【業界別アプリ利用動向】スマホ決済アプリ&ファストフードアプリのコロナ後~現在までの利用者数推移を公開

【業界別アプリ利用動向】スマホ決済アプリ&ファストフードアプリのコロナ後~現在までの利用者数推移を公開

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者数が増加したアプリを業界ごとにカテゴライズし、スマホ決済アプリとファストフードアプリの2020年4月から2022年5月まで約2年間の利用者数推移を調査いたしました。調査にはヴァリューズが提供している、直感的なダッシュボードで誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析できるツール「Dockpit(ドックピット)」を使用いたしました。


スマホ決済アプリ利用者数はコロナ後に約1.5倍にまで伸長

非接触で決済ができることから、新型コロナウイルス感染対策の観点からも注目され利用者が増加したスマホ決済アプリ。今回は主要6アプリ(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、Google Pay、ファミペイ)の利用者数合計を月次で調査しました。

コロナ感染が拡大し始めた2020年4月にはのべ7,153万人だった利用者数は、直近ではのべ1億653万人と、約1.5倍にまで大幅に拡大。各社が継続的に消費者へのポイント還元キャンペーンなどを実施し、店舗側にも導入手数料を無料にするなど熾烈な競争を繰り広げた効果は大きく、コロナが比較的落ち着いている時期となっても市場全体が伸長し続けています。

図表1 スマホ決済アプリ利用者数推移

図表1 スマホ決済アプリ利用者数推移

ファストフードアプリの利用者数は2021年9月以降下落トレンドでやや頭打ちか

次に、ファストフードの主要5アプリ(マクドナルド、ケンタッキー、モスバーガー、バーガーキング、ロッテリア)の利用者数合計を月次で調査しました。

2020年4月と比べると2022年5月は約1.1倍と、利用者数は微増という結果になりました。コロナ当初はテイクアウト需要を取り込み利用者数は順調に増加していましたが、過去最高3,695万人を記録した2021年9月以降は、利用者数が減少傾向に入っているようです。

図表2 ファストフードアプリ利用者数推移

図表2 ファストフードアプリ利用者数推移

調査・分析概要

ヴァリューズが保有する約250万人の独自パネルを活用したインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用し調査。
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2020年4月から2022年5月までの期間におけるインターネット行動ログを分析しました。
※アプリのユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。アプリのカテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外とする。

「Dockpit」とは

Dockpit」は、限られた時間でたくさんの情報を必要とするマーケターが、分析したいキーワードやサイトURL、業界を入力するだけで、競合調査、業界分析、トレンド把握を可能にしたマーケティングツールです。

ヴァリューズが独自保有している、国内250万人規模の消費者モニター会員のWeb行動ログデータから、マーケティングに必須の3C(自社・競合・競合)を手軽に分析することができます。また直感的なUIを採用したダッシュボードで、ひと目で網羅できるデータを閲覧しながら、誰でも簡単にデータ分析をはじめることが可能です。膨大なデータを分かりやすくサマリ表示しており、概観を把握した後は気になる部分を深掘り分析していくことで、リサーチの時間とコストを大幅に削減します。また、レスポンシブ対応によりスマートフォンでの分析も可能。いつでもどこでもマーケティング分析を始めることができます。

Dockpitの画面例

Dockpitの画面例

<ユーザー属性もわかる、国内最大規模250万人の独自パネル>
「Dockpit」では、ヴァリューズが独自保有する、明確な使用許諾を得た行動ログモニター会員250万人のパネルを使用。リアルなオンライン行動に加え、性別・年代・エリア・年収などのユーザー属性情報も把握でき、国内最大規模のパネルで詳細なマーケティング分析が可能となっています。

「Dockpit」無料版について

無料版では、一部機能を除き、競合調査・業界動向把握・消費者トレンド分析をお試しいただけます。分かりやすいダッシュボードで、誰でも簡単に3C分析が可能です。国内最大規模250万人のモニターパネルを用いたダイナミックなデータマーケティングをぜひご体験ください。

Dockpit Freeの画面例

Dockpit Freeの画面例

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


新NISA開始!NISAとiDeCoで検討者を比較調査

新NISA開始!NISAとiDeCoで検討者を比較調査

2024年1月から新NISAが開始されました。今回の調査では、新NISAは若年層や未婚者の関心が高く、積極的に資産の運用をしたいと考える人が多いと推測できそうです。一方のiDeCoは、40代以降の年代で新NISAよりも関心が高く、老後の資産形成を意識しているといえるでしょう。NISAを始め、iDeCoとも比較しながら、新NISAの検索者の属性や興味関心について分析しました。


Z世代の集客に挑む!ドリンクに特化したマクドナルドの新店舗『CosMc’s』とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年1月)

Z世代の集客に挑む!ドリンクに特化したマクドナルドの新店舗『CosMc’s』とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年1月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、アメリカ出身の著者が、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、マクドナルドの新スピンオフブランドとして話題の「CosMc’s」を紹介します。


ふるさと納税はどんな人が検討している?セグメントごとの特徴を調査

ふるさと納税はどんな人が検討している?セグメントごとの特徴を調査

年末が近づくにつれて注目度が高まるふるさと納税。そのユーザー像はどのようなものなのでしょうか。検討の度合いから検討者を5つのセグメントに分類し、実態を調査しました。


データ分析のヴァリューズ、「デジタル・トレンド白書2023 – 金融編」を公開

データ分析のヴァリューズ、「デジタル・トレンド白書2023 – 金融編」を公開

ヴァリューズは、国内最大規模の消費者Web行動ログパネルを保有し、データマーケティング・メディア「マナミナ」にて消費トレンドの自主調査を発信してきました。その中から注目領域の調査・コラムをピックアップし、白書として収録。2021年の発行から3回目を迎える「デジタル・トレンド白書2023」は、「金融編」についてご紹介します。※レポートは無料でダウンロード頂けます。(ページ数|134P)


7 cutting-edge marketing examples of banking apps around the world

7 cutting-edge marketing examples of banking apps around the world

For financial institutions, apps are important channels for connecting with customers. However, there are common concerns that “the number of users show little growth” or they are “not making effective use of the customer base.” We will introduce examples of how financial institutions are marketing their apps.


最新の投稿


GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

株式会社mitorizは、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員に対し「大型連休に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

“Oshikatsu” stimulates consumption in Japan. In fact, more than 80-90% of teens answered that they have an “Oshi.” We will deepen our understanding by investigating the current state of the “Oshikatsu” market, behaviors like time and money spent on “Oshikatsu,” and its connection with collaborations, etc. in marketing.


三井不動産、ECブランドの成長を支援するプラットフォームを提供開始

三井不動産、ECブランドの成長を支援するプラットフォームを提供開始

三井不動産株式会社は、統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供する株式会社SUPER STUDIOとともに、ECブランドの成長を“商業”と“物流”の両面から支援するプラットフォームを提供開始したことを発表しました。


【TVドラマランキング】共感性や独自性が話題に。「不適切にもほどがある!」「君が心をくれたから」など

【TVドラマランキング】共感性や独自性が話題に。「不適切にもほどがある!」「君が心をくれたから」など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2024年1月~3月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


配膳ロボットの認知率は約9割、現在利用率は6割 1年後には利用率1.4倍伸びる!?【LINEリサーチ調査】

配膳ロボットの認知率は約9割、現在利用率は6割 1年後には利用率1.4倍伸びる!?【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、今と近未来の流行予想を目的として「配膳ロボット」にかんする流行予想調査を実施し、その結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