競合サイトのアクセス数を測るには?競合分析に欠かせない5つのポイントを解説

競合サイトのアクセス数を測るには?競合分析に欠かせない5つのポイントを解説

Googleの検索ロジックが複雑化していく中で、競合サイトの調査・分析は、自社サイトのSEO対策に役立ちます。検索上位のサイトには、Googleから評価される要素があるとみなし、自社サイトに足りない分を補いましょう。競合サイト分析に使えるツールも紹介します。


競合サイトの見つけ方

SEO対策を目的として、これから競合サイトを見つけようという場合、自社で重視するキーワードを決めます。その選定にあたっては、自社サイトのアクセス流入上位のキーワードこれから検索上位を取りたいキーワード、この2つを用います。

ターゲットとするキーワードが決まったら、そのキーワードで検索上位のサイトを競合サイトとします。数ページのサイトより、コンテンツもよくできているサイトを選ぶと分析しやすいでしょう。

競合サイトの調査については、以下の記事で詳しく解説しています。

今日から始める!SEOに効くWebサイトの競合調査

https://manamina.valuesccg.com/articles/738

オウンドメディアを企画したり、新たに自社サイトのSEO担当になったとき、どこから手を付けたら良いでしょう?メインの流入キーワードを見つけ、そのキーワードの競合となるWebサイトを探し、サイトの規模や更新頻度を自社サイトを比べることで、競合Webサイトに追いつくために必要なコンテンツ量や更新頻度の参考になります。

競合サイト分析の指標 その1:アクセス数・UU数

競合サイト分析にあたって、アクセス数やUU数(ユニークユーザー数)を調べる目的は、自社サイトのアクセス数と比較し、その差から自社サイト改善の手がかりを得ることです。もし、アクセス数の差が競合サイトと自社サイトでかなり開いているのであれば、自社サイトにまだ伸びしろが多く残されていると言えます。

基本的な用語「アクセス数」と「UU数」について解説します。今回紹介する「アクセス数」は、ユーザーがそのサイトを閲覧した回数です。「PV数」とも言います。アクセス数は閲覧数の延べ回数となります。

「UU数(ユニークユーザー数)」は、サイトを閲覧したユーザーの人数です。もう少し具体的に説明すると、同一期間内に、同じデバイスから3回サイトにアクセスしたとします。この場合、アクセス数(PV数)は述べ回数なので「3」、UU数はユーザー単位なので「1」となります。Googleアナリティクス上の「ユーザー」の数値はUU数になります。

アクセス数やUU数は混同しがちなので、分析メンバーが複数いる場合、コンセンサスをとっておく必要があります。

アクセス数に関しては、情報量の多いECサイトなどは回遊率が高いので、必然的にPV数が増えます。そのため、流入に注目するならUU数を使えば十分です。

UU数の計測は、そのサイトがどれほどの人気があるのかを量る指標になります。競合サイトと自社サイトの差が大きい場合は、人気を高めるにはどのようなサイト構築を行えばいいか、またどのようなサイト誘導施策を行っているのかを知る指針に使えます。

競合サイト分析の指標 その2:属性

「属性」とは、性別、年齢、興味や関心という、競合サイトや自社サイトにアクセスしている人の「人物像」です。

属性を把握する意図は、自社サイトで作成すべきコンテンツ内容の精査、そしてそこから施策を出すためです。基本的に競合サイトと自社サイトはユーザー属性が近しい場合が多いので、これから自社サイトを構築する場合は用意すべきコンテンツを参考にできます。

競合サイトがもし自社と異なるユーザー属性でアクセス数を伸ばしているなら、自社サイトでもその属性も狙うべき、といった方針の検討材料にできます。

属性の調査で気をつけるべき点は、属性自体は同じようなものだとしても、サイト訪問回数によってニーズが異なる場合があることに留意する必要があります。初めて訪問する人とリピーターではそのサイトに求めているものが異なるという意識から、その後の施策の検討に移るのがよいでしょう。

競合サイト分析の指標 その3:直帰率

「直帰」とは、サイト内で1つのページを閲覧して、ほかのページには遷移しないでサイトから離れるユーザーの行動を指します。

直帰率の調査は、そのサイトがユーザーにとって良いか悪いかの基準となります。もし、自社サイトのあるページの直帰率がほかのページと比較して高いとします。この場合はそのページに改善の余地ありとし、改善を図るための施策を考えます。また、自社サイトと競合サイトの全体の直帰率を比較し、自社サイトの直帰率が高いようならば、コンテンツや誘導の導線を見直したり、UIの改善やモバイルの最適化といった施策に取り組む必要がある、と考えられます。

サイトの種類によっては、直帰率が高い=よくないサイトとは単純に言い切れない場合もあります。自社サイト(競合サイト含む)のジャンルや特性によって直帰率の高低の基準は変わるので、まずは類似するジャンル、特性のサイトの直帰率の平均を調査した上で自社サイトの立ち位置を把握します。

競合サイト分析の指標 その4:流入経路

「流入経路」とは、サイトに訪問したユーザーがどのような経路でそこにたどりついたかという経路を指します。おもな流入経路として、オーガニック(自然)検索、SNS経由、広告経由があります。

