学生がデータ分析で企業のマーケティング課題を解決に導く!超実践型インターンシップ2023年夏をレポート

学生がデータ分析で企業のマーケティング課題を解決に導く!超実践型インターンシップ2023年夏をレポート

2023年8月に実施された、ヴァリューズのインターンシップ。コンセプトは、「インプットもアウトプットもできる3日間」。インターン生はビッグデータ解析ツールを使いこなし、企業が抱えるマーケティング課題に対して、チームでソリューションを提言します。外部の著名データアナリストをはじめ、プロのマーケターによる熱血指導を受けられるのも強み。本記事では、外資コンサルや人気メガベンチャーへの内定者も排出してきた当インターンシップの様子をレポートします。戦略の立て方やレポート作成術など、マーケターなら押さえておきたいテクニックも満載です!


まずは基礎固め!No.1マーケコンサル直伝の「マーケティング講座」

3日間、計4日程で開催されたヴァリューズのサマーインターンシップ。初日は座学でスタートしました。

実際のワークに取り組んでもらうための道しるべとして、戦略の立て方や、聞き手を納得させるレポートの書き方など、マーケターがまず初めに押さえておきたいポイントを学びます。

教えてくれたのは、ヴァリューズNo.1マーケティングコンサルタントの榊規宇(さかき・きそら)さん。

マーケティング初学者なら押さえておきたい基礎知識から、マーケターが業務で使う実践的な部分までがカバーされた当マーケティング講座。ここでは、講座の内容を一部ピックアップしてお届けします。





榊:まずは、「そもそもマーケティングとは」という部分を、要素分解しながら整理してみましょう。




実際の講座資料から一部抜粋





榊:分析の方針や戦略を考えていく際、役立つのが「フレームワーク」。代表的なのは「3C」「STP」「4P」などです。何から考えれば良い?と迷ったら、まずはフレームワークに沿って考えてみましょう。

ただし、フレームワークはあくまで手段ですので、それ自体が目的化しないよう注意が必要です。




【マーケター入門編】マーケティング基礎知識まとめ28選 ~ 用語やフレームワーク、便利ツールまで

https://manamina.valuesccg.com/articles/2358

新年度がスタートし、マーケティングの部署へ新たに配属となった方も多いかと思います。そこで今回は、“まなべるみんなのデータマーケティングマガジン”である『マナミナ』で、よく見られているマーケティングのナレッジをまとめました。マーケティング用語や注目のビジネスモデル、マーケティングに役立つツールなど、スキマ時間にチェックして、マーケティングの基礎知識を身につけておきましょう。





榊:最後に、マーケターと切っても切れない関係なのが、提案資料作りです。分析結果をわかりやすく整理し、顧客のアクションを促す良いレポートを作るための3つのポイントを紹介します。

1)【As is / To be】を常に頭に
2)【As is / To be】シートでぶれない軸を
3)【起承転結】で論理的な提案資料に




実際の講座資料から一部抜粋

インターン生からは、

マーケティングというもの自体が初めてだったので、はじめにマーケティングについての説明があり助かりました!

という声も。
初学者でも安心して取り組めるようカリキュラムが組まれているのは、インターン生には嬉しいポイントですね。

分析ツールを無償開放!実際の業務と限りなく近い環境でデータ分析にトライ

当インターンシップの最大の特徴は、実際にプロが使っているのと同じツールを使い、アウトプットを出していくこと。
今回使用したツールは、これひとつで3C分析が完結するヴァリューズ開発のマーケティングダッシュボードサービス、「Dockpit」。インターン生には特別に有料機能も付与され、ヴァリューズのマーケターと同じ環境でワークを進めます。

実際の講座資料から一部抜粋

3日間という短期間で、学生がツールに初めて触れるところからスタートし、最終日には分析結果と提案内容をプレゼンするまでに使いこなせるようになるのは、Google Analyticsなどの分析ツールとは異なり、設定や操作方法がシンプルで、誰でもすぐ使えるDockpitだからこそ。

