競合分析ができるツールeMark+のTarget Focusでターゲットユーザーがどんなサイトをよく見ているかを知る方法

競合分析ができるツールeMark+のTarget Focusでターゲットユーザーがどんなサイトをよく見ているかを知る方法

市場調査や競合サイト分析ができるツール「eMark+(イーマークプラス)」のターゲットユーザー分析メニュー「Target Focus」を使うと、ターゲットユーザーがどんなサイトやコンテンツを見ているか簡単にチェックできるのをご存知でしょうか?広告出稿などで狙いたいターゲットにリーチしやすいメディアを把握したいという担当者の方、必見です。


ターゲットユーザーがよく見ているサイトがわかる「属性別サイトランキング」

Target Focusの「属性別サイトランキング」は、指定した属性のターゲットユーザーがどのようなサイトによく訪問しているかランキング形式で集計できる機能です。

属性は、性別や年代をはじめ、地域、職業、未既婚、子供有無、世帯年収、個人年収など様々な条件を指定することができます。

PCデータの属性別ランキングを見るには?

以下の5つのステップで簡単にランキングを作成できます。

1.eMark+のスタートメニューから、Target Focusの「属性別ランキング」を選択
2.「PCのデータから新規レポートを作成」ボタンをおす
3.「ユーザー属性」の[選択する]ボタンをおすと、属性選択のウィンドウが表示される
4.「男性」など見たい属性にチェックを入れて[選択を確定]ボタンをおす
5.「条件保存&集計開始」をクリックする

まずは、男性のサイトランキングをみてみましょう。「ユーザー属性」で男性を選択して集計を開始します。

属性別サイトランキング ユーザー属性を選択 男性

集計が完了すると下図のように最新1ヶ月のユーザー数の多いサイトがランキング形式で表示されます。その数は上位1000サイトにもおよびます。

属性別サイトランキング

上位の顔ぶれには、Amazon、Google、YouTubeなど大手サイトが並んでいます。

ランキング表では、各サイトのユーザー数ページビュー数などがひとめでわかるようになっています。

また、「カテゴリ指定」で業界を絞ることで「旅行・交通」などの特定カテゴリのみの結果を表示することも可能です。

スマートフォンの属性別ランキングもわかる

「属性別ランキング」はPCだけではなく、スマートフォンのデータもわかるようになっています。ステップはPCの場合とほぼ同じ。eMark+のスタートメニューから、Target Focusの「属性別ランキング」を選択し、「スマートフォンのデータから新規レポートを作成」ボタンをおします。

スマートフォンでは20代の女性に絞ってみてみましょう。ユーザーの属性選択は下図のように複数条件の選択も可能です。

属性別サイトランキング ユーザー属性を選択 女性 20代

集計が完了すると下図のように最新1ヶ月のユーザー数の多いサイトがランキング形式で表示されます。スマートフォンもPCと同様に上位1000サイトが表示されます。

属性別サイトランキング

スマートフォン20代女性のTOP5はGoogle、楽天市場、ドコモのdメニュー、Amazon、NAVERまとめとなっていました。

ユーザー数やページビュー数の他に「リーチ率(=ユーザー数÷接触サイト条件該当ユーザー数)」や「含有率(=ユーザー数÷全体ユーザー数)」などもわかるので、リーチ率や含有率を並べ替えることによって全体とターゲットユーザーの流入割合を簡単に比較ができるようになっています。

ターゲットが特徴的に見ているサイトがどれかわかります。

アプリの属性別ランキングもわかる

スマートフォンにおいては、「サイトランキング」だけでなく「アプリランキング」もわかるようになっています。「アプリランキング」を選択すると表示が切り替わります。

属性別サイトランキング アプリランキング

20代女性を条件に設定すると、アプリランキングはサイトランキングと顔ぶれが大きく異なり、上位にはLINE、Twitter、InstagramとSNS系アプリがランクインしています。

このように、ターゲットユーザーがよく利用するサイトやアプリを知ることで、ターゲットユーザー像の理解を深め、広告出稿先の候補として検討したり、コンテンツ作成時のヒントにすることができます。

新しいユーザー層へリーチを広げたい時も、ただやみくもに広告予算を投下するのではなく、データから根拠を示したうえでメディアを選定するなど、プロモーション企画に役立てることができるでしょう。

