メルカリ、ヤフオク!など、フリマアプリの浸透度と利用ユーザー層の特徴を調査(ホワイトペーパーあり)

メルカリ、ヤフオク!など、フリマアプリの浸透度と利用ユーザー層の特徴を調査(ホワイトペーパーあり)

ここ数年間で、新たな市場として注目を集めているフリマアプリ。不要になった洋服や化粧品、日用品、家電などが手軽に売れたり、欲しかった商品を安価で手に入れられるということもあり、フリマアプリでの売買が活発化しつつあります。今回はフリマアプリの浸透度とメルカリ、ヤフオク!、ラクマ、ジモティーなど各アプリの利用ユーザー層の特徴について調査しました。詳細な調査レポートは無料でダウンロードできます。(ページ数|29p)


メルカリ、ヤフオク!の認知度は8割以上

まずは、どのサービスを知っているか認知度について見てみたところフリマアプリ「メルカリ」と日本最大級のネットオークション・フリマアプリ「ヤフオク!」が圧倒的に高く8割以上のユーザーが「知っている」と回答していました。次いで楽天のフリマアプリ「ラクマ」、全国の無料広告の掲示板「ジモティー」となっていました。

男性よりも女性の方がフリマサービスについて認知度が高いこともわかりました。また、ブランド宅配買取サービス「ブランディア」の女性認知度については、全体と比較して10ポイント以上の差がついていることから、ファッションモデルで女優の菜々緒を起用したCMの影響が大きいと考えられます。

フリマサービスの認知度

フリマサービスの認知度

認知経路、メルカリ、ジモティー、ラクマはテレビCM

次に認知度上位4サービス(「メルカリ」、「ヤフオク!」、「ラクマ」、「ジモティー」)に絞って、どこで知ったか認知経路についてたずねてみました。「ヤフオク!」は『インターネット広告』、『ポータルサイトの記事』が多いですが、その他のフリマサービスは『テレビCM』と回答した人が半数を超えていることがわかりました。特に「ジモティー」は有名なタレントの起用がないCMにもかかわらずテレビCMで知ったと回答した人が6割強と高くなっています。

フリマサービスの認知経路

フリマサービスの認知経路

サービスへのイメージは各社で分かれる

続いて、「メルカリ」、「ヤフオク!」、「ラクマ」、「ジモティ」のイメージについて見てみました。

「ヤフオク!」は『安心感』や『商品の探しやすさ』、「メルカリ」は『商品の購入や出品の簡単さ』、「ラクマ」は『購入手数料や販売手数料の安さ』、「ジモティー」は『出品者、購入者とやり取りがしやすい』、『商品を安く購入できる』がユーザーの印象となっているようです。

各サービスが独自の強みをもってポジションを築いていることがうかがえます。

フリマサービスへのイメージ(コレスポンデンス分析)

フリマサービスへのイメージ(コレスポンデンス分析)

購入経験がある人の割合が最も多いのはヤフオク!

続いて、各サービス認知者の中古品の購入・売却経験について見てみました。

半数以上は購入も売却もしたことがないという結果となりました。購入経験がある人の割合が最も高かったのは「ヤフオク!」、次いで「メルカリ」となっていました。

どのサービスも6割以上が購入・売却経験なしとなっており、急成長を遂げているフリマアプリ市場のこれからに期待したいところです。

フリマサービスでの購入経験・売却経験

フリマサービスでの購入経験・売却経験

フリマアプリでよく買う商品、各社の特徴は?

続いて、直近3カ月でサービスを使って購入した商品について見てみました。全体は『洋服・靴・カバン』、『本』、『生活雑貨』という順番になっていました。その中でも「ヤフオク!」は『家電・スマートフォン・カメラ』「メルカリ」と「ラクマ」は『洋服・靴・カバン』「ジモティー」は『生活雑貨』が多いことがわかりました。

中でも「ジモティー」は“地元の人と直接やり取りすることが前提のサービス”ということもあり、他3サービスと比較すると『キッズ・ベビー用品』『家具』が多いことが特徴的でした。サービスによって、購入されている商品に差がでているようです。

フリマサービスで購入した商品

フリマサービスで購入した商品

ヤフオク!とメルカリのロイヤルユーザーを比較

続いて、「ヤフオク!」と「メルカリ」のロイヤルユーザー(※)を比較してみました。

まず、よく利用するアプリを見てみると「ヤフオク!」ロイヤルユーザーはYahoo!JAPAN、Yahoo!ニュース等Yahoo!系のアプリが上位に複数ランクインしていました。一方で「メルカリ」ロイヤルユーザーは楽天市場、Amazon、ヤフオク!、ラクマといったアプリが上位にランクインしていることからショッピング好きであることがうかがえました。また、双方ともTwitterやFacebookのSNS系アプリがランクインしていましたが、Instagramは「メルカリ」ロイヤルユーザーにのみランクインしていました。

