活動休止発表後も様々な活動で注目を集め続ける嵐
まず、「嵐」を検索したユーザー数の直近1年間の推移をみていきます。
2019年1月27日に活動休止の発表があったため、月末にも関わらずユーザー数が前月の3倍以上、年間最多を記録しました。
2019年11月は天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典での歌唱も話題となり、検索ユーザー数は前月の約2倍に増えました。
「嵐」検索ユーザー数推移
期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC
嵐の活動とユーザーの関心事をキーワードで振り返る
次に、嵐にまつわる検索ワードを月ごとのランキングで見ていきます。
2018年12月は東京ドームでのコンサートがあり、また、コンサート中に追加公演の発表があったことから、コンサートに関するキーワードが多く見られました。
2019年1月27日に活動休止の発表があり、月末の発表にも関わらずこの月の検索ワードの多くが記者会見関連ワードになりました。1位の「無責任」は記者会見の内容の一部であり、多くのメディアが取り上げたキーワードでした。
2019年2月には「ファンクラブ」がトップに。活動休止の発表以降、ファンクラブ会員数が増えたというニュースもありました。
2019年5月、アルバムのリリースが発表になり、発売月から3ヶ月は「アルバム」が上位に。特に「初回限定盤」が検索されました。
初の展覧会についても、会員のみ申し込み可能であるにも関わらず、多く検索されています。
メンバー個人名での検索は多くはなく、活動休止のきっかけとなった大野さん、結婚を発表した二宮さんがそれぞれその月のランキングに入りました。
1年間を通して、結成20周年を意味しツアータイトルおよびアルバムタイトルにもなった「5×20」が上位を占めました。
「嵐」にまつわるキーワード 年間ランキング
※「5×20」はアルバムタイトルとツアータイトルに共通するキーワードだが、
検索後のランディングページではアルバム関連サイトの方が多い。
期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC
嵐公式サイトへの動員は?
検索ユーザー数は順調な嵐ですが、嵐公式サイトのユーザー数は増えたのでしょうか。過去2年間の動きを見ていきます。
嵐公式サイトは2019年1月の活動休止発表後も順調に推移していることがわかります。
また、ユーザー数が増えるタイミングは新曲やアルバム、DVDのリリースや、ツアー日程発表に重なっています。
嵐公式サイト(https://www.j-storm.co.jp/arashi)
ユーザー数推移
期間:2017年12月〜2019年11月
デバイス:PC、スマートフォン
嵐は幅広い世代で検索されるまさに国民的アイドルだった!
最後に、「嵐」を検索するユーザーの属性について確認します。男女比は女性が6割、男性が4割、年代は幅広い層で注目されており、まさに国民的アイドル!
期間:2018年12月〜2019年11月
デバイス:PC
検索ユーザー属性:性別
女性が6割、男性が4割。意外と男性も多い。
検索ユーザー属性:年代
40代が最多。次いで嵐と同世代の30代。年代による差があまりない、まさに国民的アイドル。
デビュー時から応援していた長いファンが多いことも考えられる。
検索ユーザー属性:未既婚
既婚者が過半数。
検索ユーザー属性:子供の有無
40%が子供あり。親の影響で子供のファンが多いのも頷ける結果。
「嵐ロス」と言われるも、嵐人気はまだまだ続きそう…?
活動休止発表を受けて「嵐ロス」など言われていますが、 ジャニーズ初のデジタル音楽配信や公式SNSの開始など、新しい取り組みを発表するたびに注目が集まり、その結果、幅広い層に認知される人気グループとして不動の地位を築いていることがわかりました。
2020年12月31日にその活動を休止するまで、世界に嵐を巻き起こし続けてくれることでしょう。
なお、この記事でご紹介した「ユーザー数推移」、サイト訪問者の性別、年代などがわかる「ユーザー属性」は、PCデータであれば無料で利用することができます。ぜひ、eMark+の無料版にご登録ください。
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フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。