圧倒的なユーザー数で他社の追随を許さない!『ツムツム』
『ツムツム』の人気は非常に安定しており、毎月コンスタントに600万前後のユーザー数を獲得。2014年1月にリリースされてから、期間限定ツムや曲付きツム、ディズニー映画とのコラボ、豊富なイベント開催など、ユーザーに飽きられない仕組みによって不動の1位を誇っています。
ユーザー属性は女性が7割以上、40代が30.4%。「誰かと競ったりソーシャルでつながりすぎないマイペースなかわいいゲーム」がコアなファンを掴んでいるのかも。
リリースと同時に1位を獲得。『ポケモンGO』
日本で『ポケモンGO』の配信が開始されたのは2016年7月22日。各地の“ポケモンの巣”に大勢のユーザーが集まり社会現象となったこの月に、同アプリダウンロード数は1100万UUを達成、ゲームアプリ不動の1位『ツムツム』を一気に突き放す大快挙となりました。その後3ヶ月間は1位をキープしたものの、その後はユーザー数が減少、同年10月に『ツムツム』に1位の座を明け渡すこととなりました。ユーザー数が再び増加し始めたのは翌年6月。ゲーム内“ジム”の新機能リリースおよび“レイドバトル(協力プレイ機能)”の導入を発表したことが影響したと思われます。
ポケモンを集めたり育てたり対戦したりとアクティブなゲームで、ユーザー属性は男性が54.3%。20代が30.2%、40代までの層に支持されているようです(属性比較は記事後半)。
LINE「パズルゲーム」が健闘。『パズドラ』『モンスト』も殿堂入り
続いて3位以下の動きについてまとめます。『ポコポコ』『LINE POP』『LINEバブル』など、LINEゲームが好調。1位、2位とはかなり差はあるものの、少しの空き時間に気軽に遊べるパズルゲームが人気のようです。ユーザー属性は女性が73.5%、40代が36.6%でした(2019年5月の『ポコポコ』ユーザー属性)。
『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』『モンスト(モンスターストライク)』の人気も根強く、どちらもリリースから安定したユーザー数を獲得しています。『モンスト』は2013年10月にリリースされたため、周年イベントを実施する10月はユーザー数が一時的に増加しています。
ユーザー属性はとても類似しており、どちらも男性が約67%、20代が約40%、職業は会社員が約半数。『モンスト』の方が若干、若年層に支持されているようです(属性比較は記事後半)。
任天堂『ポケ森』、急伸するも人気続かず
2017年11月、任天堂よりリリースされた『ポケ森(どうぶつの森ポケットキャンプ)』が2位にランクインしました。同社の人気ゲーム『どうぶつの森』シリーズのスマホ向けアプリとしてリリースされ注目を集めましたが、その人気は続くことはありませんでした。2020年3月にNintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』の発売が発表されたことから、スマホよりはNintendo Switchにユーザーの期待が集まっていると考えられます。
最新“神ゲーアプリ”1位〜5位のユーザー属性をまとめて比較!
人気ゲームアプリランキング1位〜5位のユーザー属性をまとめて比較します(対象:2019年5月)。
パズルゲーム『ツムツム』『ポコポコ』が女性比率7割以上、パズルRPG『パズドラ』、RPG『モンスト』は男性比率が約7割でした。『ポケモンGO』は男女比率のバランスが良いようです。
年代は『ツムツム』『ポコポコ』が40代が最多で60歳以上も1割以上、ミドル・シニア層に人気。これに対して『パズドラ』『モンスト』は20代が最多でした。ここでも『ポケモンGO』はバランスよくどの世代にも受け入れられていることがわかります。
職業はどのゲームアプリも会社勤務(一般社員)が多く、特に『パズドラ』『モンスト』は約半数を占めました。一方、『ツムツム』『ポコポコ』はパート・アルバイトが2割以上でやや多く、専業主婦の割合も他のゲームアプリユーザーと比較しておよそ2〜3倍になっています。
通勤途中の男性会社員が『パズドラ』『モンスト』を楽しみ、お母さんが空き時間や待ち時間に子どもと『ツムツム』『ポコポコ』を楽しむ、そんな光景が目に浮かぶようです。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使用し、スマホゲームアプリのユーザー数や属性を調査しました。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニター(20代以上)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※ユーザー属性は「eMark+」を使用し2019年5月のネット行動ログデータを分析
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