ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、加熱型タバコについて調査・分析しました。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2016年1月~7月のネットユーザーの行動を分析しました。
考察サマリ
■訪問者数は「iQOS(アイコス)」が「PloomTECH(プルームテック)」を上回る結果に
今、火を使わない次世代の「加熱型タバコ」が注目を集めています。従来の紙巻きたばこ特有の煙や匂いがほとんどしないことが特徴で、商品ラインナップは、JT(日本たばこ産業株式会社)が2016年3月に発売した「PloomTECH(プルームテック)」と、フィリップ モリス ジャパン(PMJ)が2016年4月に発売した「iQOS(アイコス)」の2商品となっています。この2商品のそれぞれの公式サイトの訪問者数や属性、集客方法を調査しました。
まず、訪問者数の推移で見てみるとPC、スマートフォンともに「iQOS(アイコス)」が「PloomTECH(プルームテック)」を大きく上回っている結果となりました。「PloomTECH(プルームテック)」は少しずつ訪問者数を伸ばしており、2016年6月には「iQOS(アイコス)」に迫る勢いとなっています。
また、2016年5月に「iQOS(アイコス)」の訪問者数がPC、スマートフォンともに急伸しています。「iQOS(アイコス)」の公式サイトに接触する30分前に見ているコンテンツを見てみると、割引クーポンの発行方法やクーポンコード発行などクーポン系のコンテンツが前月(2016年4月)と比較してよく閲覧されていることがわかりました。この結果から5月の急伸要因はクーポンの影響だと考えられます。
■男性比率が高く、40代までが7割を占める
次に直近(2016年7月)の月で男女別に見てみると、男性比率が7割~8割と男性が高い結果となっています。続いて、年代別で見てみると、PCは20代~40代比率が7割程度、スマートフォンは20代~40代比率が8割~9割となっていました。特に「iQOS(アイコス)」のスマートフォンユーザーは30代までが半数以上となっており、若年層との親和性が高いことがわかります。
■自然検索でいかに集客できるかがポイント
各サイトがPCでどのように集客しているか直近3ヶ月で見てみたところ、「自然検索」の割合が最も高く、続いて「外部サイト」、「お気に入り」の順となっていました。
特に2016年6月は「PloomTECH(プルームテック)」の「外部サイト」、「自然検索」経由のセッション数が急伸していました。「外部サイト」に絞って見てみると、【auth.jtad.jp(ホスト)】経由が2.5倍と大きく伸びていました。このサイトはJT(日本たばこ産業株式会社)の公式サイトで“JTスモーカーズID”を保持しているユーザーのみがログインできる画面で、キャンペーン情報などを案内しているようです。「@DIME アットダイム」などのメディアや個人ブログなどの流入も伸びていました。2016年6月23日から「PloomTECH(プルームテック)」が販売・予約を再開したようで再販についての情報を収集した結果、外部サイトが伸びたと考えられます。
また、「自然検索」に絞って見てみると “再販”や“予約”、“購入”、“最安値”などの掛け合わせキーワードが多いことから、「PloomTECH(プルームテック)」の再販情報を得るためにアクセス数が伸びたと言えそうです。
マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。