インフルエンサーってどんな人?SNSで拡散力あるユーザーにリーチするには

インフルエンサーってどんな人?SNSで拡散力あるユーザーにリーチするには

今やSNSなどを通じて大きな影響力を持つ「インフルエンサー」。有名人やタレントといった知名度が高い人だけでなく、一般人でもInstagramやTwitterで多数のフォロワーを獲得し、共通の趣味や関心を持つ人たちに大きな影響力を及ぼすケースが増えてきました。企業側もこうしたインフルエンサーにいち早く着目し、SNSやクチコミで商品やサービスを話題にして貰おうとするインフルエンサーマーケティングへの期待が高まっています。今回は、アンケートと実際のネット行動ログからインフルエンサーの消費やネット行動の実態を調査し、どのようにすれば彼らにリーチできるのかを考察します。


SNSで拡散力の高い「インフルエンサー」とはどのような人たちなのでしょうか。

今回は、ヴァリューズの保有するSNS(Twitter、Facebook、Instagram)の利用データを基にヴァリューズ独自の拡散力スコアを定義。拡散力スコアが60以上の人たちを「インフルエンサー」と定義し、消費やネット行動の実態を探っていきます。
※拡散力スコアは全体平均値が50になるように算出しています。

インフルエンサーが普段よく買い物するのはスーパーよりもAmazonとコンビニ

まず「インフルエンサー」と区分された人たちのデモグラから見ていきましょう。

男女比率は半々ですが、全体と比べると、男女とも20代の割合が高く、若年層の方がSNSでの拡散力は高い傾向が出ています。

性年代

世帯年収を見たところ、世帯年収1000万円以上の割合が全体は12.4%に対し、インフルエンサーでは16.1%と、3.7pt高くなっていました。

世帯年収

また、インフルエンサーは可処分所得も高め。1ヶ月あたりの可処分所得は平均で約5万円、3人に1人は月5万円以上、自由に使えるようです。

可処分所得

1ヶ月の平均支出は、外食、服飾費、旅行、お酒、イベント・ライブ・コンサート、スポーツ用品などが高めの金額となり、アクティブ派。20代の割合が高いことも関係していそうですが、外食を除く食費や、教育費などの支出額は低い傾向が出ています。

1ヶ月あたりの平均支出

普段よく買い物をする場所も、顕著な差が出ました。全体だとスーパーやドラッグストアの割合が高いのですが、インフルエンサーではAmazonコンビニが上回り、他にもショッピングモール、デパート、フリマアプリなどの利用度も高くなっています。

普段よく買い物をする場所

インフルエンサーは、自らも積極的に外出したり、消費をしつつ、時にはAmazonやフリマサービスも効率的に使いこなしている様子がうかがえます。

“季節限定”、“エリア限定”、“新商品”に弱い。“増量”も魅力。

消費意欲旺盛な「インフルエンサー」の人たち。日常的にはどのような商品に惹かれて購入しているのでしょうか。

“スーパーやコンビニでよく購入するもの”の特徴を全体と比較すると、「季節限定やエリア限定商品」「新商品」「増量」などの点がスコアが高くなっています。

スーパーやコンビニでよく購入するもの

また、魅力的に感じる施策も全体と比較してみたところ、最も差が開いたのは「SNS公式アカウントフォローで10%割引」の施策。インフルエンサーならではの感があります。

さらに、5000円など一定金額以上の購入で「送料無料」になったり、「抽選で半額」になるなど、ドキドキ感のある施策が購入を後押しできそうです。

魅力的な施策

拡散力の高い人ほど、実はテレビを観ていない?!

拡散力の高いインフルエンサーの人たちは、どのようなメディアで新しい情報を仕入れているのでしょうか。

新しい情報の入手先についてたずねたところ、全体と比べて、テレビのCM、テレビ番組などはスコアが低く、一方で、SNS、インターネットの情報サイト、インターネット広告、ブログの書き込みなどのスコアが高くなっていました。

コンビニの広告や陳列も全体よりもスコアが高めになっており、コンビニの棚も有力な情報源の1つになっていそうです。

新しい情報の入手先

拡散力の高い人ほど、Twitterやゲームアプリ、動画アプリをヘビー利用

ネットからの情報収集がさかんなインフルエンサー。具体的によく使っているサイトやアプリを調べてみました。マーケター側から考えると、これらのメディアが彼らにリーチしやすい媒体、と言えるでしょう。

全体との差がわかるように、特徴値順でランキングしてみました。特徴的に良く利用しているほどスコアが大きくなります。

よく使うサイトはGoogle、livedoorブログ、じゃらん、イープラス、Twitter、スタバ

まず、サイトから見てみると、Google、livedoorブログが上位に。チケットのe+、旅行サイトだと国内旅行のじゃらんnetが上位です。

サイトランキング

(スコアはインフルエンサーと全体とのリーチ率の差分を示す)

※特徴的によく見ているほどスコアが大きくなり、濃い赤になるほどボリュームが大きい

よく使うアプリはTwitter、インスタ、Facebook、メルカリ、Yahoo!乗換案内、Amazon

よく使うアプリでは、やはりTwitter、インスタ、FacebookとSNS系が上位。メルカリ、Amazon、そしてWebサイト同様にスターバックスのアプリもランクインしました。

アプリランキング

(スコアはインフルエンサーと全体とのリーチ率の差分を示す)

※特徴的によく見ているほどスコアが大きくなり、濃い赤になるほどボリュームが大きい

まとめ

SNSで拡散力を持つインフルエンサーにはSNS上でリーチすることはもちろん、Amazonの活用や、コンビニなどリアルの場でのプロモーションも鍵を握りそうです。

その際、単純な値下げ販促ではなく、SNSと連動したキャンペーン施策や、一定金額以上の購入者だけの特別オファー抽選で得するラッキーチャンス企画など限定感、スペシャル感のある施策が、彼らに刺激を与え、アクションを促すきっかけとなることが考えられます。

インフルエンサーの消費者像理解と彼らへの有効なマーケティングを考えることを目的とした本調査。今回はその一部を公開しましたが、他にもネット行動の時間帯や意識的に貯めているポイントサービス、商品ジャンル別イノベーター度合い、興味関心マップなど、豊富な分析データをご用意しています。また、データはダッシュボードで可視化されており、お手元で簡単に分析することができます。

ご興味のある方はぜひ以下よりお問い合わせください。

調査データのお問い合わせはこちら

調査概要

ヴァリューズの保有するSNS(Twitter、Facebook、Instagram)の利用データを基にヴァリューズ独自の拡散力スコアを定義。拡散力スコアの高い人たち(スコア60以上、平均値は50)を「インフルエンサー」と設定し、対象者についてヴァリューズで定期的に行っているアンケート調査結果とネット行動ログを分析した。
※行動ログは、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用。
※サイトやアプリのユーザー数はヴァリューズ保有モニター(20歳以上男女)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリは、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計している。

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この記事のライター

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