コロナ禍以前のように外出しやすくなった2023年夏の旅行にはどのようなトレンドがあるのでしょうか。今回は、旅行を検討している人の旅先選びの重視点、関心ごとの変化や、旅行に求めるものの違いについて分析します。
回答者の3割以上が旅行を検討。海外需要も回復の兆し
ヴァリューズが2022年6月に行ったアンケート調査(回答者数:20,469人)によると、2023年の夏は3割以上の人が旅行を検討していることが分かりました。
また、海外旅行を既に予定している人も4%存在し、うち8割が複数泊を検討しています。
旅行者の関心は旅行支援、韓国、旅先体験
旅行メディア関連サイトの流入キーワードを昨年度と比較すると、旅行支援系、韓国系、旅先体験系ワードが伸びていることが特徴的でした。
旅行支援事業関連のワードは、2023年度分の旅行支援事業が継続しているものの、GOTOトラベルが3月で終了したため、変化が生じていると考えられます。
旅先の地名に関するワードとしては、韓国旅行の具体的な観光地の名称が挙げられていました。韓国は先ほどのアンケート結果でも海外旅行先として最も検討されており、人気の高さが伺えます。
また、旅先でのツアーやアクティビティに関するワードも伸びていました。コロナ禍の2022年よりも海外旅行に行きやすくなり、情報収集に積極的になる人が増加してきていると考えられます。
旅行の楽しみ方はアクティブかマイペースか
今回の調査ではアンケート結果を基に、旅行に対するニーズの違いによって、旅行検討者を「アクティブわいわい旅派」と「マイペースゆる旅派」に区分しました。
アクティブわいわい旅派の人には、「旅先で観光やアクティビティを存分に楽しみたい」というニーズがあるようです。一方のマイペースゆる旅派の人は、旅行中は「ゆっくり落ち着いた場所で過ごしたい」といった回答が見られました。
アクティブわいわい旅派とマイペースゆる旅派では、旅先の選び方やお金をかけるポイントなど、様々な違いが見られました。記事末から無料でダウンロードいただける本編では、両者の年齢層や行動の違いについても詳しく解説しています。
都市部のアクティブわいわい旅派、地方・中部のマイペースゆる旅派
アクティブわいわい旅派とマイペースゆる旅派では、旅先として関心のあるエリアにも違いが見られます。大手宿泊予約サイトにおけるWEB行動ログデータから、それぞれの閲覧エリアをマッピングしました。
アクティブわいわい旅派は都市部の閲覧が比較的多く、テーマパークやレジャー施設を好む特性が表れている可能性があります。また、東京都の閲覧が圧倒的に多いのは、全国旅行支援「ただいま東京プラス」が影響していると考えられます。
一方のマイペースゆる旅派では、地方エリアや中部エリアの閲覧が多いことが分かりました。自然鑑賞や歴史的スポットを好む特性が影響している可能性が考えられます。特に愛媛の閲覧が多かった背景には、宿泊推進プロモーション「愛媛周遊記」の影響があるのかもしれません。
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大学では経済学部で主に会計学を学び、2024年に新卒でヴァリューズに入社しました。現在はデータプロモーション局にて、弊社プロモーション事業のフロントを担当しています。