嵐の活動休止発表と変わらない人気。国民的アイドルの快進撃はいつまで続く?!

嵐の活動休止発表と変わらない人気。国民的アイドルの快進撃はいつまで続く?!

2019年1月、国民的アイドルグループ・嵐が、2020年12月31日をもって嵐としての活動を休止すると発表しました。突然の記者会見から、20周年記念アルバムリリース、初の展覧会開催、ベストアルバムリリース、5大ドーム全50公演・総動員数237万5000人のコンサートツアー、公式YouTubeチャンネル・SNSアカウントの開設、天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に出演など、嵐を観ない日はないのではという活躍ぶり。2019年を締めくくるNHK紅白歌合戦ではメンバーの櫻井翔さんが司会を務めることが決まっており、まさに嵐で始まり嵐で終わる1年となりそうです。今回はそんな嵐にまつわるデータをまとめます。


活動休止発表後も様々な活動で注目を集め続ける嵐

まず、「嵐」を検索したユーザー数の直近1年間の推移をみていきます。

2019年1月27日に活動休止の発表があったため、月末にも関わらずユーザー数が前月の3倍以上、年間最多を記録しました。

2019年11月は天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典での歌唱も話題となり、検索ユーザー数は前月の約2倍に増えました。

「嵐」検索ユーザー数推移

「嵐」検索ユーザー数推移

期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC

嵐の活動とユーザーの関心事をキーワードで振り返る

次に、嵐にまつわる検索ワードを月ごとのランキングで見ていきます。

2018年12月は東京ドームでのコンサートがあり、また、コンサート中に追加公演の発表があったことから、コンサートに関するキーワードが多く見られました。

2019年1月27日に活動休止の発表があり、月末の発表にも関わらずこの月の検索ワードの多くが記者会見関連ワードになりました。1位の「無責任」は記者会見の内容の一部であり、多くのメディアが取り上げたキーワードでした。

2019年2月には「ファンクラブ」がトップに。活動休止の発表以降、ファンクラブ会員数が増えたというニュースもありました。

2019年5月、アルバムのリリースが発表になり、発売月から3ヶ月は「アルバム」が上位に。特に「初回限定盤」が検索されました。

初の展覧会についても、会員のみ申し込み可能であるにも関わらず、多く検索されています。

メンバー個人名での検索は多くはなく、活動休止のきっかけとなった大野さん、結婚を発表した二宮さんがそれぞれその月のランキングに入りました。

1年間を通して、結成20周年を意味しツアータイトルおよびアルバムタイトルにもなった「5×20」が上位を占めました。

「嵐」にまつわるキーワード 年間ランキング

「嵐」にまつわるキーワード 年間ランキング

※「5×20」はアルバムタイトルとツアータイトルに共通するキーワードだが、
検索後のランディングページではアルバム関連サイトの方が多い。
期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC

嵐公式サイトへの動員は?

検索ユーザー数は順調な嵐ですが、嵐公式サイトのユーザー数は増えたのでしょうか。過去2年間の動きを見ていきます。

嵐公式サイトは2019年1月の活動休止発表後も順調に推移していることがわかります。

また、ユーザー数が増えるタイミングは新曲やアルバム、DVDのリリースや、ツアー日程発表に重なっています。

嵐公式サイトユーザー数推移

嵐公式サイト(https://www.j-storm.co.jp/arashi
ユーザー数推移

期間:2017年12月〜2019年11月
デバイス:PC、スマートフォン

嵐は幅広い世代で検索されるまさに国民的アイドルだった!

最後に、「嵐」を検索するユーザーの属性について確認します。男女比は女性が6割、男性が4割、年代は幅広い層で注目されており、まさに国民的アイドル!

嵐検索ユーザー属性:性別

期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC

検索ユーザー属性:性別

女性が6割、男性が4割。意外と男性も多い。

嵐検索ユーザー属性:年代

検索ユーザー属性:年代

40代が最多。次いで嵐と同世代の30代。年代による差があまりない、まさに国民的アイドル。
デビュー時から応援していた長いファンが多いことも考えられる。

嵐検索ユーザー属性:未既婚

検索ユーザー属性:未既婚

既婚者が過半数。

嵐検索ユーザー属性:子供の有無

検索ユーザー属性:子供の有無

40%が子供あり。親の影響で子供のファンが多いのも頷ける結果。

「嵐ロス」と言われるも、嵐人気はまだまだ続きそう…?

活動休止発表を受けて「嵐ロス」など言われていますが、 ジャニーズ初のデジタル音楽配信や公式SNSの開始など、新しい取り組みを発表するたびに注目が集まり、その結果、幅広い層に認知される人気グループとして不動の地位を築いていることがわかりました。

2020年12月31日にその活動を休止するまで、世界に嵐を巻き起こし続けてくれることでしょう。

なお、この記事でご紹介した「ユーザー数推移」、サイト訪問者の性別、年代などがわかる「ユーザー属性」は、PCデータであれば無料で利用することができます。ぜひ、eMark+の無料版にご登録ください。

eMark+ 無料で競合調査ができる! 無料登録はこちら

関連記事

“ファン”の消費実態をデータで分析「芸能人・スポーツ選手ファンの消費実態調査」レポート

https://manamina.valuesccg.com/articles/759

好きな芸能人やスポーツ選手ごとに、ファン層の人物像や嗜好はどのように異なるのでしょうか。また、芸能人・スポーツ選手は広告に起用されることも多いですが、出演している広告の商品購買にどれぐらい影響を与えているのでしょうか。アンケート調査とネット行動ログを掛け合わせて分析し、「嵐」「大谷翔平」「羽生結弦」など各ファンのユーザー像と消費実態を明らかにしました。

