中国人の白物家電/自動車購買実態と購買意識を調査 ~ 日本ブランドは高収入女性が白物家電購入、自動車のアフターサービスに高評価

中国人の白物家電/自動車購買実態と購買意識を調査 ~ 日本ブランドは高収入女性が白物家電購入、自動車のアフターサービスに高評価

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、中国の20~40代の男女600人を対象に、中国人の白物家電/自動車購買実態と意識に関するアンケート調査を実施しました。


【白物家電購入者調査】

日本ブランドは女性に人気、平均月収も高い傾向

エアコンや炊飯器等の白物家電購入者の男女比をみてみると、全体では女性割合が45.9%と低いのに対し、日本ブランドの白物家電購入者では女性が半数以上の52%と逆転しました。

また世帯月収では購入者全体平均が24450.7元なのに対し、日本ブランド購入者平均では30360.4元と、5000元(約78,000円)以上の開きがでました。世帯月収20000元(約313,000円)以上が72.8%を占めるなど、比較的高所得な方が日本ブランドを購入しているようです。

白物家電購入者の特徴

炊飯器と空気清浄機は日本シェア2割超、パナソニック人気

購入商品のブランド国・エリアをたずねたところ、どの商品も中国ブランドの購入割合が最も高いなか、炊飯器と空気清浄機は日本ブランド購入者が2割を超えていました

また、メーカー別にみていくと、ほとんどの商品でパナソニックがランクインしており、人気の高さや中国国内での認知の高さがうかがえます。なおエアコンに関しては中国メーカー以外にダイキンと三菱電機がランクインしていました。

購入した白物家電のブランド国/メーカー

日本ブランド購入者は「メーカー・ブランド」も重視

購入する際に重視する点を聞いてみると、白物家電購入者全体では「安全性」が最も重視されているなかで、日本ブランド購入者の場合は「メーカー、ブランド」でした。

また購入理由としては白物家電購入者全体・日本ブランド購入者ともに「品質がいいから」が最多でしたが、日本ブランド購入者は「ネットの評判・クチコミがよいから」「デザインが好きだから」という理由での購入がより高くなる傾向がありました。

白物家電の購入重視点/理由

日本ブランド購入者の情報収集媒体/購入チャネル

白物家電を購入する際の情報収集媒体を聞くと、購入者全体・日本ブランド購入者ともに「その他SNS」の割合が最も高い結果となりました。しかし日本ブランド購入者の場合はQ&Aサイト「zhihu」や「商品専門店」「ECサイト・アプリ」でも情報収集することが多いようです。

また購入チャネルでは、日本ブランド購入者は購入者全体に比べて大手家電ECの「Suning online」や「商品専門店」で購入することが多い傾向がみられました。

白物家電の情報収集媒体/購入チャネル

日本ブランド購入者は好きな物にお金をかけるが計画的な人

次に、白物家電購入者のライフスタイルと金銭意識を聴取しました。ライフスタイルでは、購入者全体では1位「自分の趣味や生き方を大事にする」2位「背伸びはせず自分に合った物を使う」となるなか、日本ブランド購入者は同率2位に「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」が入り、3位に「何かをする前にきちんと計画を立てる」がランクインしました。こだわりがある物にはお金をかけるが、計画性を持って商品購入する人が多いようです。

白物家電購入者のライフスタイル

また金銭意識では、購入者全体では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」がトップ3となりましたが、日本ブランド購入者では「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」が順位を下げ、「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がランクインしました。

ライフスタイルでの聴取結果でもあらわれたような“こだわりがある物にはお金をかける”人が多いようです。

白物家電購入者の金銭意識

【自動車購入者調査】

日本車購入者は全体と比較し男性割合が高く、平均月収が低い傾向

性別でみると日本車購入者の約70%は男性で、購入者全体より約10ポイント高くなりました。世帯月収でみると購入者全体では平均31208.3元でしたが、日本車購入者は26116.3元と、5000元程度低くなる結果となりました。

自動車購入者の特徴

日本ブランドのアフターサービスに高評価

購入する際に重視する点を聞いてみると、最も重視されているのは「安全性」でしたが、日本車購入者の場合は「安全性」に加え、「アフターサービス」や「価格」を重視する傾向にありました。

また購入理由も全体では「品質がいいから」でしたが、日本車購入者は「アフターサービスがよいから」「ネットの評判・クチコミがよいから」の項目の割合が高く、お客様サポートが充実していることが購入に繋がっているようです。

