母の日、父の日、敬老の日 誰がどうやってお祝いする?家族へのプレゼント市場をネット検索データから調査

母の日、父の日、敬老の日 誰がどうやってお祝いする?家族へのプレゼント市場をネット検索データから調査

毎年、5月の第2日曜日は母の日、6月の第3日曜日が父の日、9月の第3月曜日が敬老の日と決まっています。母の日が近づくと花屋にはカーネーションが並び、敬老の日には孫たちが祖父母に「長生きしてね」と手紙を書いたり。今回はそんな家族に感謝を伝える日について、ネット上の検索ワードや人気サイトから、世の中の動きをまとめます。


「母の日」は検索ボリュームが多い

母の日は5月の第2日曜日です。この時期に合わせて「母の日」を含むキーワードで検索しているユーザーについてまとめます。

検索ユーザー数の推移は、6月〜2月までは5,000UU〜10,000UUを推移していたところ、3月に約5万UU、前月の4月に20万UUを超え、当月に37.8万UUになっています。

また、母の日と同時に検索されたキーワードのランキングについて、下図のように「プレゼント」「ギフト」が多くを占め、7位に「花」がランクインしています。

検索後のランディングページは楽天市場の母の日特集ページが1位でした。

「母の日」検索ユーザー数推移

「母の日」検索ユーザー数推移

期間:2018年6月〜2019年5月
デバイス:PC

「母の日」同時検索キーワードランキング

「母の日」同時検索キーワードランキング

期間:2018年6月〜2019年5月
デバイス:PC

「母の日」検索後ランディングページ1位サイト

「母の日」検索後ランディングページ1位サイト

「父の日」は年齢によって好まれるギフトを探している

続いて、「父の日」を含むキーワードで検索しているユーザーについてまとめます。父の日は6月の第3日曜日です。2019年6月までの検索ユーザー数推移を見ていきます。

母の日と違い、前月にUU数が上がり、当月ピークになります。UU数も母の日より10万UU少ない結果となりました。

人気キーワードには9位に「パンツ」、10位に「どら焼き」がランクイン。年齢によって好まれるギフトを探している様子も、母の日にはない特徴です。

検索後のランディングページは楽天市場の父の日特集ページが1位でした。

「父の日」検索ユーザー数推移

「父の日」検索ユーザー数推移

期間:2018年7月〜2019年6月
デバイス:PC

「父の日」同時検索キーワードランキング

「父の日」同時検索キーワードランキング

期間:2018年7月〜2019年6月
デバイス:PC

「父の日」検索後ランディングページ1位サイト

「父の日」検索後ランディングページ1位サイト

「敬老の日」は添えるメッセージが気になる?

次に、「敬老の日」を含むキーワードで検索しているユーザーについてまとめます。敬老の日は9月の第3月曜日です。2019年9月までの検索ユーザー数推移を見ていきます。

「敬老の日」を検索するのは9月に入ってからで、検索UU数も母の日、父の日と比較しても少ない結果となりました。

敬老の日と同時に検索されたキーワードのランキングには、5位「食べ物以外」6位「メッセージ」などがランクイン。母の日、父の日のように人気ランキングを参考にする人は少ないようです。

検索後ランディングページはWikipediaが1位でした。

「敬老の日」検索ユーザー数推移

「敬老の日」検索ユーザー数推移

期間:2018年10月〜2019年9月
デバイス:PC

「敬老の日」同時検索キーワードランキング

「敬老の日」同時検索キーワードランキング

期間:2018年10月〜2019年9月
デバイス:PC

「敬老の日」検索後ランディングページ1位サイト

「敬老の日」検索後ランディングページ1位サイト

「母の日」「父の日」「敬老の日」検索ユーザーの性年代を比較

「母の日」「父の日」「敬老の日」を検索するユーザーの属性を比較します。

性別は「母の日」「父の日」が女性が半数以上、「敬老の日」は男性の方がやや多い結果となりました。
年代別に見ると、「母の日」「父の日」の検索ユーザーは30代、40代が多く、「父の日」は20代も目立ちました。「敬老の日」については60代以上が多く、対象者自身で検索しているのかもしれません。

「母の日」「父の日」「敬老の日」検索ユーザー属性比較

「母の日」「父の日」「敬老の日」検索ユーザー属性比較

期間:2018年10月〜2019年9月
デバイス:PC

まとめ

今回は、「母の日」「父の日」「敬老の日」それぞれの検索ユーザー動向について分析しました。

記念日としては「母の日」が一番盛り上がり、早い人で2ヶ月前から検索が始まるので、3月には商戦対策をしておいた方が良さそうです。検索キーワードは人気のギフトやプレゼントが多くランクインしました。

「父の日」を検索するユーザーは20代、30代の若年層が多く、年代によってどんなプレゼントが好まれるかをリサーチしている様子がうかがえます。

「敬老の日」については検索ユーザーが一番少なく、対象者に近いと思われる60代以上のユーザーが多く見られ、他の記念日とは検索動向が異なる特徴が見られました。

「母の日」「父の日」ともに、ギフト選びには楽天市場がよく見られていることがわかりました。

本記事ではeMark+を用いて調査を行いましたが、eMark+の機能がパワーアップした新ツール「Dockpit(ドックピット)」が2020年10月にリリースされました。知りたいキーワードごとに、どんな特徴のユーザーが調べているのか、ユーザー属性などが簡単にチェックできます。無料の機能もあるので、ぜひ試してみてくださいね。



dockpit 無料版の登録はこちら


関連記事

ユーザーの購買検討プロセスを理解するデータ分析手法とは。アナリストの灰谷さんに聞いてみた

https://manamina.valuesccg.com/articles/412

ユーザーがものを買うとき、その決め手は何なのでしょうか? マーケティング担当者にとってそれは常に注視すべきポイントのはず。ユーザーの理解を深めれば、自ずとマーケティング戦略やプロモーション施策も決まっていくからです。こうしたマーケティングの中心的な課題である「ユーザー理解」のための調査をするのが、ヴァリューズのデータアナリスト・灰谷圭史さんの仕事。灰谷さんはどのようにデータを扱い、ユーザーインサイトを紐解いているのでしょうか。その調査手法を事例とともに語っていただきました。

