顧客目線を忘れない。独自データを活用した広告領域の伴走者としての支援とは

顧客目線を忘れない。独自データを活用した広告領域の伴走者としての支援とは

株式会社ヴァリューズでは独自データを用いた調査分析や分析ツールの提供を広く行う調査会社です。データを活用した広告のプランニングから実行支援と、幅広い分野で実績を重ねています。今回は広告提案のプランニングを行っている松本さんのお話です。コンサルタントとして、業界を問わず多くの事業会社と相対してきた裏側についてお聞きしました。


ヴァリューズの独自データを活用した広告プランニング

ー本日はヴァリューズの行う広告運用支援についてその特徴や強みなど伺っていきたいと思います。まずヴァリューズの広告領域では、どんな支援を行っているのか教えてもらえますか?

株式会社ヴァリューズ 松本和起(以下、松本):まず前提として、我々はヴァリューズという組織の中で広告代理店の機能を担うチームです。GoogleやYahoo!、Meta広告、TwitterそしてLINEはもちろん、さまざまな媒体に対し、Web広告全般の提案、運用を行っています。場合によってはオフライン広告を提案することもありますよ。

当社が持つ独自データを活用した分析・検証を踏まえたプランニングや運用はもちろん、プロモーションにおけるKPI設計や計測環境の整備まで、幅広く対応しています。


株式会社ヴァリューズ アシスタントマネージャー
松本 和起(まつもと かずき)

Web広告専業代理店にて広告運用コンサルタントを4年間務め、紳士服・PC・衣料品・百貨店・飲食・不動産・自動車など幅広い業界の広告運用を担当。輸入車メーカー様の案件においてはブランディングを含めた幅広い媒体の運用・プランニングを経験したのち、ヴァリューズに入社。データプロモーション局にて、業界を問わず多くの事業会社に対する広告提案のプランニングを行っている。

ー独自データの分析結果を踏まえたプランニングとは、どんなものですか?

松本当社では全国250万人規模のモニターパネルから取得したWeb行動ログデータを保有しています。このデータによって市場全体、またお客様の競合企業のユーザーについてもよく理解することができます。いわゆる3Cの視点を持ったプランニングや広告運用が可能になるんです。

お客様の広告配信実績の分析、Google Analyticsなどを活用したユーザーの分析はお客様自身や他の広告代理店でも可能です。しかし我々が実施している広告運用では、そこから更に一歩進んだ分析を行います。

例えば競合企業がどんなユーザーにどんな広告媒体・手法でアプローチしているのか、市場全体のユーザーの流れはどう変化しているのか。まだ接点がない潜在ユーザーがどんな興味関心を持っているのかなどですね。移り変わりが早い世の中のトレンドや他社の動きを都度把握したうえでの施策立案、運用が可能です。


ー変化が絶えない昨今の市場動向を、客観的に把握しながら施策が打てるのは嬉しいですね。

松本:そうですね。例えば競合他社では上手く活用しているのに、お客様がまだ取り組まれていない施策を洗い出すことが可能です。また、プロモーション実施後の分析時に数値の変化がトレンド要因なのか否かを正しく考察することもでき、より視野の広いデータに基づいて見立てを持つことが出来るんです。

これはお客様にとっても大きな価値だと考えていますね。

ユーザー理解を踏まえた施策立案

ー「ユーザー理解」という観点でもデータが役立つということですが、ここについてはいかがでしょうか?

松本:有効な施策を立てるためにはユーザーをより正確に理解することが重要です。例えば実際にサイトに流入しているキーワードのほとんどが指名検索(お客様の企業名・ブランド名・商品名などで行われる検索)だとします。一方で指名検索に至るまでのユーザーの情報探索行動やマインドの移り変わりは千差万別です。当社の持つ独自データを用いるとユーザーが指名検索を行う前の行動の分析が可能になります。したがってユーザーの多くがどのようなインサイト(潜在的な悩み・欲求)を持ち、態度変容を経て指名検索に至ったのかを高い精度で推測可能です。


ーデータ分析の結果はどのように施策に活きてくるのですか?

松本:最もインパクトが大きいのはクリエイティブだと感じています。

当社の独自データを用いれば、幅広いターゲットに対して広告配信を行うことで見えてくる示唆を、初期の段階で得ることが可能です。これは大きなアドバンテージだと思いますね。またターゲットとなるユーザーが常日頃どのような媒体をみているかも、当社のデータから分析可能なため、根拠を持って施策の優先順位をつけられます。

顧客目線を忘れない姿勢

ー支援内容は広告のプランニング以外にもあるのでしょうか?

松本KPIや広告配信目的の設定、計測環境の整備などもご提案しています。それはつまり広告がお客様のマーケティング戦略においてどのような役割を担っていて本質的に注力すべき指標は何なのかを提示するということです。広告という一領域を切り取ったプランニングではなく、お客様のビジネス全体利益創出をしっかりと意識したうえでのご提案をしているんです。

もちろんGoogleやYahoo!など広告媒体のプラットフォームを利用して広告配信を行う立場として、それぞれの媒体の仕様やプラットフォームの目指したい姿についてよく理解をしているのは大前提です。しかしプラットフォーム側が発信している内容を考えなしに提案・実行するだけでは我々の介在価値はなくなってしまいます。

十分な市場理解・顧客理解をしたうえで、仲介者としてプラットフォームとお客様の橋渡しをどうするかを考えられる点も我々が強みとして自負するポイントです。プラットフォーマー側の視点を持ちつつお客様の視点も大事にしながら、パートナーとして広告領域の支援を行っていく姿勢は大事にしていますね。


ークライアントやその商材、市場やエンドユーザーに対する理解は重要ですよね。

松本:よりお客様の視点に立つためには、エンドユーザーが何を考えているか、サービスや商品がどういった背景のもとに作られているか、市場全体がどのように動いているのかなど、多角的に理解をしておくことが重要だと思います。

その基盤があってはじめて、お客様にベストなプランニングをすることが可能です。単にWeb広告を運用するスキルセットがあるだけでなく、そこまでの視点を持っている広告運用者や営業メンバーが揃っているとも自負しています。単に広告実績の報告をするだけではなく、伴走者としての支援ができているかは常に意識していますね。

ー最後に今後の展望や目指していることについて、教えていただけますか。

松本:今後テクノロジーの進化はビジネス環境の変化やWeb広告の分野においても加速度的に続いていくと考えています。独自データをベースにした今の姿勢を維持しながら支援するお客様をもっともっと増やしていきたいのはもちろんですが、テクノロジーの変化を機敏に察知し柔軟に話し合えるパートナーとしての地位をお客様の中で確立していきたいという思いもあります。変化の中でお客様が何処に向かうべきかを考える際に、真っ先に助けになれる存在を目指していきたいと思います。

ーお客様視点に立つ姿勢とデータを活用したプランニング、よくイメージが出来ました。松本さん、今回はありがとうございました!

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この記事のライター

株式会社ヴァリューズ 渋谷友里子(しぶやゆりこ)

東北大学文学部卒業後、新卒でヴァリューズに入社。データプロモーション局で多様な業界クライアントをWEB広告運用担当やアカウント担当として支援。広告運用と合わせて、クリエイティブディレクション・制作の担当、事業会社を相手にしたSaaS型ツールの活用支援なども行っている。

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