競合サイトの流入経路を分析することで、集客方法の確認にもつながります。自社サイトに集客するのはひとつの手段で、目的はそこからコンバージョンに結びつけることになります。

したがって、単に流入経路を探るのではなく、コンバージョン率を高められる流入経路の特定が重要です。もし、競合サイトで高コンバージョン率の流入経路があったとしたら、自社サイトでもその流入経路を強化する必要があります。

競合サイト分析の指標 その5:流入キーワード

「流入キーワード」とは、Googleなどの検索エンジンからサイト訪問につながったキーワード、サイト訪問したユーザーが検索エンジンで入力したキーワードです。

競合サイトと自社サイトの流入キーワードを比較することで、競合サイトとの優劣や自社が取り組んでいないキーワードがわかります。競合サイトと同等あるいは上回るコンテンツを作れば、同等の順位が取れると期待できます。また、当初考えていたキーワードでコンテンツを作り終えてネタ切れになった場合にも、便利です。

競合サイト分析はツール利用が効率的

これら5つの指標を用いての競合サイトの分析は、それぞれ行うのは非効率的です。競合サイトの分析はツールを用いるのが効率的かつ正確で、競合サイト分析の目的である、自社サイトのアクセス数アップにつなげやすくなります。

ツールはさまざまあり、それぞれの長所がありますが、ここでもっともおすすめしたいのが、Webサイト/アプリ分析ツールのDockpit(ドックピット)です。Dockpitでは国内の主要サイトのユーザー数やPV数、訪問者属性、流入元やその検索ワード、よく見られているコンテンツなどをすぐ調査できます。

その理由は、Dockpitの提供元であるヴァリューズが独自保有する国内250万人規模の消費者パネルの活用にあります。こうした背景から、花王やマガシークといった大企業に広告代理店など、多くの導入事例があります。

膨大な消費者Web行動ログデータを素早く可視化・分析。新リリースしたマーケターのためのリサーチエンジン『Dockpit(ドックピット)』とは

https://manamina.valuesccg.com/articles/1023

マーケティングにおいて重要な3C分析(自社・競合・市場)のデータを俯瞰し、戦略へと導くダッシュボード型マーケティングツール『Dockpit(ドックピット)』が「マナミナ」を運営する株式会社ヴァリューズから新たにリリースされました。Dockpitは、消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査やユーザー理解をサポート。これ一つで短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。機能の特徴について詳しくご紹介します。

花王流・データによる顧客理解の実践とは。点ではなく線でストーリーを理解する分析の裏側

https://manamina.valuesccg.com/articles/1729

花王のDX戦略推進センターでは、商品を認知する前の生活者データからLTV向上のための購買体験データまで、あらゆるデータを集約し、事業プロセス全体に活かしています。鍵となるのは「点ではなく線で、顧客ストーリー全体を理解するデータ分析」。どのように実践しているのか、DX戦略推進センターの稲葉里実さん、有地拓也さん、瀧柳七海さんにお話を聞きました。

ファッション通販「MAGASEEK」が活用する競合データとは?常識の通じないコロナ禍を乗り越えた戦略の裏側

https://manamina.valuesccg.com/articles/1721

国内最大級のファッション通販サイトMAGASEEK(マガシーク)は2013年に株式会社NTTドコモの傘下に入り、ネット販売市場にてシェア拡大を続けています。そんなMAGASEEKのマーケティングを支援しているのは、株式会社ヴァリューズが提供するWeb行動ログ分析ツールDockpit(ドックピット)です。今回はコンシューマーサイト事業本部 本部長 小手川大介さんに、Dockpit導入から現在までの成長の秘話について伺いました。

Dockpitには一部機能を無料で使える無料版も用意されています。こちらでは「キーワード分析」「競合分析」「業界分析」の3つを無料で利用できます。Dockpit無料版の使い方については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。

市場調査を無料でできる?マーケターのためのリサーチエンジン「Dockpit」の無料版を使ってみた

https://manamina.valuesccg.com/articles/1205

Webサイト改善、SEO対策、コンテンツマーケティング、メディアプランニングなど、デジタルマーケティングに欠かせない市場調査や競合調査、検索キーワード分析。これらが1つのツールで簡単に把握できる「Dockpit(ドックピット)」から、一部機能を無料で使える無料版がリリースされました。無料でどんなことができるのか、マナミナ編集部で早速試してみることに。本稿で詳しくレポートします。

まとめ

競合サイトの分析は、自社サイトの検索結果をさらに高めるのがその目的です。闇雲に競合サイトを探すのではなく、まずは自社で重視するキーワードを決め、そのキーワードの検索結果で上位にあるサイトを競合サイトと定めます。

競合サイトが決まったら、その競合サイトのアクセス数や属性、直帰率、流入経路、流入キーワードといった指標について調査・分析します。ここから得られた結果は自社サイト改善の指針になります。

こうした調査・分析はツールを用いれば効率的に進められます。ツール分析でもっともおすすめできるツールはDockpit(ドックピット)です。無料版も用意されていますので、まずはこれをお試しいただくことをおすすめします。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


