Z世代の新トレンドはタイコスメ?独自の進化を続けるタイ流コスメの魅力まとめ

Z世代の新トレンドはタイコスメ?独自の進化を続けるタイ流コスメの魅力まとめ

Z世代トレンド「韓国」「中国」に続き、SNSで「タイコスメ」や「タイの美容」がZ世代トレンドとして急上昇しています。今回は、高温多湿なタイで「落ちにくい」「崩れない」など独自の進化をし続けるタイコスメの魅力を紹介します。


タイが美容の最先端?!隠れた美容大国と呼ばれるタイコスメに視線が集まっており、「スワイメイク」と呼ばれるタイメイクが流行しています。日本で次々とブームを起こしているアジアンコスメ。韓国メイク、中国メイクの次にくるのは今人気急上昇中のタイメイクかもしれません。

そこで本記事では、人気のヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんも注目のタイメイクの1つである「スワイメイク」や注目のタイコスメ、美容大国タイについてまとめました。

タイコスメの魅力

人気のタイドラマの影響もありじわじわと口コミで広がったタイコスメ。高温多湿なタイの気候でも「落ちにくく崩れない」のが魅力です。また、プチプラなのに高品質で高機能という三拍子が揃っているのも魅力の1つです。

日本ではコロナ禍でマスク生活をするようになり、湿度で崩れて落ちてしまうメイクの救世主としてZ世代だけではなく、幅広い層にますます口コミで広がり続けています。

タイコスメがアジアン3代メイクの一つに



アジアン3大メイクとして日本で流行りの韓国の「オルチャンメイク」や中国の「チャイボーグメイク」に続き、3つめのアジアンメイクとしてタイの「スワイメイク」が注目されています。

気軽に手に入るようになったアジア系海外コスメ。共通しているのは美しい黒髪、透き通るような白い肌、アーモンドアイ。それらを活かしたメイク方法はSNSでも話題になり、自分の顔にはどのタイプが似合うかの診断するコンテンツが流行るほどです。

前述した通り、タイメイクは湿気や汗でも肌が崩れず、さらっとした肌が持続するコスメです。それがアジアン3大メイクに食い込む理由の一つであり、タイの気候に近い日本だからこそタイ発のコスメブランドや化粧品の人気が高まっています。

美容大国タイのメイク「スワイメイク」とは?

タイ語で「可愛い「綺麗」を意味する「スワイ」。「スワイメイク」とは、陶器のようなセミマット肌、毛並みを立ち上げた野生的な眉、綺麗め長めのアイライン、セミマットな質感のリップがポイントのタイメイクです。


大人気のヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんも推している「ぬけ感はあるけれど隙がない」誰でも確実に盛れるのに崩れないくい「スワイメイク」がZ世代で話題を呼び、浸透しはじめています。

タイメイクの特徴・ポイントは以下の4つです。

・崩れないマットな肌感
・ストレートかつ太めで自然な眉毛
・くっきりとした目元
・ぷっくりとした肉厚なリップ

タイメイクはセクシーとキュートのバランスが絶妙なメイクで、ちょっぴりハーフっぽく見えるのも魅力の一つです。

亜熱帯化する日本にタイコスメは相性がいい

近年亜熱帯化する日本の気候は韓国や中国よりも、圧倒的にタイに近くなってきていまする。最高気温が35度を超える猛暑日が続いており、環境省は2100年の夏には全国の最高気温が40度を超えると予想しています。高温多湿に負けない高機能タイコスメの需要はますます高まっていくことが考えられます。

高温多湿に特化しているタイコスメは、気候変化に伴い、常に新しい商品を探している美容に敏感な人達にとって気になるアイテムです。またベースメイクやメイクアップ系の評価がとても高いのも特徴。落ちにくく崩れにくい、高発色なタイメイクは暑い夏の日本にもピッタリです。タイには男女問わず美容を楽しむ文化が根付いており、コスメモデルに日本でも人気のBL(ボーイズラブ)ドラマの男性俳優が起用されていたりとジェンダーレスなメンズ美容も発展しています。

プチプラなのにデパコスに引けを取らない優秀な商品

タイコスメの火付け役となった「 SRICHAND(シーチャン)」

タイで有名なフェイスパウダーの定番ブランド「 SRICHAND(シーチャン)」日本でタイコスメを浸透させた火付け役で、年間で150万個を売り上げる大ヒット商品です。落ちにくく、蒸し暑いタイで最も崩れないと評価されているトランスルーセントパウダーは、長時間崩れ知らずのセミマット肌仕上げで汗や皮脂にも強いのが特徴です。コンビニで手軽に購入できるため、安価で試しに使える点も人気の理由の一つです。

