最新「スマートフォンアプリ」インストール数ランキング、1位は移動でマイルがたまる「Miles」|2021年9月~10月

最新「スマートフォンアプリ」インストール数ランキング、1位は移動でマイルがたまる「Miles」|2021年9月~10月

毎月更新のスマートフォンアプリインストール数ランキングTop5をまとめました。今月の1位は移動でマイルがたまるアプリ「Miles」。そのほか、Coke ONやTVerが上位にランクイン。トレンドチェックにお役立てください。


スマホアプリの最新インストール数ランキングは

こんにちは、マナミナ編集部です。本記事ではヴァリューズが保有する全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析を行い、「スマートフォンアプリ」インストール数ランキングを作成しました。まず、下図をご覧ください。

アプリインストール数 TOP3

2021年9月

1位
ケンタッキーフライドチキン公式

2位
スマートニュース

3位
iAEON(アイイオン)

2021年10月

1位
Miles

2位
Coke ON

3位
Tver
▼先月のアプリインストール数ランキングは下記よりご覧ください。

「スマートフォンアプリ」インストール数ランキング、1位はケンタッキーのアプリに|2021年8月~9月

https://manamina.valuesccg.com/articles/1524

スマートフォンアプリの最新インストール数ランキングTop5をまとめました。2021年9月のインストールランキング1位はケンタッキーの公式アプリでした。キャンペーン効果でインストール数が上昇したと考えられます。そのほか、スマートニュースやイオンのアプリ、Pontaカードアプリやマクドナルドアプリなども上位に。

日本に初上陸した注目のアプリ「Miles」が1位にランクイン

2021年10月のアプリインストール数1位は、移動でマイルがたまるアプリ「Miles」でした。Milesとは、スマートフォンのデータに基づきAIが移動手段を自動判定し、世界中どこでも1マイルの移動に対して1マイルのポイントが付与されるサービス。貯まったマイルは、特典やギフトカードなどに交換したり、様々な商品やサービスなどを獲得できる抽選に使用したり、寄付に利用できたりします。

Milesの大きな特徴は、移動手段で貯まり方に違いがある点。徒歩やランニングは10倍、自転車は5倍、バス・電車・スキーは3倍など、環境に優しい方法ほどよりより多くポイントを付与しており、SDGsに配慮しています。ユーザーにとっても、健康のためのウォーキングでマイルが貯まるため、お得感があります。

Milesは米国シリコンバレー発のアプリで、2021年10月20日に日本でもサービスを開始。米国では2019年にサービスが正式にスタートしてから140万人以上のユーザーを獲得しています。毎日の移動だけで商品やサービスに引き換え可能なマイルを貯められるという手軽さとお得さから、日本でもサービス開始月にインストール数を急増させたのではないでしょうか。

Milesのマネタイズとしては、位置情報データを活用した広告メニューがメインと考えられます。こうした位置情報データの活用手段は多様で、オフラインの店舗を持っている事業者はもちろん、交通・不動産系など「街づくり」をテーマに事業を行う企業群とのシナジーも高いでしょう。今後の成長が期待されるサービスです。

今月のスマートフォンアプリインストールランキング、2位はコカ・コーラ公式スマートフォンアプリ「Coke ON」でした。Coke ONでは、アプリダウンロード3,000万人達成を記念して、お得なキャンペーンを連続して実施。前回も好評だった「毎週1本買ったら、1本無料キャンペーン」を10月4日から10月31日まで開催し、「キャッシュレス決済ならCoke ON スタンプ2倍キャンペーン」を10月4日から11月30日まで開催。こうしたお得なキャンペーン施策によって、インストール数を急増させたと考えられます。

Coke ONでは2016年4月のサービス開始以来、新しい飲料体験の提供を目的に、様々な機能やサービスを展開しています。2020年12月にも現金還元キャンペーンを実施し、インストール数1位になるなど、注目度の高いアプリです。

また3位には、民放テレビ局が連携した公式テレビポータル「TVer」がランクイン。在京民放キー局5社と在阪民放5社の番組の見逃し配信を無料で楽しめます。TVerは、2021年10月に月間動画再生数が初めて2億回を突破し、昨年同月比の2倍を記録。要因としては、コネクテッドTV視聴の伸長の他に、配信コンテンツ数の増加が挙げられます。日テレでは10月から、午後7時から11時までの「プライムタイム」の番組を中心にTVerで同時配信を開始。テレビ東京やテレビ朝日およびフジテレビもTVerでの同時配信を発表しており、今後ともインストール数の増加が期待できます。

RPGの世界観でポイント運用できる「STOCKPOINT for MUFG」も上位に

その他、上位にランクインした人気アプリを男女別にまとめました。下の表をご覧ください。

男女ともにポイントアプリのランクインが目立ちます。

男性ランキングでは1位の「Miles」に加え、3位にも遊びながら学べる新感覚ポイント運用アプリ「STOCKPOINT for MUFG」がランクイン。STOCKPOINT for MUFGは、子供から大人まで人気の高いロールプレイングの世界を楽しみながら、レベルに応じて様々な銘柄のポイントを運用できるサービス。事前エントリーは5万人を超え、2021年10月1日より正式にリリースされました。STOCKPOINT for MUFGもMilesと同様に、高い注目度からサービス開始月にインストール数を急増させたと考えられます。

また、女性ランキングでも、移動した距離や歩数に応じてマイルが貯まるポイ活アプリ「トリマ」が3位にランクイン。徒歩だけでなく移動でポイントが貯まるという点で、総合1位の「Miles」とよく似ています。しかしトリマは動画を見る必要があったり、Amazonギフト券をはじめとしたギフトコードへの交換が豊富だったりと、トリマの方がお小遣いアプリの側面が強いと言えます。

