「タイの市場調査を行いたいけれど、どのサービスに依頼すべきだろう?」
「タイへのビジネス進出を進める前に、効果的なリサーチはできないだろうか」
…といったお悩みはありませんか?
親日国として知られ、日本との経済的な結びつきも強いタイ王国。
様々な日系企業も進出するタイについて、その市場データや消費者の声を集めたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「タイの市場調査を依頼できるおすすめサービス」を3つ紹介します。
また、タイのマーケット・リサーチを進める前に押さえておきたいポイントも合わせて掲載しているので、これから市場調査を考えている皆さんは、ぜひ参考にしてください。
タイの市場調査の前に知っておきたい3つの情報
市場調査を行う前に、タイのお国柄や国勢についての知識を深めておきましょう。
本記事では、タイのマーケットにおいて特徴的な3つの情報を紹介します。
■バンコク周辺とその他地域の経済格差
タイは、後ほどもお伝えする階級・格差社会が非常に顕著な国です。
経済圏としては、首都バンコクの周辺部の経済規模が非常に大きく、次いで日系企業が集中する東部を除けば、南部・西部といった地方の経済はとても小さいです。
バンコク周辺地域と東部は、前述した日系企業の生産拠点などが位置することから、自動車や家電製品などの工業に従事し、裕福な人が多くなっています。
一方、それ以外の地域の主産業は農耕であり、これら従事する産業によっても地域ごとの経済格差が生まれている状況です。
ゆえに、タイの市場調査を行う際は、それぞれの地域の経済規模と中心となる産業を把握し、適切なリサーチ手段やモニターの属性を考えなければいけません。
■消費者に根付く階級社会
タイでは日本とは比較にならないほどの階級社会が広がっています。
これは、欧米諸国や日系企業の進出によってタイの経済成長が始まった第二次世界大戦後から顕著となり、
バンコク周辺部とその他地方の経済格差が、そのまま階級社会を構築していったと言えます。
タイの階級社会はバンコク周辺に居住する富裕層・上流層と、地方に住む中流層・低所得層といった分かれ方をしています。富裕層は経済的にとても豊かで、日本で言うところ「お金持ち」といったレベルでは収まらない規模の富を集中的に保有しています。
経済格差はしばしばタイ国内の政治的な混乱を招き、市民が大規模なデモなどを起こす要因となっています。
そのため、タイのマーケットへ参入する場合は、「どの階級層をターゲットに据えるのか」ということも、念頭に置く必要があります。
■日系企業の進出と日本製プロダクトへの反応
ここまでお伝えしてきた通り、タイの経済圏の中心であるバンコクや東部には、日系企業の生産拠点が集中しています。特に、トヨタ、日産、ホンダといったほとんどの日本の自動車メーカーが工場をかまえ、タイの自動車産業の集積度は東南アジアの中では最も高いです。
そのため、最も大きな経済圏には日系企業へ勤務するタイ人や、日本から来ている駐在員も多く居住しています。
また、こうした日系企業がタイ経済における産業形成を担ってきた背景もあり、タイでは日本製の製品が盛んに消費されています。親日国でもあるため、概ね日本および日本製品へ好意的な印象を持つ人が多いようです。
既に多くの日本製品が流通しているため、タイでのビジネス展開を考える人は、日本の各ブランド・商品に対するイメージ調査なども進めやすい環境にあると言えるでしょう。
タイの市場調査サービスを選ぶポイント
タイの市場調査サービスを選ぶ際に重要なポイントを3つ紹介します。
■1. 適切なリサーチ手段の選択と調査設計ができるか
タイの調査サービスを選ぶ上で大事な1つ目のポイントは、リサーチ方法と、調査の初期設計を適切に行える企業を選ぶことです。
一言で「市場調査」と言ってもその手段は多岐に渡りますし、初めの調査設計が疎かになると、リサーチがムダになってしまうリスクがあります。