タイ売り上げNo. 1を誇る「Cathy Doll(キャッシードール)」

可愛いパッケージでタイ売り上げNO.1のティントリップが有名な「Cathy Doll(キャッシードール)」はリップとチークのどちらにも使える「マットティント」が大人気。タイコスメは高機能なのにプチプラ、化粧もちがよく発色も綺麗で、見た目も可愛いブランド。マスクをしていてもメイクが落ちず崩れないのに、プチプラでデパコス並み。パッケージもシンプルでオシャレなので、パケ買いからリピートする人も多いはずです。

タイのオーガニックコスメ先進国!タイの美容事情まとめ

タイはオーガニックの先進国。インド・スリランカ発祥の伝統医療「アーユルヴェーダ」の理念が根付いているタイでは、ハーブや自然の植物を使用したコスメや化粧品が多く、近年健康志向が高まっている日本の様々な年代からの注目が高いのもうなずけます。オーガニックなシャンプーや石鹸、ボデイークリームなど商品も豊富で価格も低価格で手に取りやすいのも魅力の一つです。タイのオーガニックコスメはこれからもますます注目されるでしょう。

オーガニックにこだわるタイのラグジュアリーコスメ「PAÑPURI(パンピューリ)」はボディークリームやアロマオイルなど、自然由来の素材を使った香り高いプロダクトで、タイ国内だけではなく、ヨーロッパでも10カ国以上で展開されており、日本の美容雑誌でも特集が組まれるほど人気のコスメです。


オーガニックにこだわるタイのラグジュアリーコスメ「 PAÑPURI(パンピューリ)」はボディークリームやアロマオイルなど、自然由来の素材を使った香り高いプロダクトで、はタイ国内だけではなく、ヨーロッパでも1010カ国以上で展開されており、日本の美容雑誌でも特集が組まれるほど人気のコスメです。



また、日本でも注目され始めている動物実験を行わない「クルエルティフリー」や、タイのオーガニックハーブを使ったスキンケアブランドも多く、その中の一つである「アバイブーべ」はチャオプラヤ・アバイブーベ病院で研究された、オーガニックハーブを使うタイ王家創立のオーガニックコスメブランドです。


タイ王室に受け継がれてきた伝統医療として、タイハーブの有効性を活かした商品でその効果は折り紙付き。自然で良質な素材のものを選びたい日本人にとっては、美容大国であるタイのコスメがトレンドになりつつあると言えるでしょう。

まとめ

本記事では、タイコスメの基本的な内容からタイメイクの特徴、タイコスメのおすすめブランドやタイの美容事情について解説しました。

高温多湿な現地の気候に合わせて独自の進化をし続けるタイコスメ。プチプラなのに高機能なタイコスメは、Z世代だけではなく幅広い年齢層に、マスクで蒸れても、夏の暑い日に汗をかいても崩れず落ちないコスメアイテムとして話題です。SNSは情報の拡散が早く、美容に敏感な人々のニーズを満たし、タイコスメの市場規模は今後も急速に広がり続けるでしょう。

本記事をきっかけにこれから来るであろうアジアン3大メイクとして注目されている「スワイメイク」を試してみてはいかがでしょうか?

【関連】世界のZ世代、国別の特徴と消費トレンドは?アメリカ・タイ・中国のZ世代を探る

https://manamina.valuesccg.com/articles/2313

世界的に注目を浴びる「Z世代」。しかし一口に「Z世代」といっても、どのようなバックグラウンドを持っているかで価値観は異なるはずです。そこで今回は、アメリカ・タイ・中国の3カ国について、各国のZ世代がどのような時代背景の中で育ち、どのような考え・購買スタイルをもとに行動しているのか、調査しました。

この記事のライター

アメリカ在住のフリーライター。無類のタイ好き、昨年子育てが終わりタイ語学留学へ。現在もアメリカとタイを行ったり来たりしながら、タイの文化や食を学んでいます。月刊誌にてグルメや料理レシピ、ファッションの記事を執筆。2010年カリフォルニアに移住し、その後フリーランスに。

関連する投稿


「美容成分オタク」のオンライン行動を分析!スキンケアの情報収集実態に見る、コミュニケーションのヒント|セミナーレポート

「美容成分オタク」のオンライン行動を分析!スキンケアの情報収集実態に見る、コミュニケーションのヒント|セミナーレポート

近年、美容インフルエンサーの発信により特定のスキンケア成分がフォーカスされ、「成分関心層」が増加しています。今回は、@cosmeを運営するアイスタイル社が保有する、日本最大級の美容に関する生活者データと、ヴァリューズが保有するオンライン行動データを活用。成分に関する情報感度の高いアーリーアダプター層に注目し、その裏にあるユーザーインサイトから、成分関心層と取るべきコミュニケーションを探ります。※本セミナーのレポートは無料でダウンロードできます。


