそ65%となっており、半数以上を占めています。

40代がおよそ20%、50代がおよそ8.5%と、フリーランス関連のワードを検索している人の多くは、若い世代だということが考えられます。

次に、性別の割合を見てみましょう。

フリーランス_性別

eMark+画面より ※対象デバイス:PC

女性の割合が54%と、男性よりも少しだけ多くなっていました。

「フリーランス」と共に検索されているワードランキング

続いては、「フリーランス」関連検索ワードのランキングをご紹介します。

2位以降は「フリーランス」とともに検索されているワードが並んでおり、検索者はこれらのワードに高い興味を持っていたと考えられます。

フリーランス_検索_ランキング

eMark+画面より ※対象デバイス:PC

2位の確定申告や、消費税、請求書、税金といった会計回りのワードが並んでいます。フリーランスにまつわるお金のあれこれに興味を持っている人が多いと考えられるでしょう。

また、「フリーランスエンジニア」も7位にランクイン。
企業所属のイメージがあるエンジニアですが、時代とともに働き方が変わってきているのかもしれません。

フリーランス関連検索でよく読まれている記事は?

最後に、 「フリーランス」関連検索で過去1年に流入が多かったコンテンツを見てみました。

前段落の関連検索ワードで調べていたユーザーは、検索後どのような記事に流入していたのでしょうか。

フリーランス_コンテンツランキング

eMark+画面より ※対象デバイス:PC

1位にランクインしたのは、「フリーランスって何?フリーランスになるために必要なこと」というタイトルの記事でした。フリーランスに興味がある、またはフリーランスになることを検討しているユーザーが多く流入していると考えられます。

フリーランスとは何か、会社員と何が違うのかといった話から、フリーランスになる前に準備しておいたほうがいいことなどがまとまっている記事でした。

1位はfreeeのコンテンツ

2位にランクインしていた記事は、1位と同じくfreee株式会社のコンテンツ「これって源泉徴収が必要?フリーランスになったら知るべき源泉徴収の基礎知識」。

こちらは、すでにフリーランスとして活動しているユーザーが検索し、流入したと考えることができそうです。

2位は源泉徴収について

「フリーランス」関連検索ランキングでも3位に入っていた「源泉徴収」は、フリーランスの人にとってややわかりにくい概念。

そんな源泉徴収について、「そもそも源泉徴収とは」の定義や、源泉徴収が必要な報酬とそうでない報酬があることなどが、わかりやすくまとめられています。


そして3位にランクインしていたのは、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会のホームページでした。

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会HP

出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会HP https://www.freelance-jp.org/

前段落の関連検索キーワードでも8位に入っていた「フリーランス協会」は、フリーランスとして活動している人、副業として開業している人などが所属することができる協会となっていて、フリーランスのリスク面や福利厚生面でメリットがあるそう。

企業の下で働く環境からフリーランスになり、身の回りの環境を整えたいと考えるユーザーが多いのかもしれませんね。

まとめ

今回は、フリーランスの属性や検索コンテンツに関して、株式会社ヴァリューズの市場調査ツール「eMark+」使った分析結果をお届けしました。

同じ「フリーランス」という言葉を検索していても、フリーランスになりたい人と、既にフリーランスとして活動している人ではニーズが全く異なりますし、流入するコンテンツも変わってきます。

どんな人に向けてのコンテンツなのかをはっきりとさせることが、リーチしたいユーザーに近づくヒントになるかもしれません。

本調査の結果を、今後のマーケティング施策に役立てていただけましたら幸いです。

【調査概要】
・全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報にもとづき分析
・行動ログ分析対象期間:2018年10月〜2019年9月の検索流入データ
※ユーザー数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※対象デバイス:PC

photo by :Photo AC

関連する記事

社会人が悩むマナー1位は「了解しました」。「ビジネスマナー検索」実態調査

https://manamina.valuesccg.com/articles/497

社会人の多くが悩むビジネスマナーは何なのでしょうか。今回は「ビジネスマナー検索」について調査します。記事タイトルに「ビジネスマナー」を含むコンテンツのタイトルと、訪問したユーザーの属性を分析し、「ビジネスマナー」に関する悩みを明らかにしました。

検索キーワードだけでなく人気コンテンツもわかる!Keyword Finderとは?

https://manamina.valuesccg.com/articles/536

eMark+のKeyword Finder(キーワードファインダー)を使うと、キーワードの検索ボリュームや検索後の人気コンテンツが発見できます。SEOからの流入を増やしたい、ターゲットユーザーに効果的なコンテンツを作りたいという方はぜひ見てみてください。

