クリエイター・情報システムの人がよく見るサイトランキング【2019年上半期】

クリエイター・情報システムの人がよく見るサイトランキング【2019年上半期】

あの職種の人たちがよく訪れるサイトはどこなのでしょうか? アンケート調査から職種が分かっている人のネット行動ログを分析することで、ある特定の職種の人がよく閲覧している特徴的なサイトを把握することができます。今回は『クリエイター』、『情報システム』の人たちがよく見ているサイトを調査しました。


『クリエイター』・『情報システム』のデモグラフィック属性

まずは職種ごとに現れるデモグラフィック属性の違いを見てみましょう。性別・年齢を職種ごとに集計した以下のグラフをご覧ください。男女比に着目すると、全体と比較して『クリエイター』は女性が約60%と多く、また『情報システム』は男性が約82%と多い傾向を示しています。また年代に着目すると、『クリエイター』や『情報システム』は20代の割合が高く、50歳以上の割合が少ないことがわかります。

『クリエイター』の人が特徴的に利用しているサイト

では、クリエイターの方に特徴的にみられているサイトTOP10を見ていきましょう。

『クリエイター』の方に最も特徴的に見られていたサイトは「アドビシステムズ」でした。「アドビシステムズ」はAdobe IllustratorやAdobe Photoshopといった画像描画・編集ツールを提供しており、クリエイター仕事によく使われていることがわかります。

「Google ドライブ」「Dropbox」などのオンラインストレージサービスもランクインしており、仕事の制作物・参考資料を上記のツールで管理している傾向があることが分かりました。また若者の間で流行しているSNSサービス「Pinterest」、「Tumblr」、「Instagram」がランクインしており、アイデア出しに使えるSNSが人気である様子がうかがえます。

『情報システム』の人が特徴的に利用しているサイト

最後に、『情報システム』の人が特徴的に利用しているサイトTOP10をご覧ください。

『情報システム』の人たちに最も特徴的にみられていたサイトは、エンジニアリングに関する知識を記録・共有するためのサイト「Qiita」でした。アプリ・フリーソフトを中心に情報提供するサイト「窓の社」、IT技術者・管理者のためのコンテンツを用意している「アットマーク・アイティ」、「ITmedia」もランクインしており、仕事に必要な情報を集めるためのサイトが多く見受けられました。

その一方で、「FC2 ブログ」でよく見られていたサイトは「【海外の反応】パンドラの憂鬱」、「livedoor ブログ」では「痛いニュース」や「カイカイ反応通信」などエンタメに関する情報サイトもランクインしており、ネット文化に親しい方が多いことが見受けられます。「ウィキペディア」もランクインしていることから、『情報システム』の方は仕事に関係のないものに対してでも知識欲が強いのかもしれません。

調査概要

ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国モニター会員の協力により得られたネット行動ログとユーザー属性情報を紐付けたデータから、アンケート調査にて職種が『情報システム』または『クリエイター』と回答した人の、2019年1月~6月のネット行動ログデータを分析しました。

職種別に特徴的なサイトを調べるため、以下のように定義したリーチ差をサイト毎に算出しました。リーチ差の値が大きいサイトほど全体と比較してその職種の方が特徴的に見ているサイトを示しており、リーチ差上位10サイトを抜粋しました。

※サイト分類のカテゴリは、ヴァリューズが独自に定義しています。

※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっています。

※本記事では『クリエイター/デザイナー/コーディネーター』と回答した人を『クリエイター』と省略しています。

関連記事

医師、看護師、介護福祉士など...医療従事者の人がよく見るサイトランキング【2019年上半期】

https://manamina.valuesccg.com/articles/570

あの職種の人たちがよく訪れるサイトはどこなのでしょうか? アンケート調査から職種がわかっている人のネット行動ログを分析することで、ある特定の職種の人がよく閲覧している特徴的なサイトを把握することができます。今回は『医師』『看護師』『介護福祉士』の人たちがよく見ているサイトを調査しました。