ヴァリューズでは、どんな人がいつ、どんな流入経路(検索ワードやSNS、広告など)でどのWebサイトに流入し、どのページを閲覧したのかといった、消費者のオンライン上の行動履歴を収集しています。この「行動ログデータ」を利用して3C分析を行い、デジタルマーケティング戦略を考える手段となるのが、Dockpitです。

インターン生がDockpitを使って取り組んでいく、今回のワークテーマは以下。

【ワークテーマ】

クライアント 某物件情報サイト(記事内では個社名は割愛)
ビジネスモデル 物件の掲載料でお金が入る仕組み
依頼内容       今後のWeb戦略立案にあたり、競合サイトとの差分を明らかにし、優先して対応すべき課題や改善するべきポイントの発見を行いたい

大学生になって一人暮らしを始める上で、利用したことがあるインターン生も多そうな物件情報サイト。3日間でどんなアウトプットがでてくるのでしょうか?

短期インターンシップでは珍しい!メンターが付きっきりで伴走

1日目の午後から始まったワークでは、4~5人のチームに分かれ、最終日のプレゼンでチーム対抗でアウトプットを競い合います。1チームにつきヴァリューズ社員が1名、メンターとして参加。
インターン生からは、

メンターさんのフィードバックを通して、自分では気づくことができていなかった自分の強みを知ることができた。

メンターさんからの適切なアドバイスやフィードバックをいただけて大変勉強になった。

メンターさんのサポートが手厚かった。

個別にフィードバックがあるのも素晴らしいと思った。

など、メンターのサポートに対する満足の声が多数上がりました。

ディスカッション型のインターンシップで、ここまで社員がチームの一員となって入り込むものは珍しいかもしれません。

ワーク中の様子。インターン生は、最前線でプロのマーケターとして活躍するメンターによる、手厚いサポートが受けられる。

豪華審査員が直接FB!グランプリを振り返る

最終日の夕方から、ついに各チームの最終プレゼンが行われました。
取材時の日程で審査員として駆けつけてくださったのは、三井住友海上火災保険株式会社CMOの木田浩理氏と、一般社団法人データサイエンティスト協会事務局長の佐伯諭氏。豪華な外部審査員の面々も本インターンシップの魅力の1つといえるでしょう。

実際の講座資料から一部抜粋

当日程でグランプリに選ばれたチームがこちら。

グランプリ受賞チームのメンバーと、メンターの高岡風太さん(上段右、マーケティングコンサルタント)

ここからは、グランプリ受賞チームのプレゼン資料を一部お見せしながら、最終発表を振り返ります。

実際のプレゼン資料から一部抜粋。個社名は割愛





佐伯氏:そもそも今回のテーマって難しいんですよ。ダイレクトマーケティングのかなり先端を行っている業界なので、既に考えつくされてきた中で、ここからどう考えるか。

その中で、要素分解して、動かせるところを動かすのは良い考え方ですね。










木田氏:要素分解は、USJでも実践されている極めて重要な考え方です。どの指標がビジネスドライバーとして最も有効なのか、考えることもできます。
ただ、要素分解されすぎてかえって伝えたいことが分かりにくくなっているチームも見られたので、そこは注意したいところです。




実際のプレゼン資料から一部抜粋。個社名は割愛





木田氏:フェーズによってちゃんと思考が整理されていて、競合との比較もうまくまとめられていました。




実際のプレゼン資料から一部抜粋。個社名は割愛

実際のプレゼン資料から一部抜粋。Dockpitを使った競合分析の様子。個社名は割愛

このチームでは、「はじめての一人暮らしをする若年層」をターゲットとして設定。
デスクリサーチの結果とDockpitデータを掛け合わせながら、ターゲット設定の根拠を解説していきました。

