マーケター必見!ソーシャルリスニングを無料で行えるツール5選

マーケター必見!ソーシャルリスニングを無料で行えるツール5選

ソーシャルメディアから消費者の声を収集し、調査・分析してマーケティングに活かす「ソーシャルリスニング」。トレンドや業界の流れはもちろん、自社商品・サービスの評判をリアルタイムにキャッチできる手法です。ソーシャルリスニングに使えるツールはさまざまですが、今回は始めの一歩として、利用しやすい無料のソーシャルリスニングツールを5つ紹介します。


ソーシャルリスニングの目的

消費者の声を収集する方法として、アンケート調査がよく使われますが、回答内容は質問の範囲に限られてしまう傾向があります。

一方、消費者が自由に意見や感想を発信するソーシャルメディアでは、会社・ブランド・商品に対する消費者のリアルな評価を集めやすい特徴があり、これをマーケティングに活かす方法が「ソーシャルリスニング」です。

「ソーシャルリスニング」を行うと、消費者目線のマーケティングができるほか、ネガティブな意見が多い場合、事態が炎上に至る前に収められる可能性がある、といったメリットがあります。

デメリットとしては、匿名性の裏返しとしてプロフィールがわからず精査が難しかったり、情報量が膨大で必要な情報の抽出が難しい、といった点が挙げられます。しかし、情報量が膨大という点はツールで補完できます。

ソーシャルリスニングができる有料ツール

ソーシャルメディアに集まる膨大な情報を収集・分析するには、ツールの利用が一般的です。本格的な利用にはサーバーやネットワークのリソースを必要とするため、有料のツールが提供されています。

例として4つのソーシャルリスニングツールを紹介します。

BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長(旧「クチコミ@係長」)

国内最大級のデータ量を保持し、大手企業を含む1000社に導入されている口コミ分析ツールで、分析SNSはTwitter、国内ブログ、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)です。なお、2ちゃんねるのデータは独占提供となっています。

BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長 - 業界No1のソーシャルリスニングツール|ホットリンク

https://service.hottolink.co.jp/service/kakaricho/

ホットリンクが提供するBuzzSpreader Powered by クチコミ@係長は、ソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに収集・蓄積し、自由な切り口で検索・分析するためのソーシャルリスニングツールです。あたかも生活者の頭の中を観測するように、ユーザーの本音に近い情報をリアルタイムに把握することができます。

Social Insight

Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeに対応し、口コミ分析、SNS効果測定、レポート作成、投稿配信をサポートします。日本発で対応SNSが多く、炎上対策機能も備えています。

ソーシャルインサイト(Social Insight) | ソーシャルメディアの解析・運用

https://social.userlocal.jp/

ソーシャルインサイトは主要なSNSすべてを分析でき、複数のSNSアカウントを一括管理・運用できるSNSマーケティング支援サービスです。

AISIGHT

Instagramの分析に特化している「AISIGHT」。自社アカウントにおけるユーザー属性や趣味・好みなどをプロファイリング、競合アカウントの投稿まで、さまざまな角度から分析できるようになっています。

Instagram版SEO分析ツール AISIGHT(アイサイト)

https://aiqlab.com/aisight/

AISIGHT(アイサイト)はAIであらゆるデータを可視化するInstagram版SEO分析ツールです。弊社独自のプロファイリングAIで、アカウント・フォロワー 投稿内容を、 競合を含め、あらゆる角度で分析。エンゲージメント率の高いファンの獲得を戦略的に。ハッシュタグの適正化で購買効果を高めましょう。

見える化エンジン

「見える化エンジン」はブログ・TwitterといったSNSやアンケート、問い合わせ履歴といったユーザーの声をテキストマイニングにより分析し、ニーズや課題を直感的に把握できます。

業界シェアNo.1テキストマイニング、顧客体験フィードバックシステム

https://www.mieruka-engine.com/

テキストマイニング・顧客体験フィードバックシステム「見える化エンジン」は、問い合わせ・コールログ分析をはじめTwitter、Instagramなどのソーシャル・アンケートの収集から分析、webレポート共有が可能。顧客体験の可視化、改善にお役立ちいただけます。あらゆる場面での顧客の声活用を支援します。

ソーシャルリスニングに使える無料ツールも!

新たにツール導入となると、予算的な問題ですぐには実現できない場合も多いのではないでしょうか?こうした場合は、以下に紹介する無料のソーシャルリスニングツールの利用をおすすめします。

Googleトレンド

最新のトレンドを即座にチェックしたい場合に有効なのが「Googleトレンド」です。トップ画面に最新の急上昇ワードが常時表示されているほか、特定のキーワードやトピックがGoogleでどれぐらい検索されているかが、関連記事の一覧とともにチェックできるようになっています。

また「調べる」の機能から、入力したキーワードがGoogleでどれぐらい話題になっているかをグラフで表示し、可視化しやすくなっています。そのほかにも期間を指定して、特定のトピックの話題量の推移を確認や、競合トピックとの比較ができるようにもなっています。