Webで消費者とのコミュニケーションに成功したサイトは…?公式note活用のLINE、ギフトマーケティングも台頭【20年9月急上昇サイト】

https://manamina.valuesccg.com/articles/1088

2020年9月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? SaaS型の市場分析ツール「<a href="https://www.valuesccg.com/service/emarkplus/" target="_blank">eMark+(イーマークプラス)</a>」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。今回はeMark+を使って訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトを調査しました。

この記事のライター

フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

関連する投稿


【2025年】タイのEC市場トレンドと成長中のTikTok Shop

【2025年】タイのEC市場トレンドと成長中のTikTok Shop

タイで急成長中のTikTok Shopは、動画視聴とショッピングを融合した新しいECプラットフォームです。2024年にはライブコマースで500%以上の伸びを記録し、多くの企業やクリエイターが成果を上げています。本記事では、タイのEC市場のトレンドと、TikTok Shopの魅力や成功事例について解説します。


Z世代がショッピングモールに足を運ぶ理由は?求められるのはリアルな体験 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年2月)

Z世代がショッピングモールに足を運ぶ理由は?求められるのはリアルな体験 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年2月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカのZ世代が見出す実店舗の魅力や、Z世代の集客をねらった各社の事例について取り上げます。


日比谷花壇の事例から学ぶ 顧客理解を深め、打ち手に繋げるための生成AI活用

日比谷花壇の事例から学ぶ 顧客理解を深め、打ち手に繋げるための生成AI活用

自社ECサイト「hibiyakadan.com」のロイヤル顧客数の増加に向けて、株式会社日比谷花壇はヴァリューズと共に顧客理解のためのアンケート調査を実施。「母の日」などの一時的な売上増加に留まらない、継続的な購入につながる要因を明らかにしました。「調査を実施して終わり」ではなく、成果につながる施策に落とし込むために重要なこととは?同社の横山氏にうかがいました。


ディーエムソリューションズ、越境EC事業化にあたっての意識・実態調査を公開

ディーエムソリューションズ、越境EC事業化にあたっての意識・実態調査を公開

ディーエムソリューションズ株式会社は、同社が運営する「ウルロジ」にて、全国の20-70代の男女でEC事業を運営している担当者や責任者を対象に「越境EC事業化にあたっての意識・実態調査」を実施し、結果を公開しました。


話題の「リカバリーウェア」のターゲット層は?人気の4ブランドをデータから比較

話題の「リカバリーウェア」のターゲット層は?人気の4ブランドをデータから比較

日々の疲れを癒し健康的な生活へと回復させるためのサポートとして、医薬品やサプリ、健康食品など、巷にはさまざまな情報が溢れています。中でも最近よく見聞きするのが「リカバリーウェア」。着るだけで疲労感などが軽減されると謳う救世主的な商品ですが、一体どのような物で、どのような人たちの関心を掴んでいるのか、データを用いて検証します。


最新の投稿


インフルエンサー活用の選定基準は「商品やサービスとの親和性」!7割が成功を実感するも「購買に繋がらない」課題も【PRIZMA調査】

インフルエンサー活用の選定基準は「商品やサービスとの親和性」!7割が成功を実感するも「購買に繋がらない」課題も【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、インフルエンサーを事業プロモーションに活用したことがあるBtoC業界の企業担当者を対象に「【2025年版】インフルエンサーPRの実態調査」を実施し、結果を公開しました。


博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2024を実施

博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2024を実施

株式会社博報堂DYホールディングスは、全国15~69歳の生活者を対象に、メタバースに関する現状の生活者意識や動向を把握することを目的とした「メタバース生活者定点調査2024」を実施し、結果を公開しました。


Apple Intelligenceの機能が日本語で利用可能に

Apple Intelligenceの機能が日本語で利用可能に

Appleは、iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4のリリースにより、Apple Intelligenceを日本語をはじめ、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)、英語(シンガポール)、英語(インド)の8つの新たな言語に対応したことを発表しました。


8割以上がWebサイトの運用に「課題」を実感!そのうち約6割が「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」【富士フイルムビジネスイノベーション調査】

8割以上がWebサイトの運用に「課題」を実感!そのうち約6割が「分析結果を具体的な改善施策に結びつけられない」【富士フイルムビジネスイノベーション調査】

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者を対象に、Webサイトの継続的改善と効果測定に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


生成AIは誰がどう使っている? ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeの利用データを比較調査

生成AIは誰がどう使っている? ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeの利用データを比較調査

ChatGPTやGeminiをはじめとした生成AIが近年急拡大しています。生成AIではテキストのみならず画像や音声など様々なものを出力できますが、実際はどのように使われているのでしょうか。本稿では、そんな生成AIを利用するユーザーの属性や関心を比較・分析し、各AIとそのユーザーの実態を明らかにしていきます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