インターネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネットスーパーの訪問者数推移と属性、天気の影響度を分析しました。
分析概要
全国の20万人規模のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、ネットスーパーの2015年8月の訪問者数推移を作成し属性と天気の影響度を分析。
※サイト訪問者数はPCからのアクセスを集計
※気象庁のホームページから東京都の天気をダウンロードし、集計
考察サマリ
■西友ネットスーパーは男性比率が高く、イトーヨーカドーは関東エリア比率が高い
ネットスーパーの男女比を見てみると、女性比率が6割~7割を占めるのに対して、「西友ネットスーパー」は男性が約半数と男性比率が高くなっていました。また、「イトーヨーカドーネットスーパー」は他のネットスーパーと比較すると関東地方の割合が高くなっていました。
■天候不良のサイト訪問者数への影響は軽微。定期利用ユーザー増が要因か。
今年は秋の長雨が早く、8月末に雨の日が続き、平均気温も急な低下がみられました。そこで、関東地方の訪問者比率が高い上位2サイトの訪問者数推移と東京の天気の関係性を検証をしてみました。図①は「イトーヨーカドーネットスーパー」、「西友ネットスーパー」の8月の訪問者数の推移と、東京都の天気・平均気温をあらわしたグラフになります。(※訪問者の都道府県は「東京都」のみで抽出)8月24日以降は平均気温が25度以下に低下しており、雨の日が多くなっていますが、サイト訪問者数は月間の平均値を下回る日も見受けられます。悪天候の日にスポット的にネットスーパー利用者が急増するわけではないようです。今ではネットスーパーのサービスが浸透し、日常的に定期利用するユーザーが増えたことが考えられます。
また、イトーヨーカドーは8日・18日・28日は5%OFFの日ですが、必ずしも訪問者数の増加が見られたわけではなく、8月度で最も訪問者数が伸びているのは2日と7日でした。この2日のLP(ランディングページ)の構成比(図②)を見てみると、ハッピーナンバーくじの当選結果ページ(黄色い塗りつぶし部分)への興味が高いことがわかります。定期的に利用するユーザーの増加傾向が考えられる中で、サイト訪問者数を伸ばすには利用者の興味関心が高い何かをフックにする必要性がうかがえます。
※ハッピーナンバーくじとはセブンカード会員の特典で送られてきたダイレクトメールに書いてある数字が発表番号と同じなら賞金券が当たるという企画。
マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。