自動車の購入重視点/理由

ほとんどが自動車販売店で情報取集するなか、購入は販売店以外も2割

情報収集媒体を聞くと、自動車購入者は自動車販売店で情報取集をしていました。なお日本車購入者は「検索エンジン」やQ&Aサイト「zhihu」でも情報収集する傾向にあるようです。

また購入チャネルを聞くと、ほとんどの人は自動車販売店で自動車を購入していましたが、自動車販売サイトやアプリで購入した人も2割おり、リアル店舗以外での購入者も一定数いるようです。

自動車の情報収集媒体/購入チャネル

白物家電の日本ブランド購入者と同様に趣味やこだわりを大事にする傾向

次に、自動車購入者のライフスタイルと金銭意識を聴取しました。ライフスタイルについて、自動車購入者全体・欧米車購入者では、「自分の趣味や生き方を大事にする」「背伸びはせず自分に合ったものを使う」「仕事よりも家庭を優先する」がトップ3となるなか、日本車購入者では「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」「何かをする前にきちんと計画を立てる」が同率3位にランクインしました。

白物家電で出た傾向と同じく、こだわりがある物にはお金をかけるが計画性を持って購入する人が多いようです。

自動車購入者のライフスタイル

また金銭意識について、購入者全体・欧米車購入者では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がトップ3となった一方で、日本車購入者では「万一に備えて保険に加入する」がランクインし、ここでも計画性を持った人が多い傾向が見て取れました。

自動車購入者の金銭意識

中国人の消費、Web市場の実態がわかる!中国市場調査サービスについて

ヴァリューズの中国市場調査サービスでは、本調査の内容に限らず中国人の消費生活全般について様々なテーマのマーケティング調査をご提供いたします。中国人の行動・意識に関する定量調査、定性調査、ECモール上での購買状況データの販売もおこなっているほか、過去の調査結果をふまえた中国市場セミナーも定期開催しております。

中国市場調査サービスの概要はこちら

中国市場セミナーの情報はこちら (直近開催:11月18日 (水) @オンライン)

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|「中国人白物家電の購入実態調査」レポート

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

自動車・リフォーム・高級時計・ブランドバッグ編の調査レポートはこちら

高額商品購入者はどんな人?「中国人高額商品の購入実態調査 ~ 自動車・リフォーム・高級時計・ブランドバッグ編」レポート

https://manamina.valuesccg.com/articles/1120

世界第1位の人口を抱え、新型コロナウイルスによる経済ダメージからもいち早く回復の兆しを見せる中国。世界中の企業が注目する巨大マーケットでは、どのようにして商品が売り買いされているのでしょうか。アンケート結果をもとに、自動車・住宅リフォーム・高級時計・ブランドバッグなど高額商品を購入した中国人の購買行動と意識の現状に迫ります。(ページ数|69p)

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


中国「ダイエット・エコノミー2.0」 〜「体重管理年」を経て爆発する最新トレンドと消費の行方

中国「ダイエット・エコノミー2.0」 〜「体重管理年」を経て爆発する最新トレンドと消費の行方

2026年の中国では、ダイエット・エコノミーが劇的な二次進化を遂げています。2024年に始動した政府主導の「体重管理年」プロジェクトを経て、国民の意識はダイエットから全天候型のライフスタイルへと進化しています。本記事では、春節後の爆発的な需要を背景に、タイパを重視した「機能性食品のスナック化」や、小紅書(RED)等のコンテンツECが牽引する最新の消費トレンドを詳説。変容する中国若年層の心理を読み解き、日本企業が中国の巨大な健康市場を攻略するためのヒントを提示します。


中国で大ブームのアイロンビーズ。大人もハマる、その魅力は?

中国で大ブームのアイロンビーズ。大人もハマる、その魅力は?

中国でアイロンビーズのブームが巻き起こっています。一見すると子供向けの遊びに思えますが、今や若者や大人が楽しむ趣味になっており、2025年の “不思議な趣味”ランキングのTop10に入るほどです。この記事では、アイロンビーズにはどのような魅力があり、人々にどのように楽しまれているのかを紹介します。


中国の若者が「自愛」に目覚める、そのトレンドは?

中国の若者が「自愛」に目覚める、そのトレンドは?

