ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「買い切り型」スマホゲームアプリの利用者動向について調査・分析しました。
分析概要
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「買い切り型」スマホゲームアプリの月間ランキングや属性などを調査しました。
※集計期間:2018年11月
※ゲーム名、カテゴリ名はGoogle Playのアプリカテゴリに準拠。
※ゲーム価格は最大価格で表示。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニター(20代以上)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
考察サマリ
■「買い切り型」ゲームアプリではドラゴンクエストシリーズが人気
スマホゲームアプリ市場においては、無料ゲームが台頭し、アプリ内課金や広告課金などで業界を盛り上げていますが、実は「買い切り型」スマホゲームアプリ(有料アプリ)も健闘を見せているようです。「買い切り型」スマホゲームアプリの人気上位の顔ぶれやユーザー属性の違いに迫りました。
まず、2018年11月の「買い切り型」スマホゲームアプリの利用ユーザー数を上位20位までランキングしました【図1】。ドラゴンクエストシリーズの4タイトルがランクインしており、その人気ぶりがうかがえます。中でも、2018年11月7日より配信された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は待望の新作ということもあり、堂々の1位となっていました。配信記念セールの効果もあってか、約127,000人が購入したことが読み取れます。また、2位の『Minecraft』は、2011年8月にGoogle Playで発売されて以来、根強い人気を保っていることがわかりました。
■カテゴリ別ではロールプレイングゲームが最もユーザー数を獲得
次に、「買い切り型」スマホゲームアプリをカテゴリ別で比較しました【図2】。最も人気があったのは“ロールプレイングゲーム”で、2位の“アーケードゲーム”を大きく突き放していました。また、カテゴリごとの平均価格は“ロールプレイングゲーム”が1,943円と最も高く、次いで“カジノゲーム”が974円、“シミュレーションゲーム”が831円でした。利用ユーザー数はゲームの料金に相関せず、高価格でも人気のゲームは購入されていることがわかりました【図2】。
■『Minecraft』は女性ユーザーが4割以上を占める
続いて「eMark+」のSite Analyzerを使い、上位5位までの「買い切り型」スマホゲームアプリ利用者について調べました。まずは性別で見たところ、どのゲームアプリも男性割合が高く、1位の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』と4位の『FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争』は9割以上が男性でした。唯一、女性割合が高かったのが『Minecraft』となっており、43.4%と約半数近くを占めていることがわかりました【図3】。他のアプリゲームと比較すると『Minecraft』は女性にも興味関心が高いゲームアプリとなっているようです。
次に年代別で見てみると、20代が多いのは『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』、『slotバジリスク~甲賀忍法帖~絆』、『ダンジョンメーカー』で、6割以上を占めています。一方、『FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争』は30代が6割近くを占めました。また、『Minecraft』は40代からの支持があつく、女性ファンも多いことから、幅広い層に受け入れられていると言えるでしょう【図4】。
最後に個人年収を比較してみたところ、ゲームアプリによって年収のバラつきが見られました。『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』と『Minecraft』は“300万円未満”が全体の4~5割を占めている一方で、『slotバジリスク~甲賀忍法帖~絆』は高所得者が多く”500万円以上”が約半数を占めていました【図5】。ただ、『slotバジリスク~甲賀忍法帖~絆』は他のゲームアプリと比較して個人年収による大きな偏りはなく、どの年収層にも満遍なく人気があることがうかがえました。
まとめ
今回の「買い切り型」スマホゲームアプリの調査から、最も人気を集めているのはドラゴンクエストシリーズであることが分かりました。最新作『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は価格が2,000円台と他のスマホゲームアプリと比べて高額にも関わらずランキング1位となり、多少高くても人気のゲームは多数購入されていることが読み取れます。また、2018年11月にランキング2位だった『Minecraft』は、女性ユーザーの支持も多く集めていることがわかりました。
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