アフターワクチンの消費者行動意向を公開。今後実施すること・実施時期など調査

アフターワクチンの消費者行動意向を公開。今後実施すること・実施時期など調査

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、国内の20歳以上の男女25,401人を対象に、新型コロナウイルス影響2年目のいま現在の消費者動向実態をアンケート調査いたしました。第一弾「生活変化編」、第二弾「メディア変化編」に続き、今回第三弾「アフターワクチン展望編」として、感染拡大前~コロナ1年目~コロナ2年目現在までの消費者意識変化と今後の展望を公開いたします。 なおアンケート調査に加え、ヴァリューズが独自保有する消費者行動ログを用いての分析も実施しています。


調査分析背景

新型コロナウイルス感染拡大以降、大きく変わった消費者の生活様式。コロナ禍も2年目となり、変化した生活様式は継続しているのか、はたまたコロナ前に戻っているのでしょうか。

今回ヴァリューズでは、消費者の生活実態を捉えるため、感染拡大前、コロナ1年目、そしてコロナ2年目のいまと、時系列でどのような変化を辿ったのか、アンケート回答と独自のWeb行動ログを掛け合わせた調査分析をし、第三弾「アフターワクチン展望編」として発表いたしました。

コロナワクチンは8割超が接種望むも、若年層になるほど接種予定なしが増加

まず、コロナワクチンの接種状況を聞きました。
アンケート回答(21年7月)時点では、8割超が接種済みまたは予定ありで、大多数が接種を予定しているという結果になりました。性年代別にみると、若い層のほうがワクチン接種予定なしが多くなる傾向にありました。

ワクチン接種状況

「これから おこないたいこと」は「国内旅行」と「外食」がツートップ

コロナ2年目のいま、「これから おこないたいこと」を聞きました。
「国内旅行」と「外食」が4割超でこれからおこないたいことのツートップに。映画館や遊園地などへのお出かけが続きましたが、大人数が集まりやすいエンタメ関連はまだ優先順位が低めのようです。

これから行いたいこと

さらに、コロナ1年目と比べた差分をみてみると、「国内旅行」「外食」はコロナ2年目でも高い優先度を維持していることが分かりました。また、コロナ2年目に増加している項目として、「金融商品の購入」がありました。

これから行いたいこと(昨年差分)

国内旅行や遊園地などへのお出かけ、アルバイトは21年内に実施意向

「これから おこないたいこと」の実施予定時期を聞きました。
「国内旅行」「パート・アルバイト」「遊園地・テーマパーク・動物園などへのお出かけ」は、21年内と実施が早い傾向にありました。「住宅リフォーム」等は22年以降が多数派で、様子見傾向のようです。

これから行いたいことの実施予定

「外食」「映画」のネットユーザーはコロナ前の水準へ回帰

「これから おこないたいこと」の回答率が高かった「旅行」「外食」「映画館での映画鑑賞」について、ヴァリューズが提供する消費者行動ログ分析ツール「Dockpit」で深堀りしました。

まず、3ヶ月ごとの「旅行」との検索掛け合わせワードを比較すると、感染拡大が緩やかな時期には、具体的なお出かけ目的・予約先検索が見られました。

コロナ2年目のいま、したいこと(旅行編)

次に、ヴァリューズが独自に定義する「旅行・予約」業界と「グルメ・予約」業界のサイトユーザー数推移をみてみました。

「旅行・予約」業界では、20年4月の第1回緊急事態宣言を境に減少し、GO TO トラベルキャンペーンにより一時増えたものの、2年目の現在はコロナ前の水準には戻っていませんでした。「グルメ・予約」業界もGO TO EATキャンペーンでユーザー数を伸ばしていましたが、こちらはその後堅調に推移し、現在はコロナ前の水準を超えるユーザー数となっていました。

旅行・予約 業界サイト ユーザー数推移

グルメ・予約 業界サイト ユーザー数推移

続いて「映画館」とキーワード検索するユーザー数の推移をみてみましょう。
第1回緊急事態宣言時にユーザー数が減少したものの、急速に回復。第2回緊急事態宣言以降も堅調に推移し、ほぼコロナ前の水準に戻っていました。

「映画館」検索ユーザー数推移

調査・分析概要

【調査・分析概要】
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、 2021年7月6日~7月13日にアンケート調査を実施。(回答者25,401人)
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっている。
※Webサイトのユーザー数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリのユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。アプリのカテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外とする。

■本レポート内で引用した調査
・P10「外出への抵抗感」「新型コロナウイルスへの不安感」、P11「これから行いたいこと」は以下より引用。
 出典: https://manamina.valuesccg.com/articles/931
 調査対象:国内の20歳以上の男女25,382人、調査期間:2020年6月16日~6月25日

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|アンケート調査とWEBログで知る“コロナ2年目のいま” ~ アフターワクチン展望編

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

第一弾「生活変化編」レポートはこちら

第二弾「メディア編」レポートはこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


Analyzing the rapidly growing interest in Gacha Gacha using data! Introducing cases applied in marketing

Analyzing the rapidly growing interest in Gacha Gacha using data! Introducing cases applied in marketing

Capsule toys, or “Gacha Gacha,” have become popular globally with people all ages for their affordability and collectability, especially in Japan, with the establishment of Gacha Gacha specialty stores. We will analyze the user segment interested in Gacha Gacha and explore how companies can apply it in marketing.


