生成AI検索体験(SGE)の認知は約4割 SGEが本実装されても自分の目で情報を探す傾向あり【ナイル調査】

生成AI検索体験(SGE)の認知は約4割 SGEが本実装されても自分の目で情報を探す傾向あり【ナイル調査】

ナイル株式会社は、Googleの新たな取り組みである生成AIによる検索体験「SGE(Search Generative Experience )」の認知度と、SGE使用時のユーザー検索行動についてアンケート調査を実施。その結果を公開しました。


Google検索利用者の約4割が「SGEを知っている」

普段からGoogle検索を利用している552名に、SGEを知っているか聞いたところ、61.4%が「知らない」、38.6%が「知っている」と回答しました。

「SGEを使ったことがある」と回答したのは約6割、その内「毎日利用している人」の割合は約2割

SGEを知っていると回答した人のうち、「使ったことがある」と回答した人は59.6%、「使ったことがない」は40.4%でした。また、SGEを使ったことがあると回答した127名に、SGEの使用頻度を聞きました。

最も多い使用頻度は、同率1位で「週3~4日(24.4%)」「週1~2日(24.4%)」、次いで「毎日(21.3%)」「週5~6日(21.3%)」で使用している人が多いことがわかります。

SGE使用時の検索行動として、最も多い回答は「スナップショット内に表示された記事コンテンツを見た)」

続いて、SGE使用時にどこを見て回答を得たか、という問いに対して、最も多い回答は「スナップショット内に表示された記事コンテンツを見た(51.2%)」が約5割でした。

次いで、「スナップショットに生成されたテキストを見た(44.1%)」、「スナップショットを見たあとに、「サジェストされた質問」を見た(41.7%)」と回答しました。

SGEの説明を聞いた上で「使ってみたい」と思う人は約4割

SGEを知らないと回答した339名に、以下のテキストにて説明をした結果、「使ってみたい(39.5%)」と約4割が回答しました。

SGEとは、Googleの新機能で、生成 AI による検索体験ができるものです。例えば、通常のGoogle検索同様に、キーワードを入れて検索すると、AIが回答を自動生成し、一番上に表示されます。これにより、記事を読むことなく、回答が得られる可能性が高まります。

一方で、「わからない(32.4%)」、「使いたいと思わない(27.7%)」と回答した人は、全体の6割を占めていることがわかりました。

SGEを知っているが、利用したことがない理由1位は「使い方がわからない」

SGEを知っているものの、利用したことがないと回答した86名に、利用していない理由を聞きました。1位は「使い方がわからない(41.9%)」、2位「使いたいと思わない(20.9%)」3位「使いたいが時間がない(18.6%)」と回答しました。

SGEを使いたくない理由1位「今のGoogle検索で満足だから」2位「なんか怖いから」

SGEを知っている上で使いたくない人と、SGEの説明を受けた上で使いたくないと回答した112名に、理由を聞きました。

SGEを使いたくない理由1位は「今のGoogle検索で満足だから(37.5%)」、2位「なんか怖いから(27.6%)」3位「使い方を調べるのが面倒だから(16.9%)」でした。

本調査から、想定していた以上にSGEの認知度が高いことがわかりました。一方で、本調査は20~40代の会社員が多かったため、ニュース等で知る機会が多かったものと思われます。

SGE使用時の検索行動では、「スナップショット内に表示された記事コンテンツを見た」と回答した人が51.2%と最も多い回答となりました。このことから、SGEが試験運用ではなく実装されたとしても、自分の目で情報を探しにいくユーザーの存在を感じられます。

また、SGEを使いたくない理由として「今のGoogle検索で満足だから」が37.5%となったことからも、ChatGPTを使用しない人がいるように、変化を望まない層にとっては、受け入れにくいものとしてSGE、また生成AIを認識していることも考えられます。

調査概要

・調査期間:2023年9月21日~25日
・調査方法:インターネット調査 fastask利用
・調査対象:Google検索を利用している全国男女552名
※20代20.3%、30代40%、40代33.7%、50代6%
※公務員4.2%、経営者役員0.4%、会社員52.5%、自営業2.7%、専業主婦(主夫)9.2%、パートアルバイト17.8%、学生3.4%、その他9.8%

出典元:ナイル株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000414.000055900.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