ただし、検索ボリュームが大きなものを対象としているため、特定の型番などの細かな傾向は把握できません。世間では◯◯がブームになっている、などの大きな傾向を捉えるのに適しています。たとえば、最近話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」ですが、突如ブームとなりすでに沈静化しつつあるという検索ボリュームの推移が確認できます。

Googleキーワードプランナー

Googleが保有する膨大な検索データを利用し、Web広告配信のキーワード探しや、キーワードごとの月間検索数を確認に利用されているツールが「Googleキーワードプランナー」です。

「Googleキーワードプランナー」は広告出稿用のツールですが、検索ボリュームを確認してWebコンテンツ制作する場合にも活用されています。

ソーシャルリスニングでは、調査したいキーワードにどのくらいの検索ボリュームや関連したニーズがあるかを把握するのに役立ちます。

Twitterの高度な検索

TwitterやInstagramの口コミを使って、自社の商品やサービスがどのように受け入れられているかを確認する方法は、ソーシャルリスニングではよく行なわれています。また炎上の兆しを捉えることで、早期に対応できる可能性があります。

有料のツールでは色々な機能が使えますが、無料で調査する場合、Twitterの「高度な検索」を利用するのがおすすめです。たとえば、最近のTwitterでは最大3,200件しかタイムラインを遡れないため、昔のTweetを表示しきれないことがあります。「高度な検索」で期間ほかの細かい条件を指定することで、この制限をクリアすることができます。

また単に商品名、サービス名を入力して反応を探れるのはもちろん、感情を表すワードと組み合わせて検索すると、ユーザーのインサイトにどのように反応したのかを調べられます。このように検索したいワードに別のワードを付け足して検索し、ユーザー心理をはかるほかにも、期間や地域、言語といった要素を加味した検索から、思いのほか多くの情報獲得も期待できます。

高度な検索の使い方

https://help.twitter.com/ja/using-twitter/twitter-advanced-search

twitter.comでは、高度な検索オプションを使って探しているツイートを見つけることができます。

Instagramインサイト

自社でInstagramを利用している場合、Instagramインサイトから運用アカウントのフォロワーの情報(年齢、男女比、性別、地域など)や、それぞれの投稿に対してどのような時間帯でアクションが起こっているかを分析できます。

ソーシャルリスニングの目的である“口コミ”の収集、分析は「ハッシュタグ分析」で行います。自社商品、サービスのハッシュタグを収集し、どれぐらい拡散したのかを調査します。このときに自社商品名、サービス名がどのようなワードと組み合わされるのかをテキストマイニングで分析すると、最適なハッシュタグの付け方や投稿のタイミングを把握できます。

Instagramインサイト利用にあたっての注意点は、PCからのアクセスはできない点と、プロアカウントが必要な点です。Instagramを「プロアカウント」に切り替えると、Instagramインサイトなどのビジネス向け機能が使えるようになります。

About Instagram Insights | Facebook Business Help Center

https://www.facebook.com/business/help/441651653251838?id=419087378825961

You can use Instagram Insights to learn more about your followers and decide how to improve your content for your audience.

Dockpit

DockpitはWeb行動ログを中心とした分析ツールです。ヴァリューズが保有する国内250万人規模の消費者パネルのWeb行動データから、自社だけでなく他社も含む様々なWebサイトのアクセスログ、検索キーワードと属性情報の掛け合わせでターゲットユーザーの関心ごとを確認したり、複数サイト間のユーザー比較やユーザー属性、人気コンテンツを把握できます。

Dockpitでは、サマリーした分析結果が視覚的にわかりやすく表示されるため、どのデータに注目すれば良いのか一目瞭然。データ分析初心者の方にもおすすめできます。

無料版でも多機能なDockpit、以下の記事で詳細を紹介していますので、ぜひご一読ください。

これ1つでユーザーニーズの分析からトレンドの把握まで!『Dockpit(ドックピット)』のキーワード分析機能まとめ

https://manamina.valuesccg.com/articles/1055

ヴァリューズが開発し10月に正式リリースしたダッシュボード型マーケティングツール『Dockpit(ドックピット)』にはキーワード分析、競合分析、業界分析、トレンド分析の4つの機能が備わっています。今回はその中から「キーワード分析」に着目し、分析の流れから活用方法まで詳しくご紹介します。

市場調査を無料でできる?マーケターのためのリサーチエンジン「Dockpit」の無料版を使ってみた

https://manamina.valuesccg.com/articles/1205

Webサイト改善、SEO対策、コンテンツマーケティング、メディアプランニングなど、デジタルマーケティングに欠かせない市場調査や競合調査、検索キーワード分析。これらが1つのツールで簡単に把握できる「Dockpit(ドックピット)」から、一部機能を無料で使える無料版がリリースされました。無料でどんなことができるのか、マナミナ編集部で早速試してみることに。本稿で詳しくレポートします。

dockpit 無料版の登録はこちら

まとめ

ソーシャルリスニングは、トレンドや消費者心理の移り変わりが速い昨今において、マーケティングにおいては欠かせない要素になっています。

ソーシャルリスニングツールはあまたありますが、これから始めようという場合、とくに今回紹介した無料ツールを利用するのがおすすめです。どれかひとつだけではなく、事業の内容、マーケティングの種類によっては複数を組み合わせると、有料ツールに匹敵する可能性もでてきます。

​​

メールマガジン登録

最新調査やマーケティングに役立つ
トレンド情報をお届けします

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


What kind of people use Threads? Will it be the alternative to Twitter?