コロナ影響でエンタメへの「投げ銭」に注目? インスタやSHOWROOMなどライブ配信プラットフォームを調査

https://manamina.valuesccg.com/articles/905

新型コロナの影響でリアルライブイベントの開催が困難となり、この春~夏にかけて開催予定だったアーティストライブは軒並み中止に。野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」も中止が発表され、ファンから落胆の声が広がっています。そんな中、ミュージシャンやアイドルの収益機会となり、ファンとアーティストを繋ぐ方法として、エンタメ界が新たな可能性を見出しているのが「投げ銭」サービス。今話題の「投げ銭」は、実際にユーザーからどれほど注目され、浸透しているのか?その実態を調査しました。

この記事のライター

フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

関連する投稿


【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2025年1月~3月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


東京ディズニーリゾート公式アプリのユーザー像と、直近2年の施策の影響をデータで考察する

東京ディズニーリゾート公式アプリのユーザー像と、直近2年の施策の影響をデータで考察する

東京ディズニーリゾートを楽しむためには、今や必要不可欠になりつつある公式アプリ「Tokyo Disney Resort App」。20代〜30代の未婚女性を中心とするアプリユーザーの人となりを考察し、ファンタジースプリングスに代表される直近2年間の施策が公式サイト・アプリに与えた影響を、データとともに振り返ります。


【TVドラマランキング】斬新なストーリーが話題に!若年層に人気の「ライオンの隠れ家」や熟年層が注目する「海に眠るダイヤモンド」など

【TVドラマランキング】斬新なストーリーが話題に!若年層に人気の「ライオンの隠れ家」や熟年層が注目する「海に眠るダイヤモンド」など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2024年10月~12月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


年末年始はどのサービスで何を観る?動画配信アプリの利用実態

年末年始はどのサービスで何を観る?動画配信アプリの利用実態

もうすぐ年末年始。時間のあるこのタイミングで、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを利用してコンテンツを一気見しよう、という方も多いのではないでしょうか。今回は、「Prime Video」「Netflix」「U-NEXT」「Hulu」「Disney+」それぞれについて、ここ数年の年末年始の集客状況を調査。実際に年末年始に利用者が増えているのか、各サービスでどんなコンテンツに注目が集まっているのかを分析し、来たる2024年の年末年始を占いました。


話題の「リカバリーウェア」のターゲット層は?人気の4ブランドをデータから比較

話題の「リカバリーウェア」のターゲット層は?人気の4ブランドをデータから比較

日々の疲れを癒し健康的な生活へと回復させるためのサポートとして、医薬品やサプリ、健康食品など、巷にはさまざまな情報が溢れています。中でも最近よく見聞きするのが「リカバリーウェア」。着るだけで疲労感などが軽減されると謳う救世主的な商品ですが、一体どのような物で、どのような人たちの関心を掴んでいるのか、データを用いて検証します。


最新の投稿


【大阪・関西万博】注目パビリオンランキングTOP10。年代別の特徴も

【大阪・関西万博】注目パビリオンランキングTOP10。年代別の特徴も

2025年4月13日、大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。国内はもちろん、海外からも多くのパビリオンが出展され、最先端技術や文化が体感できます。そんなパビリオンのなかで、期待度が高いパビリオンは一体どれなのでしょうか。今回は大阪・関西万博公式サイト等の訪問者数から、注目されているパビリオンをランキング形式で紹介します


Meta、動画作成アプリ「Edits(エディッツ)」の提供を開始

Meta、動画作成アプリ「Edits(エディッツ)」の提供を開始

Metaは、動画作成アプリ「Edits(エディッツ)」の提供を開始したことを発表しました。本アプリは、長時間のカメラ撮影、高度な編集ツールやデータに基づくインサイトなど、動画作成のプロセスで必要なツールがすべて揃っており、スマートフォン上で魅力的な動画を作成できるのが特長です。


OpenAI、ChatGPTにショッピング機能を導入

OpenAI、ChatGPTにショッピング機能を導入

OpenAIは、ChatGPTに新たなショッピング機能を導入しました。​本機能は、GPT-4oおよび4o-miniモデルで利用可能で、Plus、Pro、Free、ログインしていないユーザーも含め、全世界で順次展開されています。


AppDriver、ユーザー属性や興味・行動データを分析し、ユーザーをターゲティングする新機能をリリース

AppDriver、ユーザー属性や興味・行動データを分析し、ユーザーをターゲティングする新機能をリリース

株式会社ADWAYS DEEEは、提供するリワード広告配信プラットフォーム「AppDriver」に搭載する「プッシュリワード」において、新機能「インサイトターゲティング」を提供開始したことを発表しました。


低アルコールの代表「ほろよい」。「華よい」との違いは?ブランド戦略を徹底調査

低アルコールの代表「ほろよい」。「華よい」との違いは?ブランド戦略を徹底調査

若者の「アルコール離れ」が叫ばれる中、お酒が苦手な人でも飲みやすい設計で、低アルコール市場を席巻するサントリーの「ほろよい」。2024年9月には、同じく果実系の低アルコールブランド「華よい」がキリンから登場しました。今回は華よいと比較しながら、ほろよいの集客戦略と購買状況について分析していきます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