『クリエイター』・『情報システム』のデモグラフィック属性
まずは職種ごとに現れるデモグラフィック属性の違いを見てみましょう。性別・年齢を職種ごとに集計した以下のグラフをご覧ください。男女比に着目すると、全体と比較して『クリエイター』は女性が約60%と多く、また『情報システム』は男性が約82%と多い傾向を示しています。また年代に着目すると、『クリエイター』や『情報システム』は20代の割合が高く、50歳以上の割合が少ないことがわかります。
『クリエイター』の人が特徴的に利用しているサイト
では、クリエイターの方に特徴的にみられているサイトTOP10を見ていきましょう。
『クリエイター』の方に最も特徴的に見られていたサイトは「アドビシステムズ」でした。「アドビシステムズ」はAdobe IllustratorやAdobe Photoshopといった画像描画・編集ツールを提供しており、クリエイター仕事によく使われていることがわかります。
「Google ドライブ」「Dropbox」などのオンラインストレージサービスもランクインしており、仕事の制作物・参考資料を上記のツールで管理している傾向があることが分かりました。また若者の間で流行しているSNSサービス「Pinterest」、「Tumblr」、「Instagram」がランクインしており、アイデア出しに使えるSNSが人気である様子がうかがえます。
『情報システム』の人が特徴的に利用しているサイト
最後に、『情報システム』の人が特徴的に利用しているサイトTOP10をご覧ください。
『情報システム』の人たちに最も特徴的にみられていたサイトは、エンジニアリングに関する知識を記録・共有するためのサイト「Qiita」でした。アプリ・フリーソフトを中心に情報提供するサイト「窓の社」、IT技術者・管理者のためのコンテンツを用意している「アットマーク・アイティ」、「ITmedia」もランクインしており、仕事に必要な情報を集めるためのサイトが多く見受けられました。
その一方で、「FC2 ブログ」でよく見られていたサイトは「【海外の反応】パンドラの憂鬱」、「livedoor ブログ」では「痛いニュース」や「カイカイ反応通信」などエンタメに関する情報サイトもランクインしており、ネット文化に親しい方が多いことが見受けられます。「ウィキペディア」もランクインしていることから、『情報システム』の方は仕事に関係のないものに対してでも知識欲が強いのかもしれません。
調査概要
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国モニター会員の協力により得られたネット行動ログとユーザー属性情報を紐付けたデータから、アンケート調査にて職種が『情報システム』または『クリエイター』と回答した人の、2019年1月~6月のネット行動ログデータを分析しました。
職種別に特徴的なサイトを調べるため、以下のように定義したリーチ差をサイト毎に算出しました。リーチ差の値が大きいサイトほど全体と比較してその職種の方が特徴的に見ているサイトを示しており、リーチ差上位10サイトを抜粋しました。
※サイト分類のカテゴリは、ヴァリューズが独自に定義しています。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっています。
※本記事では『クリエイター/デザイナー/コーディネーター』と回答した人を『クリエイター』と省略しています。
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