※ロイヤルユーザーの定義
そのサービスを認知しており、そのサービスを使って中古品の購入・売却をしたことがあり、直近3カ月以内にそのサービスで5回以上中古品の購入をしている人と定義。

「ヤフオク!」ロイヤルユーザーの利用アプリランキング

「ヤフオク!」ロイヤルユーザー

「メルカリ」ロイヤルユーザーの利用アプリランキング

「メルカリ」ロイヤルユーザー

「ヤフオク!」ロイヤルユーザーは映画、スマートフォン、「メルカリ」ロイヤルユーザーはショッピング、ファッションに興味関心が高い

最後に、「ヤフオク!」と「メルカリ」のロイヤルユーザーが何に興味・関心があるかを比較してみました。「ヤフオク!」のロイヤルユーザーは『映画』や『スマートフォン』、『パソコン』、「メルカリ」のロイヤルユーザーは『ショッピング』、『ファッション』、『グルメ』への興味関心が高いようです。ユーザー間で大きく興味関心がごとがことなるようです。

「ヤフオク!」ロイヤルユーザー間の興味・関心

「ヤフオク!」ロイヤルユーザー

「メルカリ」ロイヤルユーザー間の興味・関心

「メルカリ」ロイヤルユーザー

まとめ

アンケート結果から、認知度や購買経験、購買意欲が高かったのは「メルカリ」と「ヤフオク!」となっていました。この2つのサービスがどこまでフリマアプリ市場を牽引していくか?それとも、「ラクマ」や「ジモティー」など他のサービスがどこまで躍進するのか?今後の動向に注目していきたいところです。

調査レポートでは、上記以外にも、中古商品の購入チャネルや今後利用したいフリマサービス、ヤフオク!とメルカリのユーザーセグメント別調査などをまとめています。詳細レポートは無料でダウンロードできます。下記フォームからお申し込みください。

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|「フリマサービスの浸透度調査」レポート

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

調査概要

ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国のヴァリューズVALUESモニター(20歳以上男女)を対象として、2019年6月5日~6月12日にアンケート調査を実施、その回答者9,766人をネット行動分析の対象としました。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計を行っています。

関連記事

PayPayフリマ、11月のMAUは300万人超え。ユーザー数急上昇アプリ調査

https://manamina.valuesccg.com/articles/708

2019年11月にアクティブユーザー数を伸ばしたアプリは? 市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなアプリを使っているのか、主にユーザー数の推移といった切り口から調べることができます。今回はeMark+を使ってアクティブユーザー数の前月比が急上昇したアプリをチェック。11月のトレンドを調査しました。

CtoCハンドメイドEC市場、勢い止まらず。minne、CreemaはショッピングアプリTop50にランクイン

https://manamina.valuesccg.com/articles/580

ハンドメイド作家を目指す人も急増中。売るも買うも人気のハンドメイド市場。「minne(ミンネ)」「Creema(クリーマ)」「ココナラ」それぞれの強みとは。ユーザー数や属性を調査し、各サービス の特徴を考察しました。

​​

メールマガジン登録

最新調査やマーケティングに役立つ
トレンド情報をお届けします

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


【調査リリース】Z世代メンズの美容意識を調査 ミレニアル世代より10%以上高く70%以上が美容に関心

【調査リリース】Z世代メンズの美容意識を調査 ミレニアル世代より10%以上高く70%以上が美容に関心

SNS上のバズやトレンドへの感度が高く、流行を生み出す世代として注目のZ世代。企業のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を高めるためには、顧客ライフサイクルが長いと思われる若い世代の獲得は避けて通れません。そこで今回は、「メンズメイク」「メンズコスメ」への関心が高まっているという背景から、Z世代男性の美容に関する意識や購買行動を、ミレニアル世代と比較しながら調査。美容潜在層を顕在層にするために、どのような環境やきっかけが必要なのか、現役Z世代アナリストが分析しました。


