Webサイトを競合調査する目的
Webサイトのアクセス数を伸ばすには、記事更新が必要ですが、限られたリソースで記事作成するには、SEO的に効果的なキーワードを選定する必要があります。
そのために検索上位にある競合サイトを調査し、どのようなキーワードで記事を更新しているのかを把握し、ベンチマークとします。調査内容を元に更新計画を立て、それに沿って記事を更新していきます。こうした積み重ねにより、効率的に競合サイトとの差分を埋められるようになります。
競合サイトの見つけ方と競合調査の4つの指標
■競合サイトの見つけ方
競合サイトを調査する前に、まず自社サイトで重視するキーワードを決め、それに対する競合サイトをピックアップします。
ポイント1:自社サイトで重視するキーワードを決める
この場合に重視すべきキーワードは「自社サイトのアクセス流入上位キーワード」と「これから検索上位を取りたいキーワード」の2つです。
自社サイトのアクセス流入上位キーワードの把握には「Google Search Console」を使用します。具体的には、「検索パフォーマンス」の「クリック数」上位のクエリ(キーワード)がアクセスに貢献しているキーワードです。一般に検索流入の90%以上は検索結果の1ページ目から発生し、1位から5位であれば1つ検索順位を上げるだけで、大きな流入増が期待できます。
続いて、これから検索上位を取りたいキーワードは、リソースの制約から数個に絞ります。ビッグワードで検索上位を取るには、数十記事投入が必要な場合もあり、大量のキーワードを対象にするのは現実的ではありません。
なお、現在アクセス流入に貢献しているキーワードが、必ずしもこれから上位を取りたいものと一致しない場合があります。こうした場合、たとえ上位を取れていても売上に貢献しないキーワードは、SEOの優先度を下げるべきです。
ポイント2:狙っているキーワードで検索上位のサイトを調べる
キーワードを決定したら、そのキーワードで検索結果上位にいるサイトを調べます。ブラウザで簡易的に調べる際はプライベートブラウザにし、パーソナライズされていない順位を取得する必要があります。
複数のキーワードで検索上位に登場するサイトが出てきたら、自社サイトと同じようなテーマを扱うサイトの可能性が高いため、競合サイトの候補になります。
オウンドメディアを企画したり、新たに自社サイトのSEO担当になったとき、どこから手を付けたら良いでしょう?メインの流入キーワードを見つけ、そのキーワードの競合となるWebサイトを探し、サイトの規模や更新頻度を自社サイトを比べることで、競合Webサイトに追いつくために必要なコンテンツ量や更新頻度の参考になります。
■競合調査の4つの指標
競合サイト決定後は、以下の4つの指標をもとに調査を進めます。
・アクセス数
・滞在時間
・流入経路
・流入キーワード(検索キーワード)
アクセス数
正確なアクセス数やUU(ユニークユーザー)については外部から正確な数値を測れませんが、アクセス規模や傾向は把握できます。競合サイトのアクセス数が急激に伸びた場合、Googleに評価されやすい戦略が当たったと言えるので、ロジック変更のタイミング、内容もチェックしておきたいところ。
滞在時間
最近のGoogle検索ロジックは、滞在時間が長いサイトを評価する、と言われています。したがって、競合サイトと滞在時間の差が開いているようならば、自社サイトでも滞在時間が増えるような施策を考えたほうがよいでしょう。
流入経路
流入経路の調査方法は、モニターパネルのWeb履歴から分析するタイプ、競合サイトが使用しているJavaScriptからどの広告プラットフォームを使っているかを調査するタイプ、といったものがあります。
流入キーワード(検索キーワード)
競合サイトのアクセスに大きく貢献している流入キーワードはどれか、またそのキーワードを取れた場合、自社サイトにどれぐらいの流入が期待できるかなどの試算ができるようになります。
競合サイトの流入キーワード調査に使えるツール3選
■Gyro-n SEO
検索順位チェック、問題点の洗い出し、分析、施策、検証という一連のSEO対策フローをワンストップで行えるのがセールスポイントである「Gyro-n SEO」。
ツールとしての機能は前述のように多岐に渡りますが、今回のテーマで注目したいのが「競合比較分析」機能です。
こちらは自社サイトと競合サイトとのSEO順位比較を一覧表示。競合サイトに対してどのキーワードの検索順位が負けているのか、優劣がわかりやすくなっているのが特徴です。そのほかにも競合サイトの順位変動も追えるため、競合のSEO対策の状況もチェックできる点も見逃せません。
SEOツールならGyro-n|SEO分析結果を施策につなげる
https://www.gyro-n.com/seo/【SEOツール】なら検索順位チェックから競合比較、内部対策管理まで、インハウスSEO担当者が行うフロー、SEO対策のノウハウを詰め込んだGyro-n SEO。効率的にSEOを管理する高機能SEOプラットフォームです。無料から利用OK!
