「アミノ酸」関心層は「アミノ酸についてモヤモヤしている」?マーケティング成功のカギを探る

「アミノ酸」関心層は「アミノ酸についてモヤモヤしている」?マーケティング成功のカギを探る

食品・化粧品メーカーのマーケターや新しいもの好きな人、ヘルスコンシャスな人に向けて、食品のトレンドを分析します。今回のテーマは「アミノ酸」。ダイエットや美容に良い効果をもたらすと言われている「アミノ酸」について調べている人は、「アミノ酸」の何を知りたいと思っているのでしょうか。市場を調査します。


「アミノ酸」とは?

アミノ酸とはたんぱく質の原料となるものです。たんぱく質は私たちの身体には欠かせない存在で、人間の約20%はたんぱく質で構成されているとも言われています。

「アミノ酸」について調べているのはどんな人?

まずはDockpitを使って「アミノ酸」というキーワードで検索をしている方について見てみましょう。

Dockpit 「アミノ酸」の検索者数推移

Dockpit 「アミノ酸」の検索者数推移
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

2022年8月と10月、2023年1月に検索数が上がっていることがわかります。特に季節性のあるワードではありませんが意外と変動はあるようです。薄着になることの多い8月はダイエットをする人が、体育の日や運動会のある10月には運動に関連して、新年の抱負や健康について考える1月には健康について考えた人が検索しているのかもしれませんね。

続いては検索している方の属性について見てみましょう。

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 性別

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 性別
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 年代

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 年代
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

性別は女性の方が少し多く検索しているようです。「たんぱく質をつくるもの」ということで筋トレをしている男性も多く検索していることが予想できますが、ダイエットや美容などにも影響を及ぼすため、女性の方が多いのかもしれません。

さらに年代では40代が最も多いことがわかります。「アミノ酸」はたんぱく質との関連や美容への影響もあることから、髪や肌のツヤやハリが気になってくる年齢の方が調べている様子がうかがえます。さらに体型が気になってきた方がダイエット方法を検索し、「たんぱく質とダイエットの関連性」を調べているのではないか?という仮説が立ちます。

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 子供有無

Dockpit 「アミノ酸」の検索者属性 子供有無
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

子供の有無は、子供なしの方が多いことがわかります。「アミノ酸」の必要性について意識するようになったとしても、子育て中の方よりも子供がいない方の方が特に自分の体型や美容について考える余裕があるのかもしれません。

続いてはワードネットワークを見てみましょう。ワードネットワークではキーワードごとのつながりを見ることができます。

アミノ酸とプロテインの違いが分からない?

Dockpit 「アミノ酸」の検索ワードネットワーク

Dockpit 「アミノ酸」の検索ワードネットワーク
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

中でも気になったのは「アミノ酸 プロテイン どちら」と「アミノ酸 効果 女性」です。

Dockpit 「アミノ酸」の検索ワードネットワーク

Dockpit 「アミノ酸」の検索ワードネットワーク
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

「アミノ酸 プロテイン どちら」から見えてくるのは、アミノ酸とプロテインそれぞれの違いや効果が十分に認知されていないということかもしれません。アミノ酸はたんぱく質を構成する原料となるものですが、体内に吸収するスピードなどがプロテインとは異なります。なんとなくはイメージできていてもその詳細についてまでは理解していない人が多いということがわかります。

「アミノ酸 効果 女性」から見えてくるのは、美容面への影響が気になる方が多いということです。たんぱく質やプロテインなどは男性の方が興味を持つイメージがありますが、アミノ酸は肌への影響があり、サプリも多く発売されています。そういった部分への効果が気になっている方が多いことがわかります。

続いては関心ワードを見ていきましょう。

「アミノ酸商品」は明瞭にできるかがポイント

Dockpit 「アミノ酸」の関心ワード

Dockpit 「アミノ酸」の関心ワード
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

成分の名前や含有量についての関心ワードが並ぶ中、気になるのは「かずのすけ」という言葉。「かずのすけ」とはブログ・YouTubeなどのSNSで美容について発信している専門家です。過去にはアトピーで肌荒れに悩んだ経験があることから、特に敏感肌対策について言及することも多く、その際にアミノ酸系のものを勧めることが多いことから検索されていることがわかります。

もともと「かずのすけ」を知っていて発信などをよく目にしている人が、「アミノ酸」というワードに触れた際に「そういえばよくかずのすけがアミノ酸がいいって言ってた……!」「何に効くんだっけ」と改めて検索しているのかもしれません。

Dockpit 「アミノ酸」の検索キーワード

Dockpit 「アミノ酸」の検索キーワード
(集計期間:2022年8月〜2023年7月、対象デバイス:PC&スマホ)

