エンターテイメント業界 6月度検索キーワード「ポケモンGO」「任天堂」「銀魂」の検索数が増加

エンターテイメント業界 6月度検索キーワード「ポケモンGO」「任天堂」「銀魂」の検索数が増加

─ 【eMark+】でみる 業界別検索キーワード動向 ─


ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、エンターテイメント業界における6月の検索キーワードの動向を分析しました。
分析概要

分析概要

ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2017年6月の「エンターテイメント」業界の検索キーワード(上位1000ワード)について調査。その動向を分析した。
※検索ユーザー数はPCでの検索とサイト流入数を集計。業界の対象サイトはヴァリューズが独自に定義
※人名に関する検索はランキングからは対象外とする

考察サマリ

6月の検索キーワード、「ポケモンGO」「任天堂」「銀魂」が前月より大幅増加

エンターテイメント業界の6月度の検索キーワードの上位20(図1)をみてみると、1位「NHK」、2位「あなたのことはそれほど」3位「JRA」という結果になりました。
上位キーワードのうち、「ポケモンGO」「任天堂」「シノアリス」「銀魂」が前月より検索ユーザー数が大きく増加していることがわかります。

「ポケモンGO」は6月にゲームの中心となるジムやジムバトルの仕様に大幅なリニューアルがありました。

「任天堂」は3月に発売した「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の品薄と、本体と人気ソフトとのセット販売が発表されるなどが要因と考えられます。

「シノアリス」は6月にリリースされたスマートフォン向けゲームアプリで、前月の検索数がほとんどなかったため、このような結果となりました。

「銀魂」は7月に小栗旬主演の実写映画が公開されるため話題となり、増加したと推測されます。

検索ユーザーをみると「あなたのことはそれほど」は女性、「ポケモンGO」は男性、「任天堂」はさらに男性が高く、20代~40代の比率が8割弱。

次に、前月比で検索ユーザーが増加した、TBSテレビのドラマ「あなたのことはそれほど」、ゲーム「ポケモンGO」「任天堂」の各検索キーワードについて、検索ユーザーの男女比(図2)と年齢構成比(図3)をみてみました。
※下図で「全体」は「エンターテイメント」業界全体の検索ユーザーを示す

エンターテイメント業界全体では、男女比では男性が58.2%、年齢構成比では、40代のユーザーが23.6%と一番多く、20代、30代が続いて多い結果となっています。

TBSテレビのドラマ「あなたのことはそれほど」の検索ユーザーは、女性が73.5%を占め、20代が33.4%、30代が26.9%と、エンターテイメント業界全体と比べると、20代と30代が多くなっています。

ゲームアプリ「ポケモンGO」の検索ユーザーは、男性が64.8%、40代が24.6%となっており、エンターテイメント業界全体と比べると、男性比率が高くなり、20代と60才以上の比率が低くなっています。

「任天堂」検索ユーザーは、男性が69.1%と「ポケモンGO」よりもさらに男性比率が高く、年齢では40代が29.5%、20代が25.1%、30代24.6%となっており、40代以下で約8割弱を占めるという結果となりました。「ポケモンGO」の検索ユーザーと比べると、年齢が若い20代の関心も集めていることが考えられ、ゲームの種類や内容によってキーワードを検索する属性に違いがあることがわかります。

最後に、エンターテイメント業界の6月の検索キーワード上位100件について、男女と年齢を軸にマッピングし、性別や年代別にキーワードの特徴を調べてみました(図4)。

※下図で円の大きさは検索ユーザー数、赤色は前月からの上昇率が100%以上の急上昇ワードを示す

【図4】

男性の検索キーワードでは、40歳前後を中心にAKBなどアイドルのライブ配信の「SHOWROOM」、50歳を中心に将棋の「藤井聡太」が検索されていることがわかります。

一方、女性では、「昼顔」や「あさイチ」など、映画やテレビ番組のキーワードが多く検索されていることがわかります。

また、「全仏オープン」「世界卓球」など、世界的なスポーツに関するキーワードは、中心に近いところに位置しており、男女ともに関心が高いことがうかがえます。

検索数・関連語・流入サイトが丸ごとわかる

この記事のライター

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市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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