公式サイトはadidasとNIKEの首位争い。adidasはサッカーで好調の波
まず、各サイトのユーザー数を比較します。対象となるスポーツブランドは、主要ブランド12社から、サイト分析ツールeMark+を用いて、2019年8月のユーザー数上位5社を選択しました。
まず、2018年8月から2019年7月までの1年間のユーザー数の推移をみていきます。世界的ブランドであるNIKEとadidasが1位2位を争っています。
adidasがNIKEを大きく突き放す期間は、サッカーの世界大会が行われている期間と重なることが多く、大会公式サプライヤーとしての実力がわかります。
【参考】
2018年6月〜7月:FIFAワールドカップ ロシア大会
2019年3月:キリンチャレンジカップ2019
2019年5月〜6月:FIFA U-20ワールドカップ ポーランド2019
スポーツブランド公式サイトのユーザー数推移
※ユーザー数はPC・スマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
ミズノ、asicsの日本ブランドは男性に人気。若者はadidasが好き
続いて、各サイトのユーザー属性を比較してみましょう。
男女比を見ると、どのサイトも男性割合が高いのですが、ミズノ、asicsの日本ブランドは特に男性ファンが多いことがわかります。、女性比率が高いのはNewBalance、adidasでした。
各スポーツブランドサイトの利用者の性別
次に年代を比較します。20代・30代に人気なのはNIKE,、40代はNewBalance、50代・60代にファンが多いのがミズノという結果でした。
各スポーツブランドサイトの利用者の年代
続いて、ユーザーの居住地域を比較します。ミズノは創業の地、大阪がある近畿地方で根強い人気を保持していることがわかります。
各スポーツブランドサイトの利用者の居住地域
adidasはアパレル、NIKEはスニーカーに強い
adidasとNIKEについて、それぞれの単語と掛け合わせて検索されている単語をeMark+のKeyword Finderを用いて分析してみました。
どちらもスニーカーが主力商品のひとつですが、adidasは「ORIGINALS」「ジャージ」「リュック」といったアパレルがよく検索され、一方で、NIKEは「AIR」「エアマックス」「ズーム」と、スニーカーのラインナップが目立ちます。
「adidas」「NIKE」を含む検索キーワードランキング
集計期間:2018年8月~2019年7月、デバイス:PC
まとめ
スポーツブランドの公式サイトは、adidas、NIKEが人気で、ユーザー数も安定して推移していることがわかりました。
特にadidasは20代、30代を中心に、アパレル分野で強みを発揮しています。NIKEはスニーカーがよく検索されています。日本ブランドであるミズノ、asicsは50代、60代に人気があるようです。
<分析概要>
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使用し、2018年8月~2019年7月度のネット行動ログデータを分析しました。
※ユーザー数やセッション数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※集計期間:2018年7月~2019年8月
※対象ブランド:
adidas https://shop.adidas.jp/
NIKE https://www.nike.com/jp/
ミズノ https://www.mizuno.jp/
asics https://www.asics.com/jp/ja-jp/
NewBalance https://shop.newbalance.jp/shop/
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