日経だけでなくスポーツ、不動産系メディアも…営業職の人がよく見るサイトランキング【2019年上半期】

https://manamina.valuesccg.com/articles/537

あの職種の人たちがよく訪れるサイトはどこなのでしょうか? アンケート調査から職種が分かっている人のネット行動ログを分析することで、ある特定の職種の人がよく閲覧している特徴的なサイトを把握することができます。今回は『営業』の人たちがよく見ているサイトを調査しました。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

誰もが一度は考えたことがあるはずのダイエット。特にコロナ禍で外出が制限されていた時期は興味をもつ人が多い状況でした。しかし、最近になって状況は少し変わってきているようです。この記事では、現在もダイエットに関心を持つ人々について分析し、彼らが何に興味を持っているのかを見ていきます。


【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

アプローチしたい顧客セグメントに到達するためには、コミュニケーション媒体として適切なSNSを選定し活用することが重要です。数多くの新興SNSも登場する中、どんなユーザーがどのSNSを選び、どのような購買活動をしているのか。今回は4大SNSとも言える、Facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)それぞれのヘビーユーザーの属性、購買動機や興味関心などのサイコグラフィック、メディアの利用状況や消費行動などを調査し、ユーザープロファイルを作成しました。


平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

30周年を迎えた「美少女戦士セーラームーン」と20周年を迎えた「プリキュア」。この2つの作品名を聞いたことがない方はいないでしょう。セーラームーンは特に女性人気が高く、プリキュアは男女どちらからも愛されているようです。本記事では、この2つの作品のファンについてより深く分析します。また、ファンの特徴から作品が愛される理由を考察します。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!早くも「夏」の準備開始?「母の日」プレゼント選びも(2024年5月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!早くも「夏」の準備開始?「母の日」プレゼント選びも(2024年5月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第19弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「夏」「母の日」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代の準備・楽しみ方が気になる「夏」、「母の日」のプレゼント選びの悩み など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


Analyzing dramas, anime, and games is getting popular among young people! Why is it trending?

Analyzing dramas, anime, and games is getting popular among young people! Why is it trending?

In recent years, there have been lots of “analysis” content, especially popular among young people. They cover a range of subjects, and platforms for expressing insights and “analysis” in writing is gaining popularity. Let's look at data to understand its popularity, different from that of “spoilers” or “synopsis”!


最新の投稿


博報堂DYMP、日本経済新聞社・東北新社と企業ブランディングのためのドキュメンタリー動画広告企画を開発

博報堂DYMP、日本経済新聞社・東北新社と企業ブランディングのためのドキュメンタリー動画広告企画を開発

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、株式会社日本経済新聞社、株式会社東北新社とともに、ドキュメンタリー動画を制作・提供する広告企画「日経ブランドドキュメント」を開発したことを発表しました。


2024年人気アニメを振り返る!ヒットを生む「勝ちパターン」とは?

2024年人気アニメを振り返る!ヒットを生む「勝ちパターン」とは?

コンテンツには事欠かない現代ですが、話題を呼ぶ人気作には、どのような「勝ちパターン」が存在するのでしょうか。2024年に放送された新規アニメ「薬屋のひとりごと」「逃げ上手の若君」「怪獣8号」「ダンジョン飯」に、11月に劇場版が公開された「進撃の巨人」を加えて、消費者の関心を調査しました。


2024年トレンド総決算!6つのテーマのマーケティング調査で振り返る

2024年トレンド総決算!6つのテーマのマーケティング調査で振り返る

マナミナでは、国内最大規模の消費者オンライン行動データを活用して、世の中のトレンドを調査しています。2024年もさまざまなトレンドを記事として取り上げてきました。今回は調査記事の総集編として、2024年のトレンドを振り返ります。


2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

株式会社インフォネットは、自社のSEOマーケティングに携わっているマーケティング担当者を対象に、【2024年版】企業のSEO対策トレンド実態調査を実施し、結果を公開しました。


Webマーケターが選ぶ必要なスキルは「データ分析」「SNSマーケティング」が上位に【イルグルム調査】

Webマーケターが選ぶ必要なスキルは「データ分析」「SNSマーケティング」が上位に【イルグルム調査】

株式会社イルグルムは、Webマーケティングの広告運用に携わっている事業会社の担当者を対象に、Webマーケターのスキルに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