話題のメタバースSNS「ボンディー(Bondee)」の実態とは。最新動向を調査

話題のメタバースSNS「ボンディー(Bondee)」の実態とは。最新動向を調査

2022年12月に彗星の如く現れた、スマートフォン向けのメタバースSNS「Bondee(ボンディー)」。Metadream社が開発したこの次世代アプリがアジア各国で人気急上昇中、日本でも特にZ世代を中心に注目を集めています。今回は、メタバースSNS「Bondee」とは何か、その実態と最新動向を調査します。


メタバースSNS「Bondee」とは何か

「Bondee」は、メタバースSNSと呼ばれる新しいコミュニケーションツールです。自分のアバターを作成し、好みのアイテムを身につけたり、自由に仮想空間を移動しながら、そこで出会う友達とコミュニケーションを楽しんだりすることができます。

これまでのテキスト主体のSNSとは違い、自分の気持ちをアバターの表情で表したり、相手の行動に共感したりなど、日常に近いコミュニケーションが繰り広げられています。

メタバースSNS「Bondee」

■「Bondee」の特徴

「Bondee」の特徴といくつかの機能を詳しくご紹介しましょう。

(1)「友だち」
招待できる友だちの数は最多で50人。
多すぎず少なすぎない仲間と、居心地のいい空間を創り出すことができる。

(2)「アバター」
理想の自分を作って現実とは別の世界を自由に楽しめる。

(3)「ステータス」
今の状態や気持ちを「ステータス」として表すことで、抵抗なく自己表現ができる。

(4)「対面トーク」
遠くにいても、まるで「対面」しているかのようにコミュニケーションができる。

(5)「スペース」
自分だけのスペースを作って楽しんだり、友だちのスペースに遊びに行ったりできる。

(6)「航海」
メッセージボトルを通して新しい友だちと繋がることができる。

このような、仮想空間ならではのコミュニティで理想の人生を楽しめることが、若者中心に人気の理由の一つだと考えられます。

メタバースSNS「Bondee」のGoogle Playページより

では、「Bondee」のアプリ利用者がどんな人たちなのか、ヴァリューズのWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を用いて分析していきましょう。

リリースと同時に若者の注目が集まる「Bondee」

まずは世の中で「Bondee(ボンディー)」に対する関心はいつ頃高まったのか、検索ユーザー数の推移で確認します。以下のグラフのように、リリース直後から検索数が急上昇していることがわかります。

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー数推移

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー数推移

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:PCおよびスマートフォン

また、「Bondee(ボンディー)」検索ユーザーの属性は、以下のグラフのように、男女比率はおよそ半数ずつ(女性がやや多い)、年代は20代が非常に多いことがわかりました。

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー属性/性別

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー属性/性別

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:PCおよびスマートフォン

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー属性/年代

「Bondee(ボンディー)」検索ユーザー属性/年代

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:PCおよびスマートフォン

20代の女性に人気の「Bondee」

次に、どんな人が「Bondee」を利用しているのか、アプリユーザーについて見てみましょう。

前述の通り、リリース直後から「Bondee」検索ユーザーが急増したことがわかりましたが、実際のアプリユーザーはどうだったのでしょうか。アプリ起動ユーザー数を分析したところ、以下のグラフのように、同じように2023年1月、2月で急増していることがわかりました。

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー数推移

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー数推移

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:スマートフォン(アプリ)

また、アプリユーザーは女性比率が高く65.6%、年代は検索ユーザーよりも若く、20代が7割以上を占めました。

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー属性/性別

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー属性/性別

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:スマートフォン(アプリ)

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー属性/年代

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー属性/年代

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:スマートフォン(アプリ)

「Bondee」と併用アプリは「Simeji」「TikTok」「Discord」

また、「Bondee」と併用しているアプリのランキングからも、SNS好きの若者のイメージが浮かび上がると思います。

「併用率優先(※)」でBondeeユーザーが関心の高いアプリを分析したところ、「TikTok」「Instagram」「Twitter」といった代表的なSNSが並びました。ネット上で友だちと繋がるという共通項はありながら、メタバースという新しい価値観に興味が広がってきているのかもしれません。

また、「Discord」というアメリカで誕生したボイスチャットアプリが3位にランクインしました。このアプリの機能は「Bondee」に近く、コミュニティや友達と集う居場所として若者中心に注目されています。今後、「Discord」との併用利用が続くのか、それともメタバースSNSにシフトするのか、注目したいと思います。

※「併用率優先」… 対象者が普段から併用しているアプリが優先して表示され、対象者の多くが利用していたアプリを把握できる

期間:2022年3月〜2023年2月 デバイス:スマートフォン(アプリ)

「Bondee(ボンディー)」アプリユーザー関心アプリ(併用率優先)

期間:2022年3月〜2023年2月
デバイス:スマートフォン(アプリ)

併用率1位アプリ「Shimeji」

併用率3位アプリ「Discord」

まとめ

今回は、メタバースSNS「Bondee」について、検索ユーザーおよびアプリユーザーのWeb行動ログから利用実態と最新動向を分析しました。

Bondee(ボンディー)とは?

Metadream社が開発したメタバースSNSと呼ばれる新しいアプリ。自分のアバターを作成し、好みのアイテムを身につけたり、自由に仮想空間を移動しながら、そこで出会う友達とコミュニケーションを楽しめる。

Bondeeの特徴は?

招待できる友だちの数は最多で50人というクローズド感、仮想空間ならではの日常っぽい非日常な生活感が、20代の女性を中心に受け入れられている。

Bondeeはいつから流行している?

2022年12月のリリース後、検索ユーザー数が急増。2023年1月以降はアプリ利用ユーザーも一気に獲得した。

Bondeeが人気の理由は?

Bondeeのアプリユーザーは、TikTok、Instagram、TwitterなどのSNSと併用している。写真や動画などの「リアル」を大人数と共有するより、アバターの表情やアイテム、気分をステータスで表すなどの程よい距離感が人気の理由と考えられる。

Bondeeユーザーが他によく利用するアプリは?

ボイスチャットアプリのDiscordも併用されている。機能はBondeeに近く、コミュニティや友達と集う居場所として若者中心に注目されているアプリ。

今後もネット上、そしてメタバース上で、気軽に話せる、集まる、経験をシェアできるようなコミュニケーションアプリにユーザーが集まりそうです。Z世代が集まるメタバースSNSに、今後も注目していきましょう。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。
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この記事のライター

フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

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