「ビジネスの中国進出を考えるにあたって市場調査を行いたい」
「中国企業との取引が増えそうなので信用調査をしっかりしたい」
…といった考えをお持ちではありませんか?
急拡大する中国の経済とマーケットを視野に入れて、今後のサービス展開を構想する日本の企業も増えてきています。
その中で、中国市場に参入して採算が取れるのか、中国本土のパートナー企業は信頼できるのか、という点が懸案事項になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「中国の調査を行える会社のおすすめ5選」を紹介し、中国市場への調査を代行してくれるサービスをお伝えしていきます。
また、「市場調査」「信用調査」のそれぞれのリサーチの観点から、調査会社を選ぶ際のポイントも合わせて掲載しています。
これから中国の調査会社を探そう・選ぼうとお考えの皆さんは、ぜひ参考にしてください。
中国の市場調査会社を選ぶポイント
まずは、中国の市場や消費者動向について調査をしたい方に向けて、調査会社を選ぶ際の3つのポイントをお伝えします。
- 適切なリサーチ方法と調査設計を考えられるか
- 調査の費用とスケジュールが希望に沿えるか
- 中国市場の調査実績と調査事例が確認できるか
それぞれのポイントを詳しく説明していきます。
■1. 適切なリサーチ方法と調査設計を考えられるか
依頼者の求める情報が得られるように、戦略性を持ってリサーチの行える調査会社を選んでいきましょう。
適切なリサーチ方法が選べる会社は、言い換えれば「複数のリサーチ方法を用意できる会社」です。
市場調査の方法は以下を代表例として、様々な手段とその特徴があります。
上記のように、市場調査の方法は多岐にわたり、それぞれの調査方法のメリット・デメリットや得られるデータの傾向が異なります。
これら複数の調査方法から最も効果が発揮されるものを選べる企業のサービスが好ましいでしょう。
中国のアンケート調査を効果的に行う方法とリサーチ・サービス3選
https://manamina.valuesccg.com/articles/1148ますます勢いづく中国市場。経済産業省による2020年7月のレポートによれば、2019年度の中国のBtoCのEC市場規模は約204兆円にのぼり、その他の国々と比較しても圧倒的な大きさのマーケットに成長しています。本記事では、そんな中国市場に対してアンケート・リサーチをする際のポイント、中国での調査会社やサービスについて紹介していきます。
中国へデプスインタビュー(DI)をするには?依頼時の3つのポイント
https://manamina.valuesccg.com/articles/1191年々拡大する中国へのマーケット進出を考える方に向けて、中国の方にデプスインタビューをする方法・サービスと、依頼をかける際に抑えておきたいポイントを解説しています。また、実際に中国市場調査サービスを提供するヴァリューズが実施した、中国人へのインタビュー調査の事例も紹介していきます。
中国のソーシャルリスニングが行えるサービスと依頼時の3つのポイント
https://manamina.valuesccg.com/articles/1213拡大を続ける中国マーケットのユーザーインサイトを探るために、中国でのソーシャルリスニングを検討している方向けのノウハウをお伝えします。中国のソーシャルリスニングを行う際に気をつけたいポイントや、中国のSNSの利用状況などの前提知識についても解説します。
さらに、調査設計の観点も非常に重要です。
一般的に、市場調査は以下のようなフローで初期設計を行います。
上記、①~④までのプロセスを、クライアントと密に打ち合わせしてくれる調査会社であるかは非常に重要です。
画一的なリサーチ方法のみの提供や、柔軟な対応ができない調査会社は選ばないのが無難です。
■2. 調査の費用とスケジュールが希望に沿えるか
前述した調査設計と合わせて、実際のリサーチにかかる費用が、依頼者の予算に見合うよう調整可能なサービスかどうかも大切です。
市場調査には数十万円~数百万円と大きなコストがかかるのが常なので、ある程度、調査やレポーティング内容の取捨選択ができると良いでしょう。
また、調査から報告をあげてもらうまでの納期のスケジュールも重要です。
調査は数日~数週で済むものから数か月単位で時間が必要になるものまでありますが、依頼側の求めるスピード感と、それを実現可能な調査設計に対応できる会社を選択しましょう。
