こんにちは。データマーケティングの会社・ヴァリューズのデータプロモーション局でコンサルタントを務めている利根川と申します。前職ではWeb広告代理店に勤めており、教育業界や女性向け商材を中心に広告の運用やマーケティングに携わっていました。ヴァリューズでもプロモーションの提案や運用、新人教育を中心に担当しています。
今回は、Google広告のメニュー、ファインドキャンペーンについて紹介していきます。
株式会社ヴァリューズ
マーケティングコンサルタント
利根川唯
Web広告代理店出身。大手教育業界クライアント様をはじめ、美容業界クライアント様を中心に主に女性をターゲットとする様々な業界で経験を積む。業界特性に合わせた運用型メディア全般のプランニング/実行を得意とする。
【関連記事】検索連動型広告、ディスプレイ広告、動画広告のフォーマットや配信手法を詳しく解説!現場担当者が語るデジタル広告の基礎
https://manamina.valuesccg.com/articles/1736インターネット広告の中でも特に市場が大きい3つの広告である、検索連動型広告、ディスプレイ広告、動画広告について、フォーマットや主要な媒体、配信手法などをヴァリューズのマーケティングコンサルタント・利根川さんが解説します。デジタル広告の基本について現場の担当者目線で分かりやすく学びたい方、必見です。
Google広告のファインドキャンペーンとは
ファインドキャンペーンとは、Google広告のキャンペーンの種類のひとつです。YouTubeホームやおすすめフィード、Discover、GmailといったGoogleサービス上に広告を出稿することが可能で、これらのサービスを活用する最大29億人のユーザーにリーチできます。
ファインド広告の配信面の例(左からYouTube、Discover、Gmail)
特に、Discover面への広告出稿はファインドキャンペーンでのみ可能なため、貴重な配信手法となります。
DiscoverはGoogleアプリのホーム画面やChromeのホーム画面に、ログインしているアカウントのアクティビティに基づいたユーザーの興味関心に関連するコンテンツが表示されるというもの。より自分好みのコンテンツを表示できるよう、トピックのフォローや解除などの機能もあり、検索をしなくとも興味関心がある情報収集ができるようカスタマイズすることが可能です。
ファインドキャンペーンの特徴
次に、Google広告のファインドキャンペーンの特徴について解説します。主に次の3つが挙げられます。
■1.Googleのユーザー情報に対してターゲティングが可能
ユーザーの意向を把握し、より関連性の高いターゲティングが可能なため、Cookie規制の影響を受けにくく、人に対する精度の高いターゲティングができます。
■2.入札設定は自動入札のみ
他のキャンペーンとは異なり、コンバージョンに基づいた入札設定(コンバージョン数の最大化、コンバージョン単価、目標広告費用対効果)のみ選択できます。また、オーディエンスについては最適化されたターゲティングも使用可能です。
■3.ユーザー体験を損ないにくいネイティブ広告
ファインド広告はユーザーが情報収集をしている間に表示されるため、ユーザー体験を損なわないネイティブ広告のフォーマットで表示されます。広告レイアウトについては画像とテキストを登録しておくだけで機械学習に基づいてアセットが構成されるようになっています。また、カルーセル広告(1つの広告に対し複数の画像を横並びに表示できる広告フォーマット)も使用可能です。
【関連記事】ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた
https://manamina.valuesccg.com/articles/1053日本国内においての検索エンジンと言えば、GoogleとYahoo!。さらに、この2トップで国内の検索エンジンシェアの9割を超えているとも言われています。普段の検索にGoogleをよく使う人とYahoo!をよく使う人、特徴の違いはあるのでしょうか?今回はGoogleとYahoo!の検索ユーザーについて調査を行い、分析しました。
ファインドキャンペーンの注意点
メリットの多いファインドキャンペーンですが、注意点もあります。キャンペーン設定で設定できない項目があることです。上記の「ファインドキャンペーンの特徴」の箇所で、入札設定は自動入札のみという点について触れましたが、その他にも設定できない項目が複数あります。
たとえば、配信面の設定やフリークエンシーの設定などはできません。通常のキャンペーンとは異なる点が複数あるので配信設計の際には注意してください。
以下の項目は設定できないものとなります。
ファインドキャンペーンの設定方法
ここでは、実際のファインドキャンペーンの設定方法を図解します。
まず、キャンペーン設定の左側の+ボタンから新しいキャンペーンを作成を選択し、マーケティングの目標として、[販売促進]、[見込み顧客の獲得]、[ウェブサイトのトラフィック]、[目標を設定していない] のいずれかを選択します。
次に、ファインド広告を選択します。
その後は他のキャンペーン同様、キャンペーン・広告グループの設定を行います。
ファインドキャンペーンの入稿アセット
以下に、ファインド広告の入稿アセットを簡単にまとめました。準備する際の参考にしてみてください。
※必須のものには★マークをつけています。
①画像が1つのみの広告の場合
- 広告見出し:最大半角40文字★
- 説明文:最大半角90文字★
- お店やサービスの名前:最大半角25文字★
- 画像 横向きの画像:1.91:1(1200x628ピクセル)★ スクエア画像:1:1(1200x1200ピクセル)★ 横向きの画像:4:5(960x1200ピクセル) スクエアロゴ:1:1(1200x1200ピクセル)★
- 最終ページURL★
- 行動を促すフレーズのテキスト
②複数の画像を仕様するカルーセル広告の場合
- 広告見出し:最大半角40文字★
- 説明文:最大半角90文字★
- お店やサービスの名前:最大半角25文字★
- 画像(※アスペクト比はカード全体で統一) 横向きの画像:1.91:1(1200x628ピクセル)★ スクエア画像:1:1(1200x1200ピクセル)★ スクエアロゴ:1:1(1200x1200ピクセル)★
- 最終ページURL★
- モバイルURL
- 行動を促すフレーズのテキスト
まとめ
最大29億人のユーザーにリーチが可能なファインド広告について紹介しました。Googleの独自シグナルを使ったターゲティングなど、今後cookie規制が進む中では注目の広告キャンペーンとなるのではないでしょうか。クリエイティブについてもディスプレイ広告を実施している場合、展開しやすい構成となっているため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】インターネット広告の5つの種類と市場規模を解説!現場担当者が語るデジタル広告の基礎
https://manamina.valuesccg.com/articles/1645インターネット広告の市場規模や5つの種類、3つの取引手法について、ヴァリューズのマーケティングコンサルタント・利根川さんが解説します。現場の担当者の目線から語る、初学者にとっても分かりやすい内容。基本を学びたい方は必見です。
ファインドキャンペーンで設定できない項目