■TACT SEO
「効率的なキーワード分析」というキャッチコピーが示すように、キーワードを軸にして競合調査、順位管理、課題発見といった機能を備えている「TACT SEO」。
URL入力で競合サイトの流入キーワードを調査できるほか、対象のキーワードでGoogle検索上位のサイトを分析し、同ページ内で出現頻度のキーワードをグルーピング。そこでのキーワードを分析し、ユーザーが求める情報、どのような情報を提供すべきかを明確にします。
TACT SEOは、SEO対策に必要な調査・分析機能を1つにまとめたSEO分析ツールです。キーワード調査や順位計測に加え、上位サイトとの比較による課題レポートなどの機能が充実。SEO課題の分析やコンテンツSEO対策(リライト)の効率化など、様々な用途に活用可能です。
■国内サイトの競合サイト調査なら「Dockpit(ドックピット)」
Webサイト/アプリ分析ツールのDockpit(ドックピット)なら、国内の主要サイトのユーザー数やPV数、訪問者属性、流入元やその検索ワード、よく見られているコンテンツなどをすぐ調査できます。
国内主要サイトの情報がわかる理由は、ヴァリューズが独自保有する国内250万人規模の消費者パネルを活用しているからです。こうした背景から、花王やマガシークといった大企業に広告代理店など、多くの導入事例があります。
自社・競合サイトの流入キーワードの調査、分析にはDockpitの「キーワード分析」機能を利用します。調べたいキーワードを指定すると、それに関連するキーワードのユーザー数、セッション数などが表示されます。
Dockpitで「旅行」を含む検索キーワードで調査した事例
Dockpitで、「旅行」を含むキーワードの検索結果を分析すると、まず下図のようなサマリーが表示されます。
キーワードサマリー「旅行」
検索ユーザー数、セッション数の月次推移をはじめ、性別/年代/居住地域/居住都道府県などの検索ユーザーの属性、検索キーワード、掛け合わせワード、関心ワード、類似ワード、季節比較、流入サイト、流入ページなどを1枚のダッシュボードで簡単に確認することができます。それぞれ深掘り分析することもでき、非常に多機能です。
検索されたキーワードだけでなく、検索後にどのようなコンテンツを見ているのか、流入ページまで確認できるのがDockpitの特徴で、コンテンツマーケティングに活かすことができます。
Dockpit「流入ページ」機能の例
年代別や世帯年収別など、ユーザー属性でセグメントを絞ることもでき、獲得したいユーザー層のニーズ把握に便利です。
Dockpit上のサマリーレポートはパワーポイント形式でダウンロードでき、データはExcelやテキストで、グラフは画像でダウンロードできるため、企画書や報告資料の作成にも役立ちます。
以上のように、キーワード調査ひとつとっても、かなり詳細な調査、データ分析を簡単に行えるのがDockpitです。
競合調査の流入キーワードを探ることで新たな発見もある
競合サイトの流入キーワードの洗い出しは、自社サイトの記事更新のベンチマークになるだけではなく、ツールを活用することで今まで気づかなかったアイデアやテーマ、新しい切り口、そしてSEO施策などの発見にも役立てられます。
本記事内でご紹介した「Dockpit」はキーワード分析のほか、毎月更新されるWeb行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査も行うことができます。
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SEO対策のために、競合サイトをツールで分析する「競合調査」が一般的になりつつあります。Googleの検索ロジックが複雑化する中、競合調査では検索上位のサイトには評価される要素があるとみなして自社サイトと比較し、差分を埋めていきます。複数のツールで競合調査すれば流入キーワードや被リンク、ドメインの強さなど競合サイトのかなりのことがわかります。
新しい記事を追加していくだけがオウンドメディアのSEOではありません。検索上位で流入が多い記事は、一つ順位が上がるだけで大きな効果が見込めます。リライトするにあたり、競合サイトのページを分析して自社の記事に取り入れる方法があります。
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