Tableau2022.3の注目新機能紹介(表拡張機能)

Tableau2022.3の注目新機能紹介(表拡張機能)

2022年秋にリリースされたTableau2022.3の新機能のうち、特に注目の新機能を3回に分けてご紹介します。今回は「表拡張機能」についてです。


表拡張機能

表拡張機能はPython、R、Einstein Discoveryでデータの加工やスコアリングを行った結果をTableauのデータテーブルとして作成できる機能です。

従来はTableauの計算フィールドとして持たせる必要があったデータをそのままTableauのデータテーブルとして使う事ができます。

Python、R、Einstein DiscoveryのデータをTableauで使う際の利便性が飛躍的に向上しています。
※現時点で表拡張機能のデータはライブ接続のみで利用可能です。

表拡張機能と使い方

表拡張機能を使うにはTableau Desktopのツールバーで[ヘルプ]-[設定とパフォーマンス]-[分析の拡張機能の管理]を選択します。

ツールバーから選択

表拡張機能の接続対象を選択する画面が表示されるので必要となるデータソースを指定します。

※1ユーザーにつき一つしか選ぶことはできません。ワークブック毎に接続を変えたい場合は都度変更する必要があります。

TabPy(Python連携)、Einstein Discovery、RServe(R連携)から選択

接続対象を選ぶと認証が求められるので指定通りに入力します。

PythonとRはサーバーとの接続情報を入力、Einstein DiscoveryはSalesforceの認証を実施

接続が成功すると「データソース」タブに「新しいテーブル拡張機能」が追加されます。

この項目をドラッグアンドドロップするとExcelシートをTableau上で分析するのと同じような感覚で各接続先からテーブルを取得することができます。

また、Tableauの画面からスクリプトを打ち込んでデータを取り込むことも可能です。

データソース画面に「新しいテーブル拡張機能」が追加

Tableauの「データソース」画面から直接スクリプトを入力することも可能

まとめ

・表拡張機能を使うとPython、R、Einstein Discoveryの情報を計算フィールドではなくデータテーブルとして持たせることができる。
・表拡張機能の設定はツールバーのヘルプから実施する。
・対象にTableauからスクリプトを入力してデータを呼び出すことができる。

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この記事のライター

新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。

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