SEO マーケティング

関連する投稿


6割以上が年末年始のマーケティング施策を行う!消費者の関心が高まる年末年始のアプローチに効果期待【NEXER調査】

6割以上が年末年始のマーケティング施策を行う!消費者の関心が高まる年末年始のアプローチに効果期待【NEXER調査】

株式会社NEXERは、マーケティング業務に携わった経験がある全国の男女を対象に、「年末年始のマーケティング施策」についてのアンケートを実施し、結果を公開しました。


インバウンドマーケティングで成功している企業が実施している施策ベスト3は「SNS」「自社サイト運営」「SEO」【PRIZMA調査】

インバウンドマーケティングで成功している企業が実施している施策ベスト3は「SNS」「自社サイト運営」「SEO」【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、四半期以上商談数が伸びている企業で、3年以上インバウンド施策に取り組むマーケターを対象に、「商談数が伸びている企業におけるインバウンドマーケティングの実態調査」を実施し、結果を公開しました。


canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

重複コンテンツの問題を解消するための施策の一つとして、canonical(カノニカル)タグの設定があります。重複ページを放置していると、Googleからペナルティを受ける可能性や、被リンクの評価の分散が発生する恐れがあるため、canonical(カノニカル)タグの適切な実装はSEO対策の重要な手段といえます。 しかし、実際にサイト運営やSEO担当をしている方でも、canonical(カノニカル)タグについてよく理解できていないこともあるでしょう。本記事では、canonical(カノニカル)タグの設定方法や注意点、SEOへの影響などについて解説していきます。


ギブリー、次世代型の生成AI活用プラットフォーム「MANA Studio」をリリース

ギブリー、次世代型の生成AI活用プラットフォーム「MANA Studio」をリリース

株式会社ギブリーは、次世代型の生成AI活用プラットフォーム「MANA Studio(マナ スタジオ)」をリリースしたことを発表しました。


お店のデジタル化に賛成する人は約7割!効率化しても買い物中に店員との会話を楽しみたい人は6割に【Square調査】

お店のデジタル化に賛成する人は約7割!効率化しても買い物中に店員との会話を楽しみたい人は6割に【Square調査】

SquareはMMD研究所と共同で、18歳〜69歳の男女を対象に「実店舗のデジタル化に関する消費者の意識調査」を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


6割以上が年末年始のマーケティング施策を行う!消費者の関心が高まる年末年始のアプローチに効果期待【NEXER調査】

6割以上が年末年始のマーケティング施策を行う!消費者の関心が高まる年末年始のアプローチに効果期待【NEXER調査】

株式会社NEXERは、マーケティング業務に携わった経験がある全国の男女を対象に、「年末年始のマーケティング施策」についてのアンケートを実施し、結果を公開しました。


インバウンドマーケティングで成功している企業が実施している施策ベスト3は「SNS」「自社サイト運営」「SEO」【PRIZMA調査】

インバウンドマーケティングで成功している企業が実施している施策ベスト3は「SNS」「自社サイト運営」「SEO」【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、四半期以上商談数が伸びている企業で、3年以上インバウンド施策に取り組むマーケターを対象に、「商談数が伸びている企業におけるインバウンドマーケティングの実態調査」を実施し、結果を公開しました。


"飲みづらい"のに人気な「ゆっくりビアグラス」誕生秘話と想いに迫る

"飲みづらい"のに人気な「ゆっくりビアグラス」誕生秘話と想いに迫る

クラフトビールメーカー、ヤッホーブルーイングが手がけた"飲みづらい"グラス「ゆっくりビアグラス」。ビール好きからは疑問の声が上がりそうな飲みづらいグラスは、メディアやSNSで大きな反響を呼んだほか、「プレスリリースアワード2024」においてもインフルエンス賞(※)を受賞しました。社会のニーズを的確にとらえ、人々の共感を呼び、形にしていく同社の取り組みについて、河津さんと渡部さんにうかがいました。<br> <br> ※株式会社PR TIMESが開催している「プレスリリースアワード」の賞の一つ。発信と活用により社内外へもっとも広く好意的な影響をもたらしたプレスリリースに贈られる賞


canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

重複コンテンツの問題を解消するための施策の一つとして、canonical(カノニカル)タグの設定があります。重複ページを放置していると、Googleからペナルティを受ける可能性や、被リンクの評価の分散が発生する恐れがあるため、canonical(カノニカル)タグの適切な実装はSEO対策の重要な手段といえます。 しかし、実際にサイト運営やSEO担当をしている方でも、canonical(カノニカル)タグについてよく理解できていないこともあるでしょう。本記事では、canonical(カノニカル)タグの設定方法や注意点、SEOへの影響などについて解説していきます。


2024年に英語圏で注目された流行語は?「ブレイン・ロット」「デミュア」「ロマンタジー」など | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年12月)

2024年に英語圏で注目された流行語は?「ブレイン・ロット」「デミュア」「ロマンタジー」など | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年12月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、英語圏で2024年に話題になった、「ブレイン・ロット」「デミュア」「ロマンタジー」などの流行語やその背景にあった社会現象を取り上げます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