若年層のFacebook離れの実態は。主要4SNSのユーザー数を調査【2019年11月最新版】

若年層のFacebook離れの実態は。主要4SNSのユーザー数を調査【2019年11月最新版】

20代は「Instagram」へシフト? Facebookの若年層離れはどのくらい進んでいる? ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「若年層のFacebook離れ」について調査しました。


2018年6月以降、LINEとTwitterの訪問者数がFacebookを上回る

いまや情報源やコミュニケーションツールとして生活に欠かせない存在となったSNS。代表的なもののひとつに「Facebook」がありますが、昨今では”若年層によるFacebook離れ”が進んでいると言われています。

では、若年層によるFacebook離れは実際にどれほど進行しているのでしょうか。インターネット行動ログを用いた市場・競合分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」のSite Analizerを用いて、4つの主要なSNSである「Facebook」「LINE」「Instagram」「Twitter」の、過去2年間の訪問者数推移を見てみました【図1】。

Facebookの月間訪問者数は、2017年11月の時点で5,820万人でした。しかし2019年10月のeMark+での集計では4,990万人に。この2年間で約1,000万人ほど月間ユーザー数が減少しています。

一方、LINE、Instagram、Twitterの訪問者数は軒並み増加傾向にありました。2018年6月にFacebookを追い抜いたTwitterと、2018年11月に追い抜いたLINEはそのあとも着実にユーザー数を伸ばしています。現在の月間訪問者数はTwitter:6,170万人LINE:5,934万人と、およそ6,000万人前後。その数字は日本人口の半分にも達しています。

またInstagramも順調にユーザー数を伸ばしています。2年前の2017年11月の訪問者数は3,043万人でしたが、最新の集計では4,062万人にまで増加。Facebookとは反対に、この2年間で国内ユーザー数を1,000万人ほど増やしました。このままのペースで行けば、次の2年でInstagramがFacebookの月間訪問者数を追い抜く可能性もあるでしょう。

20代のFacebookユーザーは減少。インスタは2年で100万人伸ばす

次に若年層のサービス利用動向を調べるため、対象を20代に絞って月間訪問者数の推移を見てみました。【図2】をご覧ください。

2017年11月には1,330万人いたFacebookの20代訪問者は、2019年10月には961万人となり、約400万人の減少が見られました。

その一方Instagramの20代訪問者数は緩やかながら上昇傾向にあり、過去2年で100万人ほどユーザー数が増加しました。そして2019年7月、Instagramのユーザー数がFacebookを追い抜いています。

また、LINEとTwitterの月間ユーザー数にはほとんど増減が見られませんでした。

アプリの利用率が最も高いのは「LINE」

続いて、各アプリのスマートフォンユーザー全体に対する利用率の推移をまとめました。【図3】をご覧ください。

もっとも利用率が最も高いのはLINEとなっていました。過去2年で利用率を12ポイントほど伸ばし、2019年10月の最新の数字は88.9%。スマホユーザーの9割近くがLINEを利用している結果となり、LINEはもはやコミュニケーションに欠かせないツールとなっていることがうかがえます。

またInstagram、Twitterの利用率は堅調に推移しており、特にInstagramの利用率はこの2年で13ポイントほど伸びていたことがわかりました。

一方アプリの利用率でもFacebookは減少傾向にあり、約8ポイントの減少でした。ちなみに、Facebookのセキュリティ漏洩が発覚した2018年9月のタイミングでは利用率の大きな減少は見られなかったことから、この問題が“Facebook離れ”の大きな要因ではないようです。

「Facebook」は50代以上の割合が増加

最後に「Facebook」利用者の属性の推移を調べてみました。まずは性別で見てみると、男女割合はほぼ半々となっており直近2年間で割合の変化は見られませんでした【図4】。

次に年代別で見てみたところ、20代・30代の割合が減少し、50代以上の割合は増加していました【図5】。

まとめ

今回の調査から、Facebookの訪問者数やアプリ利用率はダウントレンドにあることがわかりました。その中でも特に20代の若年層で400万人のユーザー減が見られ、若年層のFacebook離れが進んでいると言えるでしょう。

その一方で、LINE、Twitter、Instagramのユーザー数は増加し続けていました。今回は調査の対象としなかった「TikTok」など、新たなサービスも誕生しているSNS業界で、今後どのような変化が起こっていくかに注目です。

本記事ではeMark+を用いて調査を行いましたが、eMark+の機能がパワーアップした新ツール「Dockpit(ドックピット)」が2020年10月にリリースされました。まずは無料版に登録して、実際にDockpitを体験してみてくださいね。

dockpit 無料版の登録はこちら
分析概要

全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、Facebook、LINE、Instagram、Twitterについて調査・分析しました。
※サイト訪問者数は、PCおよびスマートフォンのアクセスを集計し、VALUES保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタ(20代以上)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※集計期間は2017年11月~2019年10月

関連記事

【10秒動画でわかる!】Facebook、Twitter、Instagramの過去2年間のアクティブユーザー数まとめ

https://manamina.valuesccg.com/articles/508

Facebook、Twitter、Instagramは、世界中で多くのユーザーに利用され、3大SNSとも呼ばれています。今回はこれら3大SNSアプリの国内でのユーザー数の推移を動画で可視化しました。 老若男女問わず“インスタ映え”がステータスのひとつになって久しい昨今、若者のFacebook離れがささやかれたりと、SNSの世界は実のところどうなっているの…?利用者の違いや併用状況についてもご紹介します。

コロナ禍でTwitter・インスタなど、SNSユーザーの変化は?

