ハウス食品がハロウィーンキャンペーンでサイトUU数を大きく伸ばす。8月の急上昇サイト調査

ハウス食品がハロウィーンキャンペーンでサイトUU数を大きく伸ばす。8月の急上昇サイト調査

2019年8月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? 市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。今回はeMark+を使って訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトをチェック。8月のトレンドを調査しました。


8月の急上昇サイトは?

まず、訪問ユーザー数の前月比が高い順にWebサイトをランキングしました。以下のトップ10をご覧ください。

デバイスはPCとスマートフォンの合算。ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に即して推計。

1位は東京2020サイト、上位には旅行関連サイト多数

それでは早速、ランキングの1位から3位までを詳しく見ていきましょう。

1位:東京2020公式チケット販売サイト

1位は2020年の東京オリンピックの予約サイトでした。前月よりもこれほどまでにUU数が増加したのは、8/8から開始された第一次抽選の追加抽選販売の影響と思われます。念のため、どのようなコンテンツが人気を集めたのか、eMark+でランキングを確認してみましょう。

「東京2020公式チケット販売サイト」のコンテンツランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

チケット購入ページ、当選確認のページ、また、チケットの価格表などが上位にランクインしていました。ユーザーは追加抽選でのチケット購入を目的として、サイトを訪問したことがうかがえるでしょう。

2位:Yahoo! 道路交通情報

8月は夏季長期休暇もあり、多くの行楽に関係したサイトが前月よりも訪問ユーザー数を伸ばしていました。なかでも「Yahoo! 道路交通情報」は前月の3倍をこえる訪問ユーザーを獲得しました。まずはアクセス獲得経路を見てみましょう。

「Yahoo! 道路交通情報」のセッション数流入元(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

流入元を見てみると、検索による流入が最も多いことがわかります。外出に当たり、また移動中の車内などで道路交通状況を検索する状況が想像されます。検索に用いられたキーワードを見てみましょう。

「Yahoo! 道路交通情報」2019年8月の検索キーワードランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

検索キーワードランキングを見ると、事故や渋滞の情報を検索した人が多いようです。スマートフォンから渋滞情報を気にして検索するユーザーの様子が浮かんできます。

3位:ハウス食品

3位は「ハウス食品」のサイトです。こちらのサイトがUU数を前月比で3倍に伸ばした背景には何があるのでしょうか。コンテンツランキングから探ってみましょう。

「ハウス食品」のコンテンツランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

コンテンツランキングを見ていくと、上位10位はすべてハロウィーンにまつわるキャンペーンのページでした。

こちらのキャンペーンは、東京ディズニーリゾートでのハロウィーンプレミアムパーティーのチケットが当たるというもの。2019年8月1日から開始しているため、8月にUU数が増えたことと符合します。キャンペーンによってアクセス数を増やしたものとみて良いでしょう。

ハウス食品のバーモントカレーといったファミリー向けの商品はディズニーリゾートと親和性が高く、効果的な施策となったのではないでしょうか。

日本人選手の活躍でゴルフ全英オープンにも注目

ここからは4位以下でUU数増加の原因が面白そうなものをいくつかピックアップしていきたいと思います。

まずは5位「ニュース | ゴルフダイジェスト・オンライン」。8月はこちらのサイト以外にも、9位に「
LPGA 日本女子プロゴルフ協会」がランクインしていました。いったい何が話題を集めたのか、5位の「ニュース | ゴルフダイジェスト・オンライン」を例にとって分析してみましょう。まずはコンテンツランキングをチェックします。

「ニュース | ゴルフダイジェスト・オンライン」のコンテンツランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

コンテンツランキングをみると、一位に渋谷日向子選手のプロフィールページが来ており、2、3、4位に2019年AIG全英女子オープンの結果速報ページが続いています。

弱冠20歳の渋谷日向子選手はこのゴルフコンペティションにおいて優勝し、一躍時の人となりました。日本人女子で史上二人目となるメジャー優勝を果たしたこの若手選手について興味を持った人が多くいたのでしょう。

また、このコンペティションは8月1日から8月4日の4日間にかけて行われました。そのため、8月のゴルフ関連のウェブサイトに集まった関心は、主としてAIG全英女子オープンの結果の結果と、見事優勝を果たした渋谷選手に向けられたものとみてよいのではないでしょうか。

Tポイントと連携した「Airbnb」

先述の通り、8月は長期休暇の存在を反映してか、旅行、行楽に関するサイトが多くランクインしました。中でもより訪問ユーザー数を伸ばした「Airbnb」を例にとり、どのような戦略を用いたのか分析してみましょう。まずはコンテンツランキングをご覧ください。

「Airbnb」のコンテンツランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

2位のページタイトルが「AirbnbでTポイントを貯めよう」となっている点にご注目ください。実際にこちらのURLをクリックすると、Airbnbのサービスの利用でTポイントが貯められることを紹介するページに飛びます。

次に、流入元の内訳を確認してみましょう。

「Airbnb」のセッション数流入元(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

以上のように、外部サイトからの流入が極めて多くなっています。実際にどのようなサイトからの流入が多いのか、ランキングを見てみましょう。

「Airbnb」流入元の、2019年8月の外部サイトランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

このランキングの1位にはTポイントやTカードのウェブサイトである「T-SITE」がランクインしています。このことから、やはりTポイントとのコラボレーションがトラフィック獲得に一役買っていることが示唆されます。また、2位と3位にランクインしている「Facebook」や「LINE」といったSNSからの流入もあったようです。

まとめ

最後に2019年8月の急上昇サイトの、注目の訪問ユーザー数増加要因をまとめます。

1;話題性

8月はオリンピックやゴルフ、旅行など、大きな話題性、時事性をもったトピックに関心が集まり、関連するサイトが訪問ユーザー数を伸ばした印象の強い月でした。逆に言えば、今後何が話題になるかを予想することで意図的に訪問ユーザー数を大いに増やすことができる可能性が示唆されたと言えるのではないでしょうか。

2:キャンペーン

毎月一定程度ランキングに食い込んでくるのが、今月では「ハウス食品」や「Airbnb」のように、キャンペーンを用いて訪問ユーザー数を増やしたウェブサイトです。インセンティブを与えることで関心を集めるという手法の盤石さがうかがえます。

今回取り上げたトレンドや他社事例を活用し、キャンペーン施策立案などのマーケティング活動に活かしてみてください。

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この記事のライター

ウィーン大学への留学を経て京都大学文学部卒業。
外資系大手ITコンサルティング会社に勤務後、フリーランスライターに転向。

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