観るだけでポイントが貯まる「TikTok Lite」はSNSビジネスを革新するか。TikTokユーザーデータと比較調査

観るだけでポイントが貯まる「TikTok Lite」はSNSビジネスを革新するか。TikTokユーザーデータと比較調査

動画視聴を通じてポイ活を行うアプリ「TikTok Lite」が注目を集めています。「TikTok」に少し変化を加えただけに思えるこのアプリですが、実は「TikTok」と同じぐらい勢いがうかがえます。そこで、本記事では「TikTok Lite」と「TikTok」のアプリユーザーのデータを分析し、双方の違いから「TikTok Lite」の人気の要因を探っていきます。


BeRealに毎日投稿しているZ世代の割合は他の写真投稿系SNSの約2倍【マーケティングアプリケーションズ調査】

BeRealに毎日投稿しているZ世代の割合は他の写真投稿系SNSの約2倍【マーケティングアプリケーションズ調査】

株式会社マーケティングアプリケーションズは、Z世代(15歳~25歳の男女)を対象に「BeReal」を含む複数のSNSについて調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代はクラファンも推し活感覚?20代の約4割は「特定のクリエイターやアーティストを応援したい」【僕と私と調査】

Z世代はクラファンも推し活感覚?20代の約4割は「特定のクリエイターやアーティストを応援したい」【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国の20代~60代の男女を対象に、クラウドファンディングに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!早くも「夏」の準備開始?「母の日」プレゼント選びも(2024年5月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!早くも「夏」の準備開始?「母の日」プレゼント選びも(2024年5月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第19弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「夏」「母の日」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代の準備・楽しみ方が気になる「夏」、「母の日」のプレゼント選びの悩み など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


最新の投稿


アパレル系の店舗アプリを知ったきっかけは「店員からの案内」が約6割【Repro調査】

アパレル系の店舗アプリを知ったきっかけは「店員からの案内」が約6割【Repro調査】

Repro株式会社は、アパレル系店舗アプリのインストール前後の利用状況に関するユーザー調査を実施し、結果を公開しました。


認知度の向上にはコンテンツマーケティングが必須と回答した人は9割以上!実施の結果、7割以上が成果を実感している【未知調査】

認知度の向上にはコンテンツマーケティングが必須と回答した人は9割以上!実施の結果、7割以上が成果を実感している【未知調査】

未知株式会社は、全国の企業に在籍する20〜60代の方を対象に「コンテンツマーケティングの実施・成果」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


「美容成分オタク」のオンライン行動を分析!スキンケアの情報収集実態に見る、コミュニケーションのヒント|セミナーレポート

「美容成分オタク」のオンライン行動を分析!スキンケアの情報収集実態に見る、コミュニケーションのヒント|セミナーレポート

近年、美容インフルエンサーの発信により特定のスキンケア成分がフォーカスされ、「成分関心層」が増加しています。今回は、@cosmeを運営するアイスタイル社が保有する、日本最大級の美容に関する生活者データと、ヴァリューズが保有するオンライン行動データを活用。成分に関する情報感度の高いアーリーアダプター層に注目し、その裏にあるユーザーインサイトから、成分関心層と取るべきコミュニケーションを探ります。※本セミナーのレポートは無料でダウンロードできます。


官民連携の智略 ~ PPP/PFI

官民連携の智略 ~ PPP/PFI

高い効率性が求められるのは今や個人の仕事や学業の範疇にとどまらず、国の施策運営である公共事業などにもその思考傾向は浸透しつつあります。その結果、国は民間企業の協力を得て「官民連携」で公共事業を進めることでそれらを効率化し、さまざまな事業を支えている例が多く存在します。本稿では、このような「官民連携」で効率化を目指す手法のPPPやPFIなどについて、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長を務めている渡部数俊氏が解説します。


観るだけでポイントが貯まる「TikTok Lite」はSNSビジネスを革新するか。TikTokユーザーデータと比較調査

観るだけでポイントが貯まる「TikTok Lite」はSNSビジネスを革新するか。TikTokユーザーデータと比較調査

動画視聴を通じてポイ活を行うアプリ「TikTok Lite」が注目を集めています。「TikTok」に少し変化を加えただけに思えるこのアプリですが、実は「TikTok」と同じぐらい勢いがうかがえます。そこで、本記事では「TikTok Lite」と「TikTok」のアプリユーザーのデータを分析し、双方の違いから「TikTok Lite」の人気の要因を探っていきます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