街を歩けば必ず見つかる、タピオカミルクティー屋さん。
ひと昔前の流行に比べ、多数のタピオカミルクティーチェーンが生まれ、若い人たちの間で根強い人気を持っているように感じます。
今回は、そんな「タピオカミルクティー」の認知度を調査!
株式会社ヴァリューズのアンケート調査の結果と、「タピオカ」をネット上で検索したモニターのインターネット行動ログから、関心を寄せるキーワードを自然言語処理のWord2Vecを用いて分析しインサイトを探ってみました。
「タピオカミルクティー」の認知度はどれくらい?
まず、タピオカミルクティーが男女それぞれどのくらい認知をされているのか、アンケート調査の結果をまとめてみました。
男性の約50%の割合に対し女性は73%の認知度と、20%もの開きがあります。
男性にも50%の認知度があることも驚きですが、女性の認知度の圧倒的高さには、タピオカミルクティーの人気を感じます。
男女別々に、どの年代の認知度が高いかも合わせて見ていきましょう。
まずは女性から。20代の認知度が80%超えの高認知度でした。それ以降、30代〜50代まであまり認知度が変わらないのを見ると、世代を超えて愛されていると言えるかもしれませんね。
一方男性は、女性と同じく20代の認知度が一番高いものの、世代が上がるにつれて認知度は下がっていきます。
男女で認知度も違えば、世代によっても大きく認知度が変わってくることが見えてきました。
「タピオカミルクティー」を飲んだことがある人の割合は?
続いてはアンケート調査から、「タピオカミルクティーを飲んだことのある人」の結果をまとめてみました。
ここでも認知度と同じように、男女の差が大きく出る結果となりました。
男性は10%未満、女性は24%。女性のおよそ4人に1人は飲んだことがあるようです。
これは20代以上の全世代を含めての結果ですので、高い割合でタピオカミルクティーを飲んだことがある女性がいるということになります。
最近では、甘すぎず飲みやすいタピオカミルクティーも増えてきているので、幅広い世代に好まれるのかもしれませんね。
「タピオカ」と一緒に検索されているのは、作り方やブランド
次に見ていくのは、タピオカと一緒に検索されているワードランキングです。一緒に検索されているワードを見ると、ユーザーのインサイトが見えてきそうです。
1位には「業務スーパー」がランクイン。2位に「作り方」が入っているのも合わせて考えると、業務スーパーなどに売っているタピオカで、手作りのタピオカミルクティーを楽しみたいというユーザーも増えてきているのかもしれません。
4位には「カロリー」が入っており、タピオカミルクティーの甘さや満腹感からカロリーが気になるというユーザーの考えが見えるような気がします。
「コンビニ」「ミスド」などでは、それぞれオリジナルのタピオカミルクティーを出していることもあり、台湾発祥のタピオカミルクティー屋さんなどと肩を並べて、興味を持たれていると考えられます。
「タピオカ」と関連性の近いワードは?
最後に見ていくのは、「ワードネットワーク」というキーワード同士の関連性を示した図。
この図では、検索行動やコンテンツの分析結果から判明した「関連性の近い」ワード同士が結ばれています。
上の図を見てみると、タピオカミルクティーを飲みたい場所、主要都市が繋がっていることがわかります。比較的大きな駅の方が、多数のタピオカミルクティーブランドが集まっていることもあり、それぞれの場所でどのようなブランドがお店を出しているのか、気になるユーザーがいるのかもしれません。
また、「ファミマ」「ミスド」「ゴンチャ」などのタピオカミルクティーを取り扱っているお店がランクインしています。
多くのブランドがある中で、これらは人気を集めているお店と言えるかもしれません。
まとめ
今回は「タピオカミルクティー」の認知度を調査してみました。
認知度や世代別の人気、コンビニなどの参入を見ていると、タピオカミルクティーは若者を中心に幅広い世代に愛されているのではないかと予想できます。
本調査結果を、今後のマーケティング施策に役立てていただけましたら幸いです。
【調査概要】
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2019年7月16日~7月30日に「ヒットの兆し」に関するアンケート調査を実施しました(回答者13,424人)。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計を行っています。
※行動ログ分析対象期間:2019年2月〜2019年7月の検索流入データ
※アンケートはインターネットを利用し興味関心項目を聴取(対象デバイス:スマートフォン)
※ボリュームはヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
photo by :pixa bay(https://pixabay.com/)
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フリーランスの編集ライター。食べ物、暮らし、旅のことを中心に執筆。夏はパリとオレゴン、冬はサンディエゴに住む暮らしを夢見ています。