Googleマイビジネスが勝手に登録される理由
Googleの検索結果で画面の上部やサイドバーに大きく表示されるスポット情報。店名で検索した場合はサイドバー全面に表示されるなど、お客さまからも目立つ位置に配置されています。この情報が間違っていたり、口コミが荒れていたら困りますよね。
お店の方からすると「なぜ勝手に登録されているんだ!」「オーナーじゃない人でも登録できるのは乗っ取りなのでは!」と憤りを感じるのも当然です。
スイーツのお店「リベルターブル 赤坂店」の検索画面。サイドバー全面にスポット情報が表示され、情報としての影響は大きい。
■Googleユーザーであれば誰でもスポット情報を登録できる
こうした地域のスポット情報や口コミは、Googleユーザーであれば誰でも登録できます。この仕組みを「ローカルガイド」と言います。たとえばGmailやGoogleドライブを使っている人はGoogleユーザーなので、スポット情報を登録できます。
ローカルガイドは、Google マップでクチコミを投稿したり、写真を共有したり、質問に回答したり、場所の追加や編集を行ったり、情報を確認したりするユーザーの世界的なコミュニティです。旅行の目的地、レストランやショップ、アウトドア施設やテーマパークなどを選ぶときに、多くのユーザーがローカルガイドのクチコミ情報を参考にしています。
ローカルガイドの冒頭に書かれているように、スポット情報には観光スポットや公園、その現地写真などユーザーが役に立つ情報が含まれています。
Googleは自分でもストリートビューなどで現地情報を収集していますが、全世界のスポット情報を充実させるのは困難なので、ユーザーの力を借りて口コミを集めています。
■スポット情報が第三者に登録されるデメリットとリスク
Googleのスポット情報はGoogleユーザーであれば誰でも登録できますが、これにはデメリットもあります。情報が不足していたり、間違っていたり、古かったりという問題が代表的です。
たとえば住所が微妙に間違っていて来店者が迷子になってしまったり、営業時間や休日が間違っていて閉店後に訪れてしまった場合、機会ロスにつながるだけでなく、ユーザー体験が悪化しスポットの評判も低下してしまいます。
誤解や悪意にもとづく口コミや、競合による嫌がらせなどのリスクもあります。たとえば炎上したスポットの口コミが悪評で埋まったりしますが、虚偽の口コミはガイドライン違反なので、自社でスポット情報を管理していれば削除できる情報です。
■歯科医院では予約代行業者が勝手に書き換えてしまうことがある
特に歯科医院で問題になっていますが、電話予約されると手数料がかかるタイプの業者が、Googleの電話番号を勝手に自社の予約番号に書き換えてしまう事例が出ています。
Googleのスポット情報は良い位置に表示され、ユーザーも予約するだけなら電話番号をいちいち確認しないため、こうした事態が起きています。
EPARK歯科がGoogleMapの歯科医院の電話番号が勝手変えて炎上した件
https://cat-marketing.jp/blog_detail/entry/61.htmlGoogleMapに登録されている歯医者の電話番号が勝手にEPARK歯科の番号に変わるという事例が発生しています。調べてみると、EPARKは「許可を得て変えた」と言っており、歯医者側は「そんな依頼していない」と言っています。どちらが正しいのかわかりませんが、とりあえず勝手に変わった番号を戻す手順を掲載します。
このように「ローカルガイド」による登録には、地域情報が充実するメリットがありますが、実際にスポットを運営している方からすると迷惑な側面も持っています。
Googleのスポット情報を自社で管理するには「Googleマイビジネス」で「オーナー確認」して第三者に書き換えられないようにする方法があります。
「Googleマイビジネス」にオーナー登録して自社で管理する方法
Googleに掲載されている自社のスポット情報を管理する仕組みとして「Googleマイビジネス」が用意されています。
「Googleマイビジネス」は、Google検索や Googleマップなどに掲載されるスポット情報を管理できる無料サービスです。
Googleマップの検索で出てくるスポット情報を自社で管理するツールが「Google マイビジネス」です。Googleマップはローカル検索の良い位置に表示され流入が期待できるとともに、不正確な情報が出回らないよう自社で管理するメリットがあります。
「Googleマイビジネス」のメリットは3つあります。
1つ目のメリットは「情報管理」です。これには自社の情報を第三者に書き換えられない権利も含みます。店名で検索するような場合Googleのスポット情報は一番上に表示されるため、防衛的な意味でも「Googleマイビジネス」に登録し、営業時間や住所など基本的な項目は正確に保つようにしましょう。
2つ目のメリットは「ユーザーと交流できる」ことです。「Googleマイビジネス」に登録すると、口コミに返信したり、公式のきれいな写真を登録できたりします。
Googleによると写真を登録しているスポットでは、写真がないスポット比べGoogleマップで経路検索される回数が42%増加し、公式サイトがクリックされる回数が35%増加します。
3つ目のメリットは「アクセス解析や有料のキャンペーンができる」ことです。ユーザーが何を検索したか、電話やWebサイトがどのくらいクリックされたかなどのアクセス情報を閲覧できます。また有料ですがローカル広告を活用して集客する方法もあります。
「Googleマイビジネス」にオーナー登録する方法は以下の記事をご覧ください。
自社の「Googleマイビジネス」の現状を確認する方法
この記事をご覧になっている方の中には、第三者にスポット情報が登録されてお困りの状況の方もいるかと思います。Googleのスポット情報に「ビジネスオーナーですか?」という一文が含まれている場合「Googleマイビジネス」でオーナー登録できるのでご安心ください。
また、新店舗などで店名や住所で検索しても見つからない場合、スポット情報が登録されていない状態です。いち早くスポット情報を登録するには、以下の記事をご覧ください。
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検索結果に表示にされるGoogleマイビジネスに悪意ある口コミや低評価がされていると、事業に悪影響があります。こうした「不適切な口コミ」は一定の基準に基づき削除できます。具体的には「禁止および制限されているコンテンツ」の項目いずれかに合致している口コミは、ポリシー違反として違反報告するとGoogleの判断で削除されます。
MEO対策とはGoogle マップで上位表示するSEO対策のことです。Google マップはエリア名で検索したときに画面上部の良い位置に表示され誘導効果が大きい枠です。Googleマイビジネスで自分の店舗・サービスの情報を管理して上位表示を目指しましょう。
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