【調査リリース】2024年夏の旅行トレンド全国調査~海外旅行は早めの予約が人気、20代女性の旅行意欲の高まりが目立つ

【調査リリース】2024年夏の旅行トレンド全国調査~海外旅行は早めの予約が人気、20代女性の旅行意欲の高まりが目立つ

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、国内の20歳以上の男女45,818人を対象に、今夏の旅行予定に関する消費者アンケート調査を実施しました。またヴァリューズが保有する約250万人の独自消費者パネルを活用したインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用して、消費者の観光ニーズを分析しました。


【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向

アプローチしたい顧客セグメントに到達するためには、コミュニケーション媒体として適切なSNSを選定し活用することが重要です。数多くの新興SNSも登場する中、どんなユーザーがどのSNSを選び、どのような購買活動をしているのか。今回は4大SNSとも言える、Facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)それぞれのヘビーユーザーの属性、購買動機や興味関心などのサイコグラフィック、メディアの利用状況や消費行動などを調査し、ユーザープロファイルを作成しました。


平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

平成女児に人気再燃のセーラームーンとプリキュアはなぜ数十年にわたり愛される? ファン層の特徴から分析!

30周年を迎えた「美少女戦士セーラームーン」と20周年を迎えた「プリキュア」。この2つの作品名を聞いたことがない方はいないでしょう。セーラームーンは特に女性人気が高く、プリキュアは男女どちらからも愛されているようです。本記事では、この2つの作品のファンについてより深く分析します。また、ファンの特徴から作品が愛される理由を考察します。


初心者歓迎!実例で学ぶマーケティング・リサーチ基礎<2024年最新版>|セミナーレポート

初心者歓迎!実例で学ぶマーケティング・リサーチ基礎<2024年最新版>|セミナーレポート

多くの企業でマーケティング活動の基礎になっているマーケティング・リサーチ。インサイト探索から商品の育成まであらゆるテーマが存在し、扱うデータも増えていることから、どこから手をつければいいかという悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。本セミナーでは初めてマーケティング・リサーチに携わる方を対象に、基本的な考え方やリサーチの進め方を分かりやすく解説。また、ヴァリューズで2022年1月に実施した市場分析調査レポートを実例として、仮説の立て方や具体的な調査票設計、分析、レポーティングまでの工程・ノウハウの解説に加え、Web行動ログとアンケート調査の活用方法もご案内しました。※本セミナーのレポートは無料でダウンロードできます。


最新の投稿


博報堂生活総合研究所、暮らし全般のデジタル化の度合いを調べる生活DX定点調査の結果を発表

博報堂生活総合研究所、暮らし全般のデジタル化の度合いを調べる生活DX定点調査の結果を発表

博報堂生活総合研究所は、15~69歳男女に対して暮らし全般のデジタル化の度合いを調べる「生活DX定点」調査を実施し、結果を公開しました。


D2Cら、Cookieレス環境に対応したリターゲティング広告の新メニューを提供開始

D2Cら、Cookieレス環境に対応したリターゲティング広告の新メニューを提供開始

株式会社 D2C及び株式会社D2C Rは、株式会社NTTドコモが提供するポストCookieソリューション「docomo connecting path ™ (コネパス)」を活用したリターゲティング広告の新メニュー「コネパス広告」の提供を開始したことを発表しました。


コーチング 〜 吉田松陰に学ぶ

コーチング 〜 吉田松陰に学ぶ

現代の経営者やビジネスパーソンからも熱い支持を得る「吉田松陰」の教え。今もなお多くの人々を惹きつけるその「人材育成術」とはどういったものなのでしょうか。そして、本来の意味での「コーチング」とは。本稿では吉田松陰の生きた時代的背景にも触れながら、コーチング、ティーチング、カウンセリングについての理解まで、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長を務めている渡部数俊氏が解説します。


TikTok for Business、“生活者の心地良さと企業の効果”を両立する方法をまとめた白書を公開

TikTok for Business、“生活者の心地良さと企業の効果”を両立する方法をまとめた白書を公開

TikTok for Businessは、第三者機関に委託して実施した最新の脳波調査によって判明した“生活者の心地良さと企業の効果”を両立する方法をまとめた白書『コンテンツ全盛時代の「ヒト起点の動画広告」』を公開しました。


Z世代は約4割がスマホのみで業務用の資料を作成!内2割弱が"ほぼ毎日"の頻度で【アデコ株式会社調べ】

Z世代は約4割がスマホのみで業務用の資料を作成!内2割弱が"ほぼ毎日"の頻度で【アデコ株式会社調べ】

アデコ株式会社は、全国のX世代・Y世代・Z世代の3世代の働き手を対象に、働き方や仕事に対する考え方についての比較調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