2025年11月、SNS上で発信された投稿に載せられた「愛你老己 (アイ・ニー・ラオ・ジー)」というフレーズが中国の若者たちの間に広がり始めました。自分自身へ大切にしているよと呼びかける、短いながらも現代の若者の価値観を反映したこの言葉は、彼らの生活や消費行動にどのような影響を与えているのでしょうか。この記事では 、「愛你老己」という言葉が生まれた背景やそれに伴い生まれた消費トレンドを紹介します。


中国で注目される新しい消費行動「理感共生」を読み解く

中国で注目される新しい消費行動「理感共生」を読み解く

昼食代には迷う一方で、推し活には即決します。中国の若者に広がる「理感共生」は、節約と熱狂が同時に成立する新しい消費合理性です。本稿はこの概念を手がかりに、なぜ日常支出には極端に慎重でありながら、体験や感情価値には大胆に投資するのかを分析。将来不安や長期志向、補償的コントロールといった社会や心理的背景を整理し、この行動が中国の消費市場とマーケティング競争の軸をいかに変えつつあるのかを探ります。


【無料レポート】2026年 訪日インバウンド観光客調査〜中国・台湾・タイ・韓国|ダウンロードページ

【無料レポート】2026年 訪日インバウンド観光客調査〜中国・台湾・タイ・韓国|ダウンロードページ

2025年の訪日外国人客数(インバウンド)は、前年比15.8%増の約4,268万人となり、過去最高を記録した2024年を大幅に上回って過去最多を更新しました。背景には、大阪・関西万博の開催や円安による消費拡大も理由として考えられます。そんなインバウンド観光客の中でも、本レポートでは中国・台湾・タイ・韓国の観光客にフォーカスし、彼らの観光実態をアンケート調査しました。※本レポートは記事内のフォームから無料でダウンロードいただけます。


最新の投稿


BtoBホワイトペーパーのダウンロード数は約6割が増加、一方で商談化率5%未満が約7割に【PRIZMA調査】

BtoBホワイトペーパーのダウンロード数は約6割が増加、一方で商談化率5%未満が約7割に【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、ホワイトペーパーを継続的に活用しているBtoBマーケターを対象に ホワイトペーパー活用の実態調査(2026年版)」を実施し、結果を公開しました。


広報・PR担当者の約8割がPR活動の目的・方針に「変化あり」と回答!?生成AIの引用を意識する担当者が約9割【IDEATECH調査】

広報・PR担当者の約8割がPR活動の目的・方針に「変化あり」と回答!?生成AIの引用を意識する担当者が約9割【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHが、同社が運営する「リサピー®️」にて、従業員300名以上の企業に所属し、プレスリリース業務に関与している広報・PR担当者を対象に、調査PR経験者編:LLMO時代の調査PRに関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


カカオ不使用のチョコが続々と登場 価格高騰と環境負荷で「カカオフリー」への期待高まる | 海外トレンドに見るビジネスの種(2026年4月)

カカオ不使用のチョコが続々と登場 価格高騰と環境負荷で「カカオフリー」への期待高まる | 海外トレンドに見るビジネスの種(2026年4月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、カカオ不使用の「カカオフリーチョコレート」について取り上げます。気候変動による価格高騰や生産過程の社会課題を解決する手段として、様々な企業がカカオに代わる原料の開発を進めています。なぜ今、カカオ不使用がサステナブルな選択肢として熱視線を浴びているのか。具体的にどのような代替原料があるのか、また大手メーカーとの協業によるカカオフリーチョコレートの商品化について詳しく見ていきます。


「データの裏には人の心がある」250万人のWeb行動ログを“体温のある言葉”に変える思考法

「データの裏には人の心がある」250万人のWeb行動ログを“体温のある言葉”に変える思考法

月刊『宣伝会議』が主催し、広告表現のアイデアをキャッチフレーズや絵コンテ・字コンテなどの形で募集する公募広告賞「第63回宣伝会議賞」の発表が2026年2月に行われました。一般部門において、ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit」のサービスコピー「ちょっと250万人に聞いてみますね。」を考案した電通クリエイティブピクチャーズの藤田洸介さんが協賛企業賞を受賞。藤田さんはどのような思考からこのコピーに行き着いたのか、また、コピーライティングやクリエイティブについてどのような考え方をしているのか。マナミナ編集部が藤田さんにお聞きしました。


【2026年】注目のモーニングTOP5|不動のコメダ・ガストを追う「朝サイゼ」も?

【2026年】注目のモーニングTOP5|不動のコメダ・ガストを追う「朝サイゼ」も?

近年、外食チェーン各社において強化が進むモーニングサービス。ガストやコメダ珈琲店といった定番チェーンに加え、2025年にはサイゼリヤが新たにモーニングを開始するなど、その動きは広がりを見せています。本記事では、主要チェーンの比較や利用傾向をもとに、朝のシーンとモーニング選択の関係を読み解きます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