本から学ぶマーケティング戦略 〜 おすすめ書籍15選

本から学ぶマーケティング戦略 〜 おすすめ書籍15選

マナミナにてマーケティング戦略についての記事を各種紹介しています。これらの記事は実践的な内容が多いため、もう少し初歩からマーケティング戦略について学びたいというケースもあるかと思います。そこで今回は、マーケティング戦略の基本から、かなり込み入った内容までを学べる書籍を15冊紹介します。


マーケティング戦略(第5版)/和田充夫・恩蔵直人・三浦俊彦

これからマーケティング戦略について学びたい初心者の方でも読める丁寧な解説が本書の特徴です。

代表的な戦略理論の解説、マーケティングの基礎理論がまとめられているので、効率的に基本的なマーケティング戦略を学べます。なお、理論中心で事例が少ない点とデジタルマーケティングについてはあまり触れられていないので、ある程度マーケティング戦略について知識があると、少々物足りなく感じてしまうかもしれません。

マーケティング戦略(第5版)

¥ 2,090(Kindle版)

マーケティング戦略とは?

https://manamina.valuesccg.com/articles/1106

自社の商品・サービスを市場に普及させるには、一貫したマーケティング戦略が必要です。企業のマーケティング戦略立案に使われる3C分析・STP分析・4P分析などのフレームワークや、有名企業のマーケティング戦略事例をご紹介します。

入門・マーケティング戦略/池尾 恭一

上記『マーケティング戦略(第5版)』同様、マーケティング戦略の基礎知識について網羅しているので、初学者に適しています。

基礎知識のみならず、戦略を立てる方法、そして実行する方法に関しても順序立てて解説されているのが特徴です。比較的最近の動向も紹介しているので、内容すべてが役に立つと言えます。

入門・マーケティング戦略

¥ 2,310

図解 実戦マーケティング戦略/佐藤義典

「図解」というタイトルが示すように、理解のしやすさは今回紹介する本の中ではトップクラスです。マーケティング戦略自体の理解もさることながら、マーケティングとは?というそもそもの前提の理解にも役立つようになっています。

あえてネガティブポイントを挙げるとするならば、初版が2005年とやや古い点でしょうか。最新の事例などには触れられませんので、あくまでも基礎を学ぶための一冊と捉えるべきでしょう。

実戦マーケティング戦略

¥ 1,408(Kindle版)

ノヤン先生のマーケティング学/庭山 一郎

ミミズク(ノヤン先生)が描かれた表紙のイメージはほんわかしていますが、本書はほかでは珍しいB2Bのマーケティング戦略が中心になっているのが最大の見どころです。

内容は基本的な事柄をわかりやすく紹介するコラム的な紙面構成になっており、興味がある部分から読み進められるようになっています。企業向けのマーケティング戦略をこれから考えなければならない、という人にとっては最適な一冊と言えます。

ノヤン先生のマーケティング学

¥ 1,881(Kindle版)

ドリルを売るには穴を売れ/佐藤 義典

マーケティング戦略の立案にあたって重要な要素のひとつに「顧客に与えられる価値」の検討があります。それを学ぶのに最適なのがこの『ドリルを売るには穴を売れ』。

ドリルを買う人は基本的にドリルが好きで買うのではなく、穴を開けるという目的のためドリルを購入します。こうした消費者目線を学べるとともに、マーケティング理論を絞って紹介しているのも特徴です。

ドリルを売るには穴を売れ

¥ 1,572

新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方/ジェイ・エイブラハム

本書は、全米で「マーケティングバイブル」と評された『ハイパワー・マーケティング』を理解しやすいように整理されたものです。

原著である『ハイパワー・マーケティング』は20年以上前に出版されたものなので、内容的に古さは隠せませんが、普遍的なものであるマーケティングの基礎的な考え、基本的な手法については網羅されているので、手元に置いておく価値がある一冊と言えます。

新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方

¥ 2,079(Kindle版)

9のフレームワークで理解するマーケティング超入門/金森 努

「マーケティング超入門」とありますが、本書はWebマーケティングを中心としたデジタルマーケティングを扱っています。したがって、ある程度マーケティングについての理解があった上で読むことをおすすめします。

内容的には「3C分析」「STP分析」「4P分析」といった、マーケティングにおける基本的なフレームワークの解説になっているので、これらについての理解を深めるのに適していると言えます。

9のフレームワークで理解するマーケティング超入門

¥ 1,650

コトラーのマーケティング・コンセプト/フィリップ・コトラー

著名な経営学者であるフィリップ・コトラーが提唱する、マーケティングにおいて重要な80の概念を簡潔にまとめた一冊です。

80の概念はアルファベット順に並べられており、辞書のようなイメージでそれぞれ解説されているので、どこから読んでも問題ありません。コトラーの書に初めて触れるのであれば、まずはここからのスタートをおすすめします。