What kind of people use Threads? Will it be the alternative to Twitter?

On July 6, 2023, Meta announced its new social media platform Threads, and it had over 100 million users in just five days after its release, becoming a potential candidate for replacing X (formerly Twitter). We will be analyzing the personalities of Threads users and predict future trends.


STP分析とは?活用例や成功事例から分析の成果を上げる3つのコツを紹介

STP分析とは?活用例や成功事例から分析の成果を上げる3つのコツを紹介

自社にとって優位なマーケティング戦略を練るうえで欠かせないフレームワークSTP分析。 「STP分析を自社で行うべきなの?」 「STP分析を行う前に成功事例を見たい」 このように考えている方もおられるのではないでしょうか。 そこで本記事では、STP分析の基本的な内容に加え、活用方法や成功事例、STP分析の成果を高める3つのコツについて解説します。


What is Cause-Related Marketing? Its Effects, the Reasons it's Gaining Attention, and Corporate Case Studies

What is Cause-Related Marketing? Its Effects, the Reasons it's Gaining Attention, and Corporate Case Studies

Cause-related marketing connects part of the profits from the sales of products or services to donations, benefiting environmental protection and societal contributions. In this article, we will discuss the concept and effects of cause-related marketing and delve into successful corporate examples.


コーズ リレーティッド マーケティングとは?効果や注目される背景、企業の事例を徹底解説

コーズ リレーティッド マーケティングとは?効果や注目される背景、企業の事例を徹底解説

商品・サービスの売上による利益の一部を寄付し、環境保護や社会貢献につなげる「コーズ リレーティッド マーケティング」。販売促進や企業のイメージアップだけでなく、消費者にとっても購入を通して社会貢献ができるというメリットがあり、社会的意義の高いマーケティング手法として注目されています。この記事では、コーズ リレーティッド マーケティングの概要や効果、企業の成功事例について解説します。


X世代・Y世代とは?定義と特徴、Z世代との違い

X世代・Y世代とは?定義と特徴、Z世代との違い

団塊ジュニアやゆとり世代のほかに聞くX世代・Y世代。各世代はどのような定義と特徴を持つのか?よく聞くZ世代との違いとあわせ改めて解説します。Z世代は物心ついたときにはSNSやスマホがあるデジタルネイティブ世代であり、X世代・Y世代はその前の世代になります。


最新の投稿


生成AI検索体験(SGE)の認知は約4割 SGEが本実装されても自分の目で情報を探す傾向あり【ナイル調査】

生成AI検索体験(SGE)の認知は約4割 SGEが本実装されても自分の目で情報を探す傾向あり【ナイル調査】

ナイル株式会社は、Googleの新たな取り組みである生成AIによる検索体験「SGE(Search Generative Experience )」の認知度と、SGE使用時のユーザー検索行動についてアンケート調査を実施。その結果を公開しました。


Webマーケティング施策の導入が営業活動・売上に良い影響を与えたとBtoB企業担当者の8割が回答【テクロ調査】

Webマーケティング施策の導入が営業活動・売上に良い影響を与えたとBtoB企業担当者の8割が回答【テクロ調査】

テクロ株式会社は、BtoB企業のマーケティング担当者を対象に、「マーケティング業務に関するアンケート」を実施し、調査結果を発表しました。


b8ta、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」と協業を開始

b8ta、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」と協業を開始

b8ta Japanは、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営する株式会社マクアケと2023年9月25日(月)に協業を開始しました。


今のSEO施策、うまくいってる?PDCAを回す際に見るべき指標を解説|「2023年9月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

今のSEO施策、うまくいってる?PDCAを回す際に見るべき指標を解説|「2023年9月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

今のSEO施策がうまくいっているのか、自信を持てないマーケターも多いのではないでしょうか。SEOのPDCAを回す際には見ておくべきポイントがあります。今回は、ヴァリューズのマーケティングコンサルタントが “どういった指標”を“何で見れば良いか”を徹底解説。今のSEO施策を続けるべきか、改善するにはどうすればよいかが分かるようになります。


第1回 モノを買う時の無意識の行動まで明らかに!? アンケートの弱みを補完する「購買プロセス調査」

第1回 モノを買う時の無意識の行動まで明らかに!? アンケートの弱みを補完する「購買プロセス調査」

多様な情報収集チャネルと購買アクションのオンライン化により、複雑さを増すカスタマージャーニー。「最近、お客様の顔が見えてこない。行動がよくわからない」という声も多く耳にします。ヒアリングしたい内容をピンポイントに確認できるアンケート調査と、無意識下や記憶に頼らないWeb行動ログ調査を組み合わせた「購買プロセス調査」なら、生活者の意思決定の実態を把握することが可能です。第1回ではその特長を事例とともにご紹介します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