この記事のライター

フリーランスの編集ライター。食べ物、暮らし、旅のことを中心に執筆。夏はパリとオレゴン、冬はサンディエゴに住む暮らしを夢見ています。

関連する投稿


拡大するフリーランス市場。スキルシェア・クラウドソーシング業界の動向を調査

拡大するフリーランス市場。スキルシェア・クラウドソーシング業界の動向を調査

仕事を依頼したい人と、請け負いたい人のマッチングを行うスキルシェア、及びクラウドソーシングサービス。人材不足の解消も期待されていますが、こうしたサービスのニーズは実際に高まっているのでしょうか?今回は、ココナラ、ワークス、ランサーズの3サービスを取り上げ、市場の動向を調査していきます。


「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

誰もが一度は考えたことがあるはずのダイエット。特にコロナ禍で外出が制限されていた時期は興味をもつ人が多い状況でした。しかし、最近になって状況は少し変わってきているようです。この記事では、現在もダイエットに関心を持つ人々について分析し、彼らが何に興味を持っているのかを見ていきます。


【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

アプローチしたい顧客セグメントに到達するためには、コミュニケーション媒体として適切なSNSを選定し活用することが重要です。数多くの新興SNSも登場する中、どんなユーザーがどのSNSを選び、どのような購買活動をしているのか。今回は4大SNSとも言える、Facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)それぞれのヘビーユーザーの属性、購買動機や興味関心などのサイコグラフィック、メディアの利用状況や消費行動などを調査し、ユーザープロファイルを作成しました。


平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

30周年を迎えた「美少女戦士セーラームーン」と20周年を迎えた「プリキュア」。この2つの作品名を聞いたことがない方はいないでしょう。セーラームーンは特に女性人気が高く、プリキュアは男女どちらからも愛されているようです。本記事では、この2つの作品のファンについてより深く分析します。また、ファンの特徴から作品が愛される理由を考察します。


Z世代のお金の使い方・働き方の最前線「ラウド・バジェティング」「リゼンティーズム」| 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年6月)

Z世代のお金の使い方・働き方の最前線「ラウド・バジェティング」「リゼンティーズム」| 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年6月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、Z世代を中心に広がっているお金の使い方や働き方の価値観について紹介します。


最新の投稿


BtoB企業の約4割が「アイデア不足」がコンテンツ制作の課題に!7割以上がリサイクルはマーケティング効果を高めると注目【IDEATECH調査】

BtoB企業の約4割が「アイデア不足」がコンテンツ制作の課題に!7割以上がリサイクルはマーケティング効果を高めると注目【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB企業に勤めるコンテンツマーケティング担当者を対象に、コンテンツのリサイクルに関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


情報行動の“世代差”が鮮明に!PRIZMA、SNS利用状況に関する調査結果を公開

情報行動の“世代差”が鮮明に!PRIZMA、SNS利用状況に関する調査結果を公開

株式会社PRIZMAは、全国のZ世代(15〜27歳)、Y世代(28〜42歳)、X世代(43〜58歳)の方を対象に「2025年最新版|世代別のSNS利用状況に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


失敗から学ぶ ~ 失敗学とビジネス

失敗から学ぶ ~ 失敗学とビジネス

できることなら経験したくない「失敗」。しかし「失敗学」によれば、その「失敗」も成功のきっかけの一部と言えそうです。「失敗学」とは失敗を推奨しつつ、その原因を追求・分析・周知させることにより、同じような過ちを繰り返さないという思想として学術的にも提唱されており、ビジネス現場においてもその理念は通じるものがあります。本稿では、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長、一般社団法人マーケティング共創協会理事・研究フェローを務めている渡部数俊氏が、類似する「失敗工学」また「安全工学」という理論も加え、解説します。


オルグロー、AI Overviewに関する利用実態調査結果を公開

オルグロー、AI Overviewに関する利用実態調査結果を公開

オルグロー株式会社は、新たな検索体験を提供するAI Overviewのユーザー動向を深く理解するため、国内在住の男女を対象にアンケートを実施し、結果を公開しました。


若年層の5人に1人が商品差探しに生成AIを利用!商品探索で使いたいAI機能は"条件自動絞り込み"と"横断価格比較"【いつも調査】

若年層の5人に1人が商品差探しに生成AIを利用!商品探索で使いたいAI機能は"条件自動絞り込み"と"横断価格比較"【いつも調査】

株式会社いつもは、ネットでの探索行動とAI検索の利用実態に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