みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/02/05〜2024/02/11)

みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/02/05〜2024/02/11)

ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」をもとに、週次の検索急上昇ワードランキングを作成し、トレンドになっているキーワードを取り上げます。


ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」をもとに、週次の検索急上昇ワードランキングを作成しました。

2024年2月5日〜2月11日の検索キーワードのトップ3は、「レシピ」「AMAZON」「YOUTUBE」で、直近で上位にランクインしていた検索キーワードが引き続きランクインしています。芸能関係では「佐藤二朗」「怒髪天」が注目キーワードでした。人と動物に共通する感染症の「狂犬病」が前週比で上昇しています。

前週比上昇検索キーワード(2024/02/05週)

2024/02/05週の前週比上昇検索キーワードは以下の通りです。横軸が検索ユーザー数、縦軸が検索数の上昇率を示しており、マップの右上に位置するキーワードが検索のボリュームも多く、前週比上昇も高い語句になります。

週間キーワード(2024/02/05週(前週比上昇))

図:週間キーワード(2024/02/05週(前週比上昇))
期間:2024年02月05日~2024年02月11日
分析ツール:Dockpit
デバイス:PC、スマートフォン

「佐藤二朗」

芸能関係は「佐藤二朗」「怒髪天」などが注目度の高いキーワードでした。個性派俳優として映画やドラマに出演している「佐藤二朗」さんが、「強迫性障害」を発症していると公表し、話題になりました。強迫性障害とは、過度な不安やこだわりで、日常生活に支障が出る病気(※1)です。芸能人の勇気ある告白に、励まされた人もいるのではないでしょうか。「怒髪天」は日本のロックバンドです。2月9日に、過度の飲酒と素行不良によりメンバーの一人でベース担当の清水泰次さんを解雇したことが公式サイトで発表されました。

(※1)強迫症 / 強迫性障害(きょうはくしょう / きょうはくせいしょうがい)

「狂犬病」

「狂犬病」(※2)は人獣共通感染症のひとつで、人と動物に共通する感染症です。狂犬病にかかった犬や猫などの野生動物に噛まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷からウイルスが侵入し感染します。発症後の有効な治療法はなく、致死率は100%とされますが、人は感染後のワクチン接種で発症を防げると言われています。日本国内では1950年代を最後に発生していません。今回、検索キーワードに上がっているのは、2月7日に群馬県伊勢崎市で逃げ出した飼い犬に12人が噛まれ、けがをした事件があったことが考えられます。飼い犬に狂犬病の予防接種を受けさせることは飼い主の義務ですが、噛んだ犬は受けておらず、問題になりました。

(※2)狂犬病

検索キーワードランキング(2024/02/05週)

2024/02/05週の検索キーワードランキングは以下の通りです。2024/01/22週に引き続き「レシピ」「AMAZON」が上位にランクインしています。

週間キーワード(1位〜10位)

図:週間キーワード(1位〜10位)
期間:2024年02月05日~2024年02月11日
分析ツール:Dockpit
デバイス:PC、スマートフォン

週間キーワード(11位〜20位)

図:週間キーワード(11位〜20位)
期間:2024年02月05日~2024年02月11日
分析ツール:Dockpit
デバイス:PC、スマートフォン

「確定申告」

2月16日(金)より令和5年分がスタートした「確定申告」は、ランキング8位で前週比116%、6週比293%です。前回のランキングでは14位でした。2月に入り、本格的に準備を始めた人も多いのではないでしょうか。受付期間は3月15日(金)までです。

週間検索トレンドランキングは今回で4回目です。約1ヶ月にわたり週間キーワードを調査していますが、「意味」「違い」は常に20位までにランクインしています。キーワードの「意味」や「違い」を検索する人が多いと推測できます。「AMAZON」や「楽天市場」などのインターネットショッピングと同様、今後も安定してランクインするでしょう。

「ローソン」

週間キーワード(21位)

図:週間キーワード(21位)
期間:2024年02月05日~2024年02月11日
分析ツール:Dockpit
デバイス:PC、スマートフォン

21位に「ローソン」がありますが、前週比222%、6週比239%と注目度が急上昇しています。「日本全国47都道府県ハピろー!計画”盛りすぎチャレンジ”」が背景にあると考えられます。これは、日本全国のローソンが日本中を元気にする企画で、値段は変わりませんが、内容量が47%増量されています。たとえば、たまごサンドのたまごサラダ、タピオカミルクティーのタピオカが47%増量しているというもの。「盛りすぎ」て、見た目のインパクトも抜群な商品があるので、見かけた方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

6週比上昇検索キーワード(2024/02/05週)

2024/02/05週の6週比上昇検索キーワードは以下の通りです。こちらのマップも右上に位置するキーワードが検索のボリュームも多く、6週比上昇も高い語句になります。

週間キーワード(2024/02/05週(6週比上昇))

図:週間キーワード(2024/02/05週(6週比上昇))
期間:2024年02月05日~2024年02月11日
分析ツール:Dockpit
デバイス:PC、スマートフォン

「かがみの孤城」

エンタメでは「かがみの孤城」が急上昇しています。2月9日の金曜ロードショーで、地上波で初めて放送されました。2018年に本屋大賞を受賞した辻村深月さんのベストセラー小説を劇場アニメ化した作品です。イギリス王室の「チャールズ国王」が、がんの一種と診断され、話題になりました。