■3. 中国市場の調査実績と調査事例が確認できるか
3点目のポイントは、過去にどれくらいの中国の市場調査を行った実績があるのかと、その事例がどのようなものかを確認できることです。
前者は、調査依頼をするのに信頼のおける会社であるかを判断する材料です。
また、後者は実際に調査を依頼し、戻ってくる納品物の質や分量を確認するために大切です。
実績はある程度、調査会社側でコントロールができてしまう数字なので参考程度に留まりますが、納品イメージは事前に確認することで、仕上がりとの差異を指摘できます。
そのため、調査会社と打ち合わせの段階に入ったら、まずは過去の実績と、できるだけ多くの調査結果の事例を共有してもらうようにしましょう。
中国の市場調査会社のおすすめ3選
中国のマーケットリサーチを行える調査会社を3つ紹介していきます。
■中国市場調査サービス | ヴァリューズ
本「マナミナ」の運営元である株式会社ヴァリューズが提供する、中国マーケットへのリサーチサービスです。
大きく4つの軸で市場調査サービスを設けており、また、依頼者の要望に沿う形で調査設計も行えます。
中国全土から幅広い層のモニターを用意しており、オンラインによるチャットインタビューやソーシャルリスニングなども実施可能です。
<提供中の中国市場の分析サービス>
- アンケート・インタビュー調査
- ソーシャルリスニング分析
- 8大ECモール分析
- 広告出稿分析
中国市場調査サービス | ビッグデータ×マーケティングで事業の成長を支援|株式会社ヴァリューズ
https://www.valuesccg.com/service/omd/china-research/中国人の消費意識と実態、ECモールやWeb広告の現状、Web行動の実態について把握できるサービスです。中国人のネット行動をデータベース化。中国市場の実態が分析できる調査サービスを実現しました。
ヴァリューズで実施した中国市場調査は、以下のようにレポートで発信しているものもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
ライオンが中国の生活者の意外なインサイトを掴んだオンラインチャット調査とは? 越境ECの取り組みを聞いてみた
https://manamina.valuesccg.com/articles/927伸長する中国市場への越境ECを伸ばしていきたい国内各社ですが、中国消費者の購買行動や嗜好をつかむのに手間取り、適切な商品開発やマーケティングができていない場合も多い状況。そこでライオン株式会社ではヴァリューズの中国オンラインチャット調査を使用し中国の生活者の実態把握を行いました。ライオンでリサーチ業務に携わる高木優さん、ヴァリューズの姜に取材します。
中国人の白物家電/自動車購買実態と購買意識を調査 ~ 日本ブランドは高収入女性が白物家電購入、自動車のアフターサービスに高評価
https://manamina.valuesccg.com/articles/1117インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、中国の20~40代の男女600人を対象に、中国人の白物家電/自動車購買実態と意識に関するアンケート調査を実施しました。
■中国インバウンドコンサルティングプラン | フルスピード
Webマーケティングの総合支援を行っている株式会社フルスピードが、2019年より開始しした中国向けインバウンド・マーケティングのコンサルティングサービスです。
豊富な中国向けのプロモーション実績と現地でのノウハウを生かし、マーケット調査だけに留まらず、これから中国進出を考える企業への多角的なサポートが可能です。
フルスピード「中国インバウンドコンサルティングプラン」を提供開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000018628.html株式会社フルスピードのプレスリリース(2019年3月1日 11時00分)フルスピード[中国インバウンドコンサルティングプラン]を提供開始
■行楽読者マーケティング | 行楽ジャパン
中~高所得層の中国人を多数会員に持つ旅行メディアです。
「行楽」のSNSアカウントを介し、様々な読者向けアンケート調査を実施できます。