その上で、上記ターゲットへの以下のアプローチを提案。

①サイト改善(「物件選択率」へのアプローチ)
・「はじめての一人暮らし」ページを新設
・条件の絞り込み方法やタグ設置など、UIUX面での改善点も提示

②プロモーション(「クライアント企業の選択率」へのアプローチ)
・TVとYouTubeで広告を通年打ち、「はじめての一人暮らしなら」という新しいブランドイメージを定着させる
・YouTuberにサイト利用方法の説明動画を依頼し、繁忙期前にディスプレイ広告を打つ
・「一人暮らし」検索結果の最上位にクライアントサイトが表示されるよう、リスティング広告を配信する





木田氏:ターゲットに対するアプローチも、かなり具体性があって良いなと思いました。










佐伯氏:マーケットの数にとらわれてしまったチームもありましたが、あえて絞り切らずに「これもあるよね」というのを出して、クライアント側に選ばせる、というのも良い手段です。クライアントと意見が合致するところだけを取って勝ちにいけば良い、というわけです。




実際にツールを使ってデータ分析をし、企業の戦略を立てる、今回のインターンシップ。今回の経験を通して、学生たちは業務の解像度もかなり上がったのではないでしょうか。
インターン生からは以下のようなコメントが寄せられました。

マーケティングコンサルの業務を実際に体験し、漠然とした認識であった『データを扱う』とはどういうことか、そしてその難しさを肌で学ぶことができた。 データは万能ではなく、どう扱っていくか、そこから何ができるかは人の発想に委ねられる部分が大きいと分かり、この分野において自分ができることがあるかもしれないと感じることができた。

データを活用して根拠を意識しながら改善案を考えられる貴重な機会だった。

いわゆる「データ分析」というものの面白さを初めて知ったように感じた。いただいたデータやデスクリサーチしたデータだけでなく、自分たちで必要なデータがどのようなものかを考えて、Dockpitを使ってデータを取ってくるというのがすごく面白いと感じた。

就活早期での対面開催のインターンは少なく、高いレベルの他の就活生と実務レベルの体感ワークができる時間は非常に充実していた。

ヴァリューズのサマーインターンシップは来年も引き続き開催予定です。就活を控えている学生さんは、ぜひ奮ってご応募ください!

採用サイト:https://recruit.valuesccg.com/

マーケターにはどうしたらなれる?実際どんな仕事をしているの?大学生が直撃取材しました

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マーケターはどのようなキャリアを経てマーケターになったのでしょうか? そして実際どんな仕事をしているのでしょうか。学生から見たら詳しくは分からないことも多い「マーケター」に、現役の大学生・おばたがインタビューしていく連載を始めます。今回は、マーケティングリサーチ&コンサルティングの会社「ヴァリューズ」で働くとらさんにお話しを聞きました。

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マーケティングについてイチから学びたいと考えている人に向けた本3冊+αを紹介する企画。マナミナを運営する株式会社ヴァリューズのマーケティング・コンサルタント、岩村大輝さんに挙げてもらいました。長期休暇の間などに、時間を取ってじっくりと読んでみてはどうでしょうか。

1年目データアナリストに読んでほしい本 ~ データ分析者の考え方・心構え編

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ヴァリューズの在籍2年目以上のデータアナリスト達に、1年目の自分に向けておすすめするとしたら、「これだけは読んでおいてほしい!」と思う本を紹介してもらいました。テーマは「技術以外の面で、データアナリストとしての自分の礎になっていると感じる本」です。技術が求められる職種でありながら、技術面以外にも分析者として読むことで視野が広がる本は沢山あるようです。記事内で紹介される本をめくってみると、データアナリスト達の脳内が覗き見できるかもしれません。

この記事のライター

大阪大学でポルトガル語とブラジル社会学を、カナダのビクトリア大学でビジネスを学び、2021年に新卒でヴァリューズに入社。データアナリストを経て、現在はマナミナのコンテンツマーケティングと自社の海外PRを担当しています。

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