一方で、女性ランキング1位は「ニャントーク」でした。こちらは、猫の鳴き声をアプリに認識させることで、怒り、幸せ、飼い主を呼ぶといった11の気持ちを読み取ることができるサービス。猫語を翻訳できるアプリとしてTwitterを中心に話題になったため、インストール数が急増したのではないでしょうか。

マナミナでは本記事で紹介した毎月のアプリインストール数の分析のほか、様々な調査を掲載しています。下記の業界別アプリランキングもぜひチェックしてみてください。

業界別アプリランキングに関する記事|マナミナ

https://manamina.valuesccg.com/keyword/138

ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、業界別アプリランキングの調査結果をご紹介します。

「業界別」アプリランキング - ショッピング編 -

https://manamina.valuesccg.com/articles/1558

「業界別」アプリランキング、今月は「ショッピング」編です。アプリ利用ユーザー数の順に並べると、1位は「Amazon ショッピングアプリ」、2位「楽天市場 ショッピングアプリ」、3位「dポイントクラブ(公式):スマホでつかえるポイントカード!おトクなクーポンも配信」…という結果に。トップ20まで掲載しています。

「業界別」アプリランキング - 動画プレーヤー&エディタ編 -

https://manamina.valuesccg.com/articles/1452

「業界別」アプリランキング、今月は「動画プレーヤー&エディタ」編です。アプリ利用ユーザー数の順に並べると、1位は「radiko」、2位「TikTok」、3位「ABEMA」…という結果に。トップ20まで掲載しています。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第16弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「猫ミーム」「Bluesky」「LYPプレミアム」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代のSNSの使い方、猫ミームがバズった背景、LYPプレミアムの魅力とZ世代のサブスクの使い方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第15弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「バレンタイン」「大学受験」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。 お菓子の手作り・購入のみならず、推し活やファッションにも広がるバレンタイン市場の様子や、大学受験にまつわるマーケティング・消費行動など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

In this series, Gen Z analysts analyze Gen Z’s behavioral data. For the 13th installment, we welcome editorial team at Sucle. We use data from VALUES & Sucle & real Gen Z opinion to reflect on 2023 trends, like participatory exhibits, seasonal events, creative experiences, MBTI and BeReal., to study the needs of Gen Z.


2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

大注目の中、2023年7月にリリースされた、画期的な睡眠アプリ「Pokémon Sleep」。マナミナではリリース直後にユーザー分析を行い、ポケモンが好きな人も、普段スマホゲームをしない人も利用していることがわかりました。リリースから半年経った現在、ユーザー層はどのように変化したのでしょうか。Dockpitとstory bankを使って分析していきます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「紅白」「M-1」は他の動画を観ながら「つまみ食い」?(2023年12月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「紅白」「M-1」は他の動画を観ながら「つまみ食い」?(2023年12月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第14弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、FNS歌謡祭・レコード大賞・紅白などの「年末音楽番組」、「M-1グランプリ」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。 TVer(ティーバー)やYouTubeと並行したタイパ重視の音楽番組視聴方法や、SNSを用いたM-1のライブ感ある楽しみ方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


最新の投稿


Z世代はYouTube、TikTokなど動画主体のSNSの利用時間が長くなる傾向【CCCMKホールディングス調査】

Z世代はYouTube、TikTokなど動画主体のSNSの利用時間が長くなる傾向【CCCMKホールディングス調査】

CCCMKホールディングス株式会社は、全国16~24歳の男女を対象に『Z世代のSNS利用実態や生活満足度との関係性』について調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代にとってSNSは承認欲求を満たす場ではない?身近な人とのコミュニケーション手段としての利用が多数【SHIBUYA109 lab.調査】

Z世代にとってSNSは承認欲求を満たす場ではない?身近な人とのコミュニケーション手段としての利用が多数【SHIBUYA109 lab.調査】

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントは、同社が運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキュウラボ)』にて、Z世代を対象に「Z世代の承認欲求に関する意識調査」を実施し、結果を公開しました。


フリマ市場を比較調査。メルカリとYahoo!系サービス、それぞれの特徴や集客の強みとは?

フリマ市場を比較調査。メルカリとYahoo!系サービス、それぞれの特徴や集客の強みとは?

節約やお小遣い稼ぎの手段としても注目が高まるフリマ市場。「メルカリ」「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」を対象に、フリマ市場の最新動向について調査しました。各サービスのサイト・アプリについて、利用者数やユーザーの人となりに加えて、サイト集客構造の違いについても深掘りし、それぞれの特徴について明らかにしていきます。


約6割の企業が法人向けデジタルギフト利用経験あり 利用シーンは「アンケート収集施策」が最多【DIGITALIO調査】

約6割の企業が法人向けデジタルギフト利用経験あり 利用シーンは「アンケート収集施策」が最多【DIGITALIO調査】

株式会株式会社DIGITALIOが運営するデジタルギフト「デジコ」は、勤務先の業務で福利厚生やプレゼントキャンペーンなどの販促を実施する際にデジタルギフトを購入したことのある方を対象に「法人向けデジタルギフトに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


KDDIとAIQ、バーチャル空間上でデジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始

KDDIとAIQ、バーチャル空間上でデジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始

KDDI株式会社とAIQ(アイキュー)株式会社は、KDDI株式会社が提供するαU place(アルファユープレイス)において、デジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始することを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