行楽読者マーケティング|行楽ジャパン【中国人富裕層向けインバウンドメディア・訪日観光客向けPR】
https://kouraku-japan.jp/business_reader.html読者向けオンライン調査や、お客様のニーズに合わせて行楽が考案したプレミアム体験ツアーなどのプランニングと販売・運営についてご紹介します。
中国の信用調査会社を選ぶポイント
実際に特定の中国企業と業務提携を結ぶ、という予定のある方に向けて、中国の信用調査会社を選ぶ3つのポイントをお伝えします。
- 調査の費用とスケジュールが希望に沿えるか
- 調査レポートがわかりやすいか
- 中国の調査会社が人民銀行の認可を受けているか
それぞれのポイントを説明していきます。
■1. 調査の費用とスケジュールが希望に沿えるか
まずは信用調査にかかる費用や、調査結果の納期が希望に沿えるものであるかを必ず確認しましょう。
中国企業の信用調査は1社あたりおよそ3万円~5万円が相場で、結果が返ってくるまでの納期も1週間~10日ほどが一般的なようです。
もちろん、これは依頼する調査内容にもよって変動します。
企業の登記情報、決算情報、紛争記録、取引先情報など…与信のために必要な情報は、調べる企業の状態によって様々です。
調査内容が増えれば費用は高くなり、納期も伸びるのが道理ですので、信用調査を依頼する際はコストとスケジュールをしっかり確認しましょう。
■2. 調査レポートがわかりやすいか
信用調査の報告書が読み解きやすいものになっているかどうかも、重要なポイントです。
企業の信用調査は多角的な情報をチェックするため、調査レポートへ非常に多くの情報が掲載されます。
そのため、信用程度(評点)、業績、資金繰りの状況といった、様々な企業情報が汲み取りやすくなっているかを確認しましょう。
可能であれば、事前に調査会社側に調査報告書の見本を見せてもらい、内容の解説をもらうと良いでしょう。
■3. 中国の調査会社が人民銀行の認可を受けているか
日本国内の信用調査会社から中国の調査会社へ業務委託がされている場合は、中国側の会社が人民銀行の認可を受けている企業であるかを確認しましょう。
中国では2013年に「信用調査業管理条例」という法律が施行され、中国国内の信用調査会社は人民銀行の認可なしでは営業できなくなっているからです。
様々な理由で中国本土の調査会社へ委託がされている場合は、委託先の会社そのものが信用に足るかどうかをチェックするようにしましょう。
中国の信用調査会社のおすすめ2選
中国企業の信用調査が行える会社を2つ紹介していきます。
■中国企業信用調査 | リスクモンスター
与信管理支援サービスとして国内企業の調査でも利用されることの多い、リスクモンスター株式会社による中国企業の信用調査です。
1社の信用調査から提供しており、世界的に著名な信用調査会社と提携している、信用交換所の信用調書も提供を受けることができます。
信用調査サービス:中国企業信用調査|与信管理のリスクモンスター
https://www.riskmonster.co.jp/service/research/china.html安価で良質とご好評の、リスモン中国企業信用調書(RM格付つきJSBIZ中国調書)と中国企業の簡易情報を提供する『RM中国企業簡易情報ナビ』と、約70万社の中国企業データベースから企業リストを作成できる『中国企業攻めモン』のご紹介。
■中国法務 | 森・濱田松本法律事務所
在籍する弁護士の数では日本第2位の規模である森・濱田松本法律事務所の提供するリーガル・サービスです。
日本人弁護士と中国人律師のネットワークにより、中国でのビジネス拡大に取り組む企業の総合的なサポートが可能です。
森・濱田松本法律事務所は、国内案件・国際案件の双方において、 高度の専門性と豊富な経験・実績を有する大規模法律事務所です。 常にクライアントの皆様の期待に応え、「選ばれる事務所」であり続けることを目指しています。
中国の市場調査を検討されている場合は、ぜひヴァリューズへお気軽にご相談ください。
国内大手の採用メディア制作部を経てフリーライターとして独立。現在はWebマーケティング、就職・転職、エンタメ(ゲーム・アニメ・書籍)等の各種メディアにて記事制作を担当。「マナミナ」では一人でも多くの読者に楽しく読んでもらえるマーケティングコンテンツを提供していきます。