電話・スマホでのコミュニケーションは通話よりもテキストを利用 テキストの良さは「後から読み返せる」「時間を気にしなくていい」【クロス・マーケティング調査】

電話・スマホでのコミュニケーションは通話よりもテキストを利用 テキストの良さは「後から読み返せる」「時間を気にしなくていい」【クロス・マーケティング調査】

株式会社クロス・マーケティングは、全国20歳~69歳の男女を対象に「電話での声と文字のやり取りに関する調査(2024年)」を実施し、結果を公開しました。


スポーツの推し活をしている人が応援するために使っている金額は年間約3万2千円【ネオマーケティング調査】

スポーツの推し活をしている人が応援するために使っている金額は年間約3万2千円【ネオマーケティング調査】

株式会社ネオマーケティングは、全国の20歳~79歳の男女を対象に「スポーツの推し活」をテーマにインターネットリサーチを実施し、結果を公開しました。


実店舗でコスメ・アパレル商品購入時に「レビューをしたい」と感じている女性は8割以上【ReviCo調査】

実店舗でコスメ・アパレル商品購入時に「レビューをしたい」と感じている女性は8割以上【ReviCo調査】

株式会社ReviCoは、会員登録をしているブランドの実店舗で、月に1回以上アパレル・コスメ商品を購入している20~40代の女性を対象に、実店舗購入時のレビューに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


サーチとパス・コミュニケーションズ、アイトラッキングによる屋外大型ビジョンの視認率調査結果を公開

サーチとパス・コミュニケーションズ、アイトラッキングによる屋外大型ビジョンの視認率調査結果を公開

屋外広告媒体事業を展開する有限会社サーチと株式会社パス・コミュニケーションズは、屋外大型ビジョンの視認率に関する調査を共同で実施し、結果を公開しました。


アクセス分析ツール導入後、約4割が想定よりも活用できていない 「データの活用の難しさ」「複雑な機能」がハードルに【インフォネット調査】

アクセス分析ツール導入後、約4割が想定よりも活用できていない 「データの活用の難しさ」「複雑な機能」がハードルに【インフォネット調査】

株式会社インフォネットは、サイト運営をしており、アクセス分析ツール選定に携わった経験のある、非専門人材/兼務人材を対象に、アクセス分析ツール選びに関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


電話・スマホでのコミュニケーションは通話よりもテキストを利用 テキストの良さは「後から読み返せる」「時間を気にしなくていい」【クロス・マーケティング調査】

電話・スマホでのコミュニケーションは通話よりもテキストを利用 テキストの良さは「後から読み返せる」「時間を気にしなくていい」【クロス・マーケティング調査】

株式会社クロス・マーケティングは、全国20歳~69歳の男女を対象に「電話での声と文字のやり取りに関する調査(2024年)」を実施し、結果を公開しました。


カーシェアの市場規模や利用者数を調査。主要サービスの公式サイト訪問データから考察

カーシェアの市場規模や利用者数を調査。主要サービスの公式サイト訪問データから考察

カーシェアは車を共同利用するサービスで、日本にシェアリングエコノミーの考え方が広がるとともに普及しました。今回は国内の主要な13のカーシェアサービスのWebサイトを訪問した人のデータから、カーシェア業界の市場規模やどのような層が関心があるのかを調査していきます。


スポーツの推し活をしている人が応援するために使っている金額は年間約3万2千円【ネオマーケティング調査】

スポーツの推し活をしている人が応援するために使っている金額は年間約3万2千円【ネオマーケティング調査】

株式会社ネオマーケティングは、全国の20歳~79歳の男女を対象に「スポーツの推し活」をテーマにインターネットリサーチを実施し、結果を公開しました。


実店舗でコスメ・アパレル商品購入時に「レビューをしたい」と感じている女性は8割以上【ReviCo調査】

実店舗でコスメ・アパレル商品購入時に「レビューをしたい」と感じている女性は8割以上【ReviCo調査】

株式会社ReviCoは、会員登録をしているブランドの実店舗で、月に1回以上アパレル・コスメ商品を購入している20~40代の女性を対象に、実店舗購入時のレビューに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


マーケティングに欠かせないファネル分析とは?種類や事例、分析に役立つツールを紹介

マーケティングに欠かせないファネル分析とは?種類や事例、分析に役立つツールを紹介

マーケティングに欠かせないファネル分析は、顧客の購買プロセスを可視化することで、自社の現状の課題を明確化するために行います。 売り上げをアップさせるためには、マーケティングファネルの概念を理解した上で、分析結果に基づいた効果的な施策を行う必要があります。 しかしながら、マーケティングファネルには種類があり、目的や課題によって利用するファネルが異なります。 そこで本記事では、マーケティングファネルの種類や事例に加え、やり方や円滑に分析できるツールについてご紹介します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