コトラーのマーケティング・コンセプト

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則/フィリップ・コトラー

マーケティングに携わるのであれば、必ず通らなければならないと言っても過言ではないコトラーの著。1.0→2.0と来ての3.0となりますが、正直、これからマーケティング戦略について考えるのであれば、3.0から手にとっても問題はないでしょう。

1.0と2.0の内容を整理した上で、これからのマーケティングの中心である「価値観」をどのように活かしていくのかについて言及しています。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則

¥1,900(Kindle版)

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門/森岡 毅

赤字続きだったUSJをどのように復活させ、そして成功するまでに至ったのかをマーケティングの重要性とともに説いた一冊です。

マーケティングの基礎を体系的に、さらに著者の体験に基づいた出来事も含めて解説されているので、最後まで興味深く読み進められるのも本書の特徴です。読後には戦略の重要性を強く実感できるでしょう。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)

¥1,386(Kindle版)

なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる/音部大輔

「戦略」という語を正しく理解できていますか?という問われ、自信を持って答えられますか?自信がない、改めてそう言われるとちょっと曖昧かも……と思われたなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

P&Gや日産自動車などの名だたる企業でマーケティングを担当した筆者による、戦略とはなにか?その本質が丁寧に解説されています。戦略について学ぶのであれば、まず最初の一冊と言えます。

なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―

¥1,250(Kindle版)

ポジショニング戦略[新版]/アル・ライズ

原著である『ポジショニング戦略』は、およそ40年前に出版されたものです。本書「新版」ではフィリップ・コトラーが序文を執筆するなどの改定が施されています。

出版されたのは相当昔になりますが、本書の核となる部分は「消費者の頭にどのようなポジションを築けるか?」という、普遍的なもの。したがって、事例などに古さがあり現代には通じない部分もありますが、本質的な部分においてはこれからも必須と言えるでしょう。

ポジショニング戦略[新版]

これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門 -商品開発・サービスに革新を巻き起こす、顧客目線のビジネス戦略/J.Margus Klaar

サービスやデザインに関する多くの要素を具体的な事例とともにわかりやすく解説しています。ビジネスを顧客視点から考えるのに最適な一冊です。

専門用語の解説やカスタマージャーニーの作成、そしてその調査方法にも触れられており、サービスデザインはもちろん、ビジネス全般の理解を深められるようになっています。

これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門 -商品開発・サービスに革新を巻き起こす、顧客目線のビジネス戦略

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力/森岡 毅

題名が示すように、数学、とりわけ統計的思考で突き詰めるマーケティングについて紹介しています。数字が苦手、という人には読み進めるのも大変かと思われます。

とはいえ、好感度が上がれば購入される確率がアップする、つまり勝率の高い戦略を導き出そうというシンプルなテーマが本書の根底にはあります。数式の部分はある程度流しても、このテーマを意識すれば問題なく読了できるでしょう。

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)

¥3,168(Kindle版)

ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件/楠木 建

マーケティングというワードがタイトルに含まれていませんが、間違いなくマーケティング戦略について学べる一冊です。

一般的なマーケティング戦略の理論書とは異なり、ストーリー仕立てでマーケティング戦略について紹介されているため、読みやすくなっています。戦略をストーリーとし、それが面白くなるように組み立て、いかに顧客や組織を動かすか、という内容になっています。

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

¥2,218(Kindle版)

※価格はいずれも2021年8月31日時点のものになります

まとめ

今回紹介した書籍に加え、以下の記事も読んでいただければ、さらにマーケティング戦略についての知識を深められるでしょう。ぜひ、以下のリンク先のチェックも忘れずにお願いします。

マーケティング戦略の立て方とは?基本からフレームワークまで解説

https://manamina.valuesccg.com/articles/1018

自社の商品やサービスを消費者に、どのように差別化して届ける(購入してもらう)かを考え、そこで出た結論を実行に移すのがマーケティング戦略の基本です。では、マーケティングの「戦略」を具体的に立案し、実行するにはどうしたらよいのでしょうか。

マーケティング知識のインプットにおすすめのメディア10選

https://manamina.valuesccg.com/articles/1064

本サイト「マナミナ」では、データマーケティングを軸にリサーチとプランニング、マーケティングの最新情報をテーマにしていますが、マーケティング担当者であれば、アンテナを広く張りたいもの。今回はマーケティング関連の情報源となるメディアをご紹介します。

マーケティングの基本3要素、フレームワーク・コピー・プロダクトを分かりやすく学べる本を紹介します

https://manamina.valuesccg.com/articles/842

マーケティングについてイチから学びたいと考えている人に向けた本3冊+αを紹介する企画。マナミナを運営する株式会社ヴァリューズのマーケティング・コンサルタント、秤谷大河さんに挙げてもらいました。長期休暇の間などに、時間を取ってじっくりと読んでみてはどうでしょうか。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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