「京都市長選挙」

「京都市長選挙」は2月4日に投開票され、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した、無所属新人で元官房副長官の松井孝治さんが初当選しました。16年ぶりの新人同士の争いで、自民党派閥の「政治とカネ」問題が話題となっているなか、注目度の高い選挙だったといえるでしょう。

「キムワイプ」

キムワイプは、おもに研究室・実験室・工場・病院などで愛用されている産業用ワイパーです。試験管やビーカーなどの実験器具の拭き取りに使えます。キムワイプ公式Xでの投稿が話題になり、キーワードが急上昇しているのかもしれません。

「ブルースカイ」

注目したいのは「ブルースカイ」です。Xの代替候補のSNSとして注目されています。これまで、登録には既存ユーザーからの招待が必要でしたが、2月から一般公開され誰でも登録できるようになりました。ブルースカイは、Twitterの共同創業者のジャック・ドーシーさんらが開発した新たな「分散型SNS」です。アプリの開発主体と運営主体が異なり、一つの企業による独占的管理ではなく、多数の個人やグループによる運営という点が特徴的です。収益化にともなうインプレッション稼ぎに批判も出ているXへの不信感を背景に、新たなSNSとして利用者が増えていくのか、今後の動向が注目されています。

まとめ

2024/02/05週の検索キーワードのトップ3は、「レシピ」「AMAZON」「YOUTUBE」でした。2024/01/22週で上位にランクインしていたキーワードは、引き続き注目度が高いとわかりました。「楽天」「メルカリ」などインターネットショッピングに関連するキーワード以外に、「意味」「違い」なども安定してランクインしています。

前回は14位で、2月16日(金)よりスタートした「確定申告」は、今回のランキングでは8位にランクインしていました。受付期間が直前に迫り、対象者の関心が高くなっているのでしょう。確定申告書での申告のほか、オンラインサービスの「e-Tax」も使えます。対象者は、3月15日(金)までに申告が必要です。「ローソン」が急上昇しているのは、通常価格でお得に商品を楽しめる増量キャンペーンが背景にあると考えられます。

6週比では、「ブルースカイ」が上昇していました。2月から、既存ユーザーの招待がなくても登録できるようになりました。Xへの不信感を背景に、代替候補のSNSとして今後のサービス展開や利用者数の推移が注目されています。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。
dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

Webライター。転職、キャリア、美容、不動産、金融ジャンルの記事を執筆中。新卒からシステムエンジニアとして働いていました。ライティングにおいては、わかりやすい文章を書くことはもちろん、どこかくすっと笑えるような、読み手が温かい気持ちになれる記事を書くことを心がけています。

関連する投稿


「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

検索エンジンで調べ物をするときによく使われる「〇〇とは」検索。今回は、直近1年間で検索数が多かった注目ワードや、時期によって急上昇したトレンドワードをご紹介します。「とは」検索から見えてくる最新の流行りやみんなの関心事を読み解いていきます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「イマーシブ・フォート東京」「変な家」のプロモーションを考察(2024年3月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「イマーシブ・フォート東京」「変な家」のプロモーションを考察(2024年3月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第17弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「イマーシブ・フォート東京」「変な家」「新生活」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。イマーシブ・フォート東京が刺さるのはどんな人?映画化で話題の「変な家」と、マンガ広告が生み出す購買活動とは?、Z世代のニーズに刺さる家電のサブスクリプションとは?など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/04/01〜2024/04/07)

みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/04/01〜2024/04/07)

ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」をもとに、週次の検索急上昇ワードランキングを作成し、トレンドになっているキーワードを取り上げます。


みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/03/18〜2024/03/24)

みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2024/03/18〜2024/03/24)

ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」をもとに、週次の検索急上昇ワードランキングを作成し、トレンドになっているキーワードを取り上げます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第16弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「猫ミーム」「Bluesky」「LYPプレミアム」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代のSNSの使い方、猫ミームがバズった背景、LYPプレミアムの魅力とZ世代のサブスクの使い方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


最新の投稿


日本テレビ、AR撮影装置を活用した「没入体験型CM」の実証実験を開始 GW期間内に大型ショッピングモール内にて

日本テレビ、AR撮影装置を活用した「没入体験型CM」の実証実験を開始 GW期間内に大型ショッピングモール内にて

日本テレビ放送網株式会社は、日本テレビが事業展開する XR分野のコンテンツ制作および開発支援サービス『日テレXR』において、新たな広告没入体験ができるサービスの実証実験を開始しました。


ギブリー、生成AIがマーケティング業務を支援するサービス「マーケGAI」の提供を開始

ギブリー、生成AIがマーケティング業務を支援するサービス「マーケGAI」の提供を開始

株式会社ギブリーは、生成AI技術を活用してマーケティング業務を自動化・効率化するAIマーケティング支援ツール「マーケGAI」の提供を開始したことを発表しました。


「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

検索エンジンで調べ物をするときによく使われる「〇〇とは」検索。今回は、直近1年間で検索数が多かった注目ワードや、時期によって急上昇したトレンドワードをご紹介します。「とは」検索から見えてくる最新の流行りやみんなの関心事を読み解いていきます。


GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

株式会社mitorizは、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員に対し「大型連休に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

“Oshikatsu” stimulates consumption in Japan. In fact, more than 80-90% of teens answered that they have an “Oshi.” We will deepen our understanding by investigating the current state of the “Oshikatsu” market, behaviors like time and money spent on “Oshikatsu,” and its connection with collaborations, etc. in marketing.


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