代表的な市場調査の手段は以下のようなものがあります。
- インターネット調査(ネットリサーチ)
- 電話調査
- 郵送調査
- 街頭調査
- 訪問調査
商品やサービスの企画・開発にあたり、マーケティング施策立案に欠かせない「市場調査」。アンケートなど市場調査の方法から、調査結果をもとにしたレポートの書き方、実際の市場調査報告書までまとめました。
また、調査設計は以下のようなフローで進みます。
タイのマーケットに対して、「どのような情報を取得したいのか」、「どのようなビジネスへの活用を考えているか」といった市場調査の目的と手段について、適切なアプローチができるサービスかどうかをよく確認しましょう。
■2. 調査にかかるスケジュール・費用が要望に沿うか
依頼する調査の納品スケジュールや費用が要望に沿えるかどうかも、調査サービスを選ぶうえで重要です。
海外市場調査の場合、依頼する内容によっては納期が数か月に渡る場合があります。
また、調査費用も数十万円~数百万円に至るケースがあり、予算との兼ね合いを考える必要があります。
欲しい情報を入手するために、何を依頼し、いつまでに納品ができるのかをサービス側と綿密に打ち合わせしておきましょう。
■3. 事前にタイ市場の調査事例を見せてもらえるか
3つ目のポイントは、日本企業・タイ現地の双方の事情に通じた企業であることです。
「現地の調査会社なら、現地に詳しいと思って頼んだのに、調査設計にズレがあり、期待した調査ができなかった」という事は、実は海外調査の落とし穴として、しばしばあるパターンです。
日本と海外ではマーケティングや調査の文化が異なる為、現地のエージェンシーだけでは日本企業のやりたい事が理解しきれず、調査が失敗してしまう事もあります。
(ある海外の調査会社さん曰く「日本企業ほど、調査の内容に細かい企業はない!」のだとか…。)
また、現地の実情を把握しながら、自社や自社ブランド、商品の目指す方向性を理解したうえで調査を進める必要があり、その両面に長けたパートナー選びが重要です。
タイの市場調査サービスのおすすめ3選
実際にタイへの市場調査を実施できる、おすすめのサービス会社を3つ紹介します。
■海外市場調査サービス | ヴァリューズ
当「マナミナ」を運営する株式会社ヴァリューズが提供している、海外市場の調査サービスです。
タイを始め、アジア・欧州・北米など世界80か国以上の消費者にリーチできるネットワークと、幅広いデータソースで市場調査を実施できます。
- アンケート調査
- SNS・ソーシャルリスニング分析
- ECモールデータ調査
- 定性調査
東南アジア圏でも豊富な調査実績を持ち、海外専門スタッフによるフルサポートで海外進出をお考えのお客様へレポーティングが可能です。
タイの市場調査を検討されている方は、ぜひ一度、ご相談からお寄せください。
■海外ミニ調査サービス | JETRO
日本貿易振興機構(ジェトロ)の提供している海外情報のリサーチサービスです。
統計資料の検索や、現地企業のリストアップなどを定額料金で実施可能です。
■タイへのプロモーション支援 | GLOBAL DAILY
国内外へデジタルコンテンツの企画や制作、発信を行うGLOBAL DAILYの海外向けプロモーション・プロダクトです。現地のメディアタイアップ、SNS拡散、イベント開催などのプロモーション実施などを依頼でき、実施に当たっては各種の市場調査も行います。
タイ人集客におけるすべての施策の根本となる マーケットに存在する影響要因を徹底調査します。 すべてのマーケティング施策は、まずは「タイ人が何に興味を持っているのか」を知ることから始まります。 タイ国内のインバウンドマーケ...
国内大手の採用メディア制作部を経てフリーライターとして独立。現在はWebマーケティング、就職・転職、エンタメ(ゲーム・アニメ・書籍)等の各種メディアにて記事制作を担当。「マナミナ」では一人でも多くの読者に楽しく読んでもらえるマーケティングコンテンツを提供していきます。