この記事でご紹介した「Target Focus」の属性別ランキングは有料版となっていますが
ユーザー数の多いサイトがどこかわかる「サイトランキング」や、指定したサイトのユーザー数がわかる「ユーザー数推移」などは無料で利用することができます。

本記事ではeMark+を用いて調査を行いましたが、eMark+の機能がパワーアップした新ツール「Dockpit(ドックピット)」が2020年10月にリリースされました。まずは無料版に登録して、実際にDockpitを体験してみてくださいね。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


What kind of people can only be reached through Instagram? And Twitter? Users “only” available from each major platform

What kind of people can only be reached through Instagram? And Twitter? Users “only” available from each major platform

Many think “most people use both X (formerly Twitter) and Instagram.” There are users who can only be reached through certain platforms. Using app activation data, we researched how many and what kind of users can be reached exclusively through each app and analyzed which users are most likely to purchase via ads, etc.


Instagramじゃないとアプローチできない人ってどんな人?Twitterの場合は?主要SNSの「のみ」ユーザーを調査

Instagramじゃないとアプローチできない人ってどんな人?Twitterの場合は?主要SNSの「のみ」ユーザーを調査

「X(旧Twitter)とInstagram、大体みんな両方使っているだろう」と何となく思っていませんか?狙いたいターゲットによっては、どちらかの媒体でしかアプローチできないユーザーが意外にも存在するかもしれません。今回はスマホアプリの起動データから、それぞれの「のみ」利用ユーザーがどれくらい存在し、彼らがどのような特徴をもった人々なのかを調査。広告が購買に繋がりやすいのはどちらの「のみ」ユーザー?など、施策を見据えて分析していきます。


3C分析の競合分析はどう進める?勝ち方や注意点、フレームワーク

3C分析の競合分析はどう進める?勝ち方や注意点、フレームワーク

3C分析のフレームワークは、自社のマーケティングや経営戦略に活かせます。中でも競合分析は「ライバル企業に勝つためにはどうしたらいいか?」「他社と差別化した商品・サービスとは何か」を考える上で重要です。本記事では、3C分析の競合分析に特化し、具体的な進め方や有名企業の事例を紹介していきます。


3C分析のやり方は?マーケティング戦略での必要性と実践のコツ

3C分析のやり方は?マーケティング戦略での必要性と実践のコツ

3C分析とは、経営戦略やマーケティングを練るために利用できるフレームワークです。多角的かつ客観的にビジネスを分析できます。本記事では、3C分析のやり方を中心に、スターバックスの事例や他のフレームワークを交えて解説します。


競合サイト分析に使えるツール12選(無料版も!)

競合サイト分析に使えるツール12選(無料版も!)

無料から有料まで競合サイト分析に使えるツールをまとめました。SEO対策や広告出稿の方法はさまざまですが、競合するサイトをベンチマークとして、自社サイトよりも優れている点やその要因を分析することも有効です。特にSEO対策を目的とした競合分析にあたっての考え方、競合分析に使えるツールを紹介します。


最新の投稿


「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

検索エンジンで調べ物をするときによく使われる「〇〇とは」検索。今回は、直近1年間で検索数が多かった注目ワードや、時期によって急上昇したトレンドワードをご紹介します。「とは」検索から見えてくる最新の流行りやみんなの関心事を読み解いていきます。


GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

GWに10連休を取得する人は約2割!連休の予定はインバウンドの影響か「国内旅行」が下降し「家事」が上昇【mitoriz調査】

株式会社mitorizは、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員に対し「大型連休に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

“Oshikatsu” stimulates consumption in Japan. In fact, more than 80-90% of teens answered that they have an “Oshi.” We will deepen our understanding by investigating the current state of the “Oshikatsu” market, behaviors like time and money spent on “Oshikatsu,” and its connection with collaborations, etc. in marketing.


三井不動産、ECブランドの成長を支援するプラットフォームを提供開始

三井不動産、ECブランドの成長を支援するプラットフォームを提供開始

三井不動産株式会社は、統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供する株式会社SUPER STUDIOとともに、ECブランドの成長を“商業”と“物流”の両面から支援するプラットフォームを提供開始したことを発表しました。


【TVドラマランキング】共感性や独自性が話題に。「不適切にもほどがある!」「君が心をくれたから」など

【TVドラマランキング】共感性や独自性が話題に。「不適切にもほどがある!」「君が心をくれたから」など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2024年1月~3月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