https://manamina.valuesccg.com/articles/888

コロナ禍での「外出自粛」「巣ごもり」「おうち時間」といった生活の中、時間を持て余した人、リモートワークによって通勤時間が減りスマートフォンを扱う時間が減った人など、SNSに費やす時間は一体どう変わったのでしょうか。「eMark+」を用いて、4つのSNS(LINE、Twitter、Facebook、Instagram)のユーザー数の変化とアプリのアクティブ率、2020年5月時点最新のアプリユーザーのデモグラフィックについて調査しました。

コロナ影響でエンタメへの「投げ銭」に注目? インスタやSHOWROOMなどライブ配信プラットフォームを調査

https://manamina.valuesccg.com/articles/905

新型コロナの影響でリアルライブイベントの開催が困難となり、この春~夏にかけて開催予定だったアーティストライブは軒並み中止に。野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」も中止が発表され、ファンから落胆の声が広がっています。そんな中、ミュージシャンやアイドルの収益機会となり、ファンとアーティストを繋ぐ方法として、エンタメ界が新たな可能性を見出しているのが「投げ銭」サービス。今話題の「投げ銭」は、実際にユーザーからどれほど注目され、浸透しているのか?その実態を調査しました。

​​

メールマガジン登録

最新調査やマーケティングに役立つ
トレンド情報をお届けします

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年8月版)|ホワイトペーパー

コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年8月版)|ホワイトペーパー

国内外のSEO対策・SNSでの集客法など、コンテンツマーケティングに関する最新情報をまとめてご紹介。検索順位に影響する指標とは?TikTokの今後は?コンテンツマーケター必見のレポートを、毎月お届けします。


アットコスメWebサイトでのライブコマース、閲覧ユーザーにはどんな特徴が?ログデータで分析

アットコスメWebサイトでのライブコマース、閲覧ユーザーにはどんな特徴が?ログデータで分析

日本国内でも徐々に注目を集めている、ライブコマース。販売側と視聴者の双方向性を強みとして、業界問わず採用する企業が増えています。今回はコスメ・美容の総合サイト、アットコスメが取り入れているライブコマースサービスに焦点をあて、ライブコマースを利用するユーザー層にどんな特徴があるのか、調査してみます。


「SNS利用率」「行動経済学」など...ベスト記事「ナレッジ編」

「SNS利用率」「行動経済学」など...ベスト記事「ナレッジ編」

今年で3周年を迎えるマナミナ。特別企画として、カテゴリごとのPV数トップ5の記事をご紹介します。 第5弾の今回は「ナレッジ編」をお届け。世間の関心が高いテーマについて、振り返ってみましょう。


BTS初心者が「推し活ファン」に定着する過程を行動ログデータから調査してみた

BTS初心者が「推し活ファン」に定着する過程を行動ログデータから調査してみた

2013年にデビューし、2019年頃から2021年にかけて日本国内のみならず世界中を席巻したBTS。 では、BTSに関心を持ち始めた人はどのようにして推し活をするようなコアファンとして定着していくのか?今回は、2019年の時点でBTS初心者と思われるユーザーを検索行動から類推し、その後3年間のWeb行動分析から、ファン定着のシナリオを推察します。


【学びたい人へ】リサーチの基本〜応用まで網羅!リサーチャー・菅原大介さんの寄稿&取材記事まとめ

【学びたい人へ】リサーチの基本〜応用まで網羅!リサーチャー・菅原大介さんの寄稿&取材記事まとめ

本記事では、マナミナでこれまで公開してきたリサーチャーの菅原大介さんによる寄稿・取材記事を一覧にまとめました。業界別にリサーチで気をつける観点や、マーケティングアクションと併用するリサーチの枠組みなど、リサーチの手法や考え方を複数のテーマにわたって菅原さんが伝授。いずれも濃い内容となっていますので、本記事をブックマークなどして、じっくりとご自身の学びに役立ててみてはいかがでしょうか。


最新の投稿


Can Craft Cola Achieve the Popularity of Spiced Curry? Surprising Commonalities Revealed by Keyword Research

Can Craft Cola Achieve the Popularity of Spiced Curry? Surprising Commonalities Revealed by Keyword Research

We will analyze food trends while targeting marketers in the food industry or those interested in trends. Although seemingly unrelated, “craft cola” and “spiced curry” are both unique and playful "health-conscious" foods that "use spices." Here, we analyze the popularity of "craft cola" and "spiced curry."


【2022年8月29日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

【2022年8月29日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

編集部がピックアップしたマーケティングセミナー・勉強会・イベントを一覧化してお届けします。


広告出稿に役立つ!競合サイト分析をツールで効率化

広告出稿に役立つ!競合サイト分析をツールで効率化

競合サイト分析で自社サイトのアクセスを増やすには?ツールを使った分析手法が一般的になったSEOのほか、流入増の手段は一つではありません。広告出稿や顧客のペルソナの把握などの分野でも、ツールを使って競合サイトを分析することで、効率的に対策を立案することに役立ちます。Webサイトの流入構造の基本とツールを使った競合サイト分析手法についてまとめます。


コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年8月版)|ホワイトペーパー

コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年8月版)|ホワイトペーパー

国内外のSEO対策・SNSでの集客法など、コンテンツマーケティングに関する最新情報をまとめてご紹介。検索順位に影響する指標とは?TikTokの今後は?コンテンツマーケター必見のレポートを、毎月お届けします。


競合分析を効果的に活用するためのポジショニングマップの作り方

競合分析を効果的に活用するためのポジショニングマップの作り方

競合分析を経てマーケティング戦略を立案するには、自社が市場のどのポジションを狙うかが大事。「ポジショニングマップ」は、市場のどの分野で自社の競争優位を確立するか整理するのに役立つツール。今回はポジショニングマップの基本から作り方までを解説します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら