データで見るコロナ禍における食品市場の動向と消費者行動とは?|セミナーレポート

データで見るコロナ禍における食品市場の動向と消費者行動とは?|セミナーレポート

withコロナ時代の消費者変化を、Web行動ログから考察したオンラインセミナーが開催されました。今回はコロナ禍でお取り寄せや作り置き料理など様々な需要が伸びたとされる「食品業界」に注目。いま、消費者の関心を集めている具体的なレシピや食材とその背景を、検索キーワードなどのWebログデータから読み解きます。
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スピーカー紹介

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セミナーのテーマ

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1.消費者の意識・行動はどう変化したのか?

新型コロナウイルスの影響拡大の中で、人々のライフスタイルや意識は大きく変化しました。

まず、「新型コロナウイルスの影響拡大後にあなたが興味関心を持つようになったこと」についてのアンケート調査の結果を見てみます。

興味関心を持ったことは健康など(17%)、節約(16%)、無料動画(16%)がトップ3。
料理(13.3%)は5位、ダイエットは(11.1%)7位に。
在宅時間の増加の中で、自身で料理したり、コロナ太り対策などが消費者の中で起こっているようです。

新型コロナ影響拡大をきっかけに興味を持ったこと

新型コロナ影響拡大をきっかけに興味を持ったこと

コロナ禍で料理を始めた人のその後の動向は?

コロナ禍で料理をするようになった人は、その後、料理を継続しているのでしょうか?
COOKPADなど、主要なレシピサイトのアクセス数をもとに、料理エントリー層の動向を考察します。

3月以降、レシピサイト利用者は増加し、ピーク時の5月と比べれば6月は約20%減。
しかし依然として、 緊急事態宣言前の3月との比較では10%程多い
ことが見えてきました。

料理エントリー層は継続・離脱の二分化

料理エントリー層は継続・離脱の二分化

コロナ禍で注目されたテーマの今 「お取り寄せ」VS「作り置き」

料理をする人の中でも近年、動向が注目されているのが「作り置き」の市場です。
また、コロナ禍でお取り寄せ需要も大きく伸びたとされています。

これらのテーマに関心を持つ人は、今、どうなっているのでしょうか?

「お取り寄せ」や「作り置き」の検索者のボリュームや、掛け合わせキーワードから、「お取り寄せ」は沈静化傾向にある一方、「作り置き」への関心は、依然じわじわ伸びていることが分かります。

「お取り寄せ」は沈静化傾向。じわじわ伸びる「作り置き」

「お取り寄せ」は沈静化傾向。じわじわ伸びる「作り置き」

作り置きでは鶏のむね肉が特によく検索されていました。

消費者の中で節約意識が高まる一方で、自炊をする機会が増える中、コスパの良い食品が注目されているようです。

2.食品へのニーズの変化をどのように把握するか?

急上昇キーワードから知る食のニーズのトレンド

では、このような食材やレシピに関する食品へのニーズの変化を、どのように把握すれば良いのでしょうか。検索キーワードの中でも急上昇キーワードからトレンドを探る方法が解説されました。

下のスライドは、コロナ禍である2020年6月末~7月上旬のレシピ・食品系サイトへの流入キーワードのうち、「前の年の同じ月より検索者が大幅に増えたもの」をランキング化したものです。

「とうもろこし」「そうめん」などの季節の食材に、昨年以上の注目が集まっていることが見受けられます。

また、「煮込みハンバーグ」「スペアリブ」「酢豚」等のひと手間かかる肉料理のキーワードと、「バジル」「カニカマ」「ちくわ」「もやし」等の手軽に使える食材の検索者の両方が増加しており、作り手のニーズが二極化していることが分かります。

季節の食材に例年以上の関心。「手軽さ」と「ひと手間」の二極化

季節の食材に例年以上の関心。「手軽さ」と「ひと手間」の二極化

また、3位には焼き鳥があがっていますが、この理由は何でしょうか?

そこにはwithコロナならではのニーズがありました。

「焼き鳥」の検索者の推移と、掛け合わせキーワードの変化を見ると、5月に大幅に増加している事が分かります。5月の掛け合わせキーワードは「テイクアウト」や「ホットプレート」が検索者が多く、外食を控え、家で焼き鳥を食べようとするニーズが高まっていたようです。

しかし、6月になると検索キーワードが変化し「キャンプ」が目立っています。コロナの中でもできるアクティビティとして、キャンプ需要が高まる中、キャンプで出来る料理として注目が高まっていることが背景にあると考えられます。

高まるキャンプ需要の中で、注目される「焼き鳥」

高まるキャンプ需要の中で、注目される「焼き鳥」

検索データから考える消費者の「免疫」への関心

もう一つ、withコロナで注目すべきは免疫への関心の高まりです。

消費者が免疫について、具体的にはどのような関心を持っているのか、検索キーワードに基づき背景やニーズの分類を行いました。

高まる「免疫」への関心

高まる「免疫」への関心

「免疫」で検索を行っている人の、検索キーワードやその変遷からは、乳製品やサプリメントの他、免疫に関心を持つ中で、ヨガや断食など家でできるアクティビティに興味が派生している様子がみられました。

他には、夏場の免疫低下などの季節と免疫の関わりも注視されています。

免疫を軸に、 アクティビティや食材のニーズが派生

免疫を軸に、 アクティビティや食材のニーズが派生

まとめ 生活の変化をきっかけに広がる食への関心

ここまで、アンケート調査の結果や、レシピや免疫に関する検索キーワードから、withコロナでの消費者の関心について、読み解いてきました。

そこでは、生活の変化をきっかけに、キャンプやヨガ等のwithコロナでもできるアクティビティと食が結びついたり、作ろうとする料理が二極化している様子が見られました。

生活の変化をきっかけに広がる食への関心

生活の変化をきっかけに広がる食への関心

これらはいずれも、料理エントリー層の参入や、ニッチだったニーズの顕在化の例と言えます。

今回のセミナーでは、こうしたwithコロナでの様々な動きについてお話ししましたが、消費者の変化が以前よりも激しく、多様化している中、その動きを的確にとらえて、PDCAを回して行くことが重要と言えそうです。

コロナをきっかけとした消費者変化 まとめ

コロナをきっかけとした消費者変化 まとめ

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この記事のライター

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編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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