さらに検索キーワードを見てみると、サプリ・シャンプー・コラーゲンなどやはり美容に関心を持っている人が多く調べていることがわかります。ただし具体的な商品名などではなくジャンル名が多いことから、「なんとなくアミノ酸が良いとは聞いているが、どんな商品があるの?」「何に具体的にいいの?」と調べようとしている様子がうかがえます。専門的な知識がある方でないと、なかなか理解しにくいものなのかもしれません。前述の「かずのすけ」のことを合わせて考えてもそのことが予想できますよね。

そのため、アミノ酸を使用した商品やサービスを考えている方は「わかりやすさ」「用途の明確さ」を意識してみるとより多くの人が興味を持ってくれるのではないでしょうか。「気になって調べてはみたものの、結局よくわからなかった」「身体にはいいことは分かったけれど、具体的に自分にはどんな影響があるのかわからない」という方に対し、より具体的にわかりやすくその働きを記載することで、もともと持っているポジティブなイメージがさらに明瞭になり、商品やサービスを手に取ってもらえることが予想されます。

まとめ

今回は「アミノ酸」について調べました。多くの方がなんとなく「身体には良い・必要だ」とポジティブなイメージを持っているものの、その効果や影響については理解できていない「アミノ酸」。販売時やマーケティング時にはそうした「モヤモヤ」を解消する訴求方法を検討してみてはいかがでしょうか。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。

関連する投稿


【大阪・関西万博】地域・熱狂度別のデータで振り返る、ガチ勢注目のパビリオンは?

【大阪・関西万博】地域・熱狂度別のデータで振り返る、ガチ勢注目のパビリオンは?

2025年10月13日、184日間の会期を終えた大阪・関西万博は、一般来場者2,500万人を超える大きな賑わいを見せました。本記事ではWeb行動ログデータを用い、「地域」と「熱狂度」の2軸から来場者を分析します。「万博」と「USJ」の選択に地域差はあったのか。「コア層」と「ライト層」では、注目するパビリオンに違いが出たのか。データを紐解くと、属性によって異なる「万博の楽しみ方」が浮かび上がってきました。


物価高での消費行動調査2025|3人に1人が食料品を「代替品」へ移行。「バター→マーガリン」が代替1位に!

物価高での消費行動調査2025|3人に1人が食料品を「代替品」へ移行。「バター→マーガリン」が代替1位に!

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、国内の18歳以上の男女33,276人を対象に、直近2年間の物価高による消費行動変化に関する消費者アンケート調査を実施しました。また、WEB行動ログを使用し、WEB上における興味関心を分析しました。※本レポートは記事末尾のフォームから無料でダウンロードできます。


冬商戦の市場動向レポート 2025〜定着するブラックフライデー、「福袋」商戦の早期化など、最新トレンドを調査

冬商戦の市場動向レポート 2025〜定着するブラックフライデー、「福袋」商戦の早期化など、最新トレンドを調査

冬にはブラックフライデー、クリスマス、お歳暮、福袋など、複数の商戦期が存在します。特に近年ではブラックフライデーが国内でも定着し、 2025年の調査では認知率約85.8%、購入経験者約39.7%に達するなど、 年末商戦の起点として大きな存在感を示しています。増加するEC販路の現状も踏まえ、本調査では、2023年冬からの市場推移を時系列で整理し、主要商戦期におけるオンライン行動の変化を調査。また、この数年人気を集めている体験型ギフトの伸長も考察しています。冬ギフトや福袋などに関係するマーケティング担当の方などにおすすめです。※本レポートは記事末尾のフォームから無料でダウンロードいただけます。


Twitterが「X」になって早2年。若者が“Twitter呼び”を続ける理由をデータで考察

Twitterが「X」になって早2年。若者が“Twitter呼び”を続ける理由をデータで考察

SNSを代表する存在であったTwitterは、2023年7月24日に「X(エックス)」へ名称変更し、世の中を驚かせました。「X(旧Twitter)」という表記が使われるようになってから2年以上が経ちますが、日常生活やSNS上では依然として「Twitter」と呼ぶ人も多く見られます。本記事では、「Twitter」と呼ぶ人と「X」と呼ぶ人に、どのような違いがあるのかを分析しました。


「サナ活」ブームを数字で分析。HPアクセス急増、"近畿"で過熱か

「サナ活」ブームを数字で分析。HPアクセス急増、"近畿"で過熱か

現在、SNSを中心に「サナ活」という言葉が注目を集めています。高市首相の就任をきっかけに、彼女の愛用品に注目が集まり、関連商品の売り上げが急伸したという報道も見られます。本記事では、「サナ活」がもたらした経済的な影響とその支持層について、最新のデータをもとに分析しました。


ページトップへ