7nowが宅配ピザに参入、その狙いと展開をアプリ利用者のデータから考察

7nowが宅配ピザに参入、その狙いと展開をアプリ利用者のデータから考察

セブンイレブンの商品を宅配するアプリ「7now」が先日、宅配ピザのサービスを開始したことで注目を集めています。本稿では、セブンイレブンが宅配ピザ業界に参入した狙いや今後想定される展開を、7nowアプリの利用者や購入商品、競合比較などの観点から分析していきます。


Dockpitで見つける潜在ニーズ。山星屋が実現する市場予測と説得力ある販売戦略

Dockpitで見つける潜在ニーズ。山星屋が実現する市場予測と説得力ある販売戦略

近年、企業はかつてないほど膨大なデータにアクセスできるようになっています。しかし、真に価値あるインサイトを得ることに依然として課題を感じているマーケターも少なくないのではないでしょうか。創業115年を誇る菓子専門商社の株式会社山星屋は、Web行動ログ分析ツール「Dockpit」を活用し、従来の販売データでは捉えきれなかった消費者の潜在ニーズを可視化。さらに、1年後、3年後の市場動向を予測し、商品開発や販売戦略の立案につなげています。今回は同社の鈴木美和氏に活用事例とDockpitだからこそ得られる価値を伺いました。


「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

「ダイエット」検索者は過去2年で減少傾向に? 新型コロナ収束やニーズの多様化が背景か

誰もが一度は考えたことがあるはずのダイエット。特にコロナ禍で外出が制限されていた時期は興味をもつ人が多い状況でした。しかし、最近になって状況は少し変わってきているようです。この記事では、現在もダイエットに関心を持つ人々について分析し、彼らが何に興味を持っているのかを見ていきます。


人気急拡大「ガチャガチャ」の関心層をデータで分析! マーケティングに活かした事例も紹介

人気急拡大「ガチャガチャ」の関心層をデータで分析! マーケティングに活かした事例も紹介

「カプセルトイ」、通称「ガチャガチャ」は、子どもから大人まで幅広い層に愛され続けてきました。小さなカプセルに入っている多様なアイテムは、価格の手ごろさとコレクション性から、今や世界中で人気を博しています。特に、ここ数年で日本では、「ガチャガチャの専門店」ができるなどさらに人気が急拡大しています。本記事では、ガチャガチャに興味を持つユーザー層を分析するとともに、企業においてどのようにマーケティング戦略に活かせるかを考察します!


最新の投稿


プレスリリースアワード2024イベントレポ。受賞プレスリリースから考える、優れたプレスリリースとは

プレスリリースアワード2024イベントレポ。受賞プレスリリースから考える、優れたプレスリリースとは

株式会社PR TIMESが開催した、優れたプレスリリースを表彰する「プレスリリースアワード2024」に、マナミナ編集部員が参加してきました。入賞したプレスリリースがどんなものだったか、今回のイベントから考えられる優れたプレスリリースとはどんなものなのかを紹介していきます。


ふるさと納税は返礼品だけが目当て?地域貢献は二の次?ふるさと納税の本来の目的・意識とは【ONE FOR ONE調査】

ふるさと納税は返礼品だけが目当て?地域貢献は二の次?ふるさと納税の本来の目的・意識とは【ONE FOR ONE調査】

株式会社ONE FOR ONEでは、「ふるさと納税・寄付先を選ぶ基準」をテーマとしたアンケートを実施し、結果を公開しました。


データ分析のヴァリューズ、 「デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編」を公開

データ分析のヴァリューズ、 「デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編」を公開

ヴァリューズは、国内最大規模の消費者Web行動ログパネルを保有し、データマーケティング・メディア「マナミナ」にて消費トレンドの自主調査を発信してきました。その中から注目領域の調査・コラムをピックアップし、白書として収録。2021年の発行から4回目を迎える「デジタル・トレンド白書2024」は、Z世代トレンド・SNS動向編、ライフスタイル・消費トレンド編の2部構成になっています。(「Z世代トレンド・SNS動向編」ページ数|140P)


博報堂DYMP、フォートナイトで体験設計・コンテンツ制作を行うAlcheとクリエイティブチームを組成

博報堂DYMP、フォートナイトで体験設計・コンテンツ制作を行うAlcheとクリエイティブチームを組成

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、ゲーム開発のためのリアルタイム3D制作ツールUnreal Engineを活用したコンテンツ制作に強みを持ち、バーチャルライブやゲーム制作などを行うAlche株式会社と、オンラインプラットフォーム「フォートナイト」を活用しブランドやIPの世界を体験できるコンテンツ企画・制作を行うクリエイティブチーム「ReIMAGINE」を組成したことを発表しました。


Shirofune、Google広告の好調な検索クエリ・キーワードをYahoo!広告やMicrosoft広告へシームレスに連携可能に

Shirofune、Google広告の好調な検索クエリ・キーワードをYahoo!広告やMicrosoft広告へシームレスに連携可能に

株式会社Shirofuneは、同社が提供する広告運用自動化ツール「Shirofune(シロフネ)」の広告作成機能に、検索クエリ・キーワード設定に関する新規の改善カードを追加したことを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