Amazonジャパン初のブラックフライデー、初日のPV数をセール前と比べると?昨年サイバーマンデーとも比較

Amazonジャパン初のブラックフライデー、初日のPV数をセール前と比べると?昨年サイバーマンデーとも比較

Amazonが日本では初開催となるブラックフライデーを、11月22日(金)9:00~11月24日(日)23:59まで計63時間のセールとして行いました。Amazonといえば夏のプライムデー、そして冬に行われ有料会員以外も参加できるサイバーマンデーが有名ですが、新たな施策のブラックフライデーはどのような集客効果をもたらしたのでしょうか。AmazonのWebサイトのユーザー数調査結果を、速報でご紹介します。


『クロいものセール』が話題を集めたAmazonのブラックフライデー

「ブラックフライデー」は11月の第4木曜日の翌日で、アメリカではサンクスギビングデー(感謝祭)の翌日にあたり、小売店などで大規模なセールが行われます。最近は日本でも、イオン、JAL、GAP、ビックカメラなど様々な業界でブラックフライデー・セールが取り入れられ、消費税増税で個人消費が減速する中、冬のボーナス商戦に向け起爆剤となるかに注目が集まっていました。

Amazonジャパンも国内では今年が初となる「Black Friday」セールを、11月22日(金)9:00~11月24日(日)23:59までの期間で開催。「クロ」にちなんだ黒毛和牛や黒ビール、家電などをセール価格で販売する『クロいものセール』や、動画配信「Prime Video」のレンタル対象商品、電子書籍「Kindle」のコンテンツを“96円”で提供するなど、目玉企画を打ち出しました。

AmazonのBlack Fridayページ

Amazonブラックフライデー初日のPV数は、セール前より70%増加!

ブラックフライデーによりAmazonを利用するユーザー数は増加したのでしょうか。

11月1日~25日のAmazonのWebサイトにおける日次ユーザー数を調査しました(調査対象デバイスはPC)。

ブラックフライデーが始まる前、11月1日~21日の1日あたりの平均ユーザー数は約676万人でしたが、ブラックフライデー初日の11月22日(金)のユーザー数は約793万人、約1.2倍に増加していることがわかりました。

AmazonのWebサイト ユーザー数推移(2019年11月)

AmazonのWebサイト ユーザー数日次推移(2019年11月)

※対象期間:11月1日~25日
※対象デバイス:PC
※ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計

また、PV数は、より顕著に急伸していました。

下図は11月のPV数の日次推移になりますが、22日のPV数は推計で約1億9900万PV、ユーザー数と同様にブラックフライデーが始まる前の期間の平均PVと比べると、約1.7倍に伸びています

AmazonのWebサイト PV数日次推移(2019年11月)

AmazonのWebサイト PV数日次推移(2019年11月)

※対象期間:11月1日~25日
※対象デバイス:PC
※ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計

ユーザー数が伸びていることに加え、PV数が大幅増加していることから、ブラックフライデーによって購入意欲が高まり、ユーザーは積極的にAmazon内で商品を検討し、Webサイト内を回遊していたことがうかがえます。

より詳しく検証するため、セール期間の4日間と、セール前週の同曜日で平均滞在時間や1セッション当たりのPV数を比較してみました。

AmazonのWebサイト セール中とセール外の比較

AmazonのWebサイト セール中とセール外の比較

※対象期間
・Black Fridayセール中:11月22日(金)9:00~11月24日(日)23:59
・セール外:11月15日(金)9:00~11月17日(日)23:59
※対象デバイス:PC
※ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計

ブラックフライデーのセール期間中は平均滞在時間が約10分、1セッション当たりのPV数も11PVを超え、それぞれセール前と比べると約1.3倍に増加しています。サイトでの滞在や回遊の面では、通常の週末と比べてもプラス3割程度の効果をもたらしていることがわかりました。

サイバーマンデーはさらに盛り上がる?!

Amazonといえば、夏の7月半ばに開催されるプライムデーと、冬の12月に行われるサイバーマンデーが有名です。今年のサイバーマンデーは12月6日(金)18:00スタート予定で、既にTVCMなどのプロモーションも展開されています。

冬のボーナス商戦を狙ったサイバーマンデーとブラックフライデー。どちらが盛り上がるのでしょうか。昨年12月のサイバーマンデーと今年のブラックフライデーで、ユーザー数、PV数を比較しました。

2018年のサイバーマンデーは12月7日(金)18:00~12月11日(火)1:59の80時間、対して2019年のブラックフライデーは63時間とセール期間や時間帯が異なるので単純比較はできませんが、1時間当たりのユーザー数で比べると、サイバーマンデーが約20.5万人、ブラックフライデーが約22.7万人とブラックフライデーに軍配があがりました。

ただし1時間当たりのPV数では、サイバーマンデーが約1033万PV、ブラックフライデーが約914万PVで、サイバーマンデーが上回っています。どちらのセールも時間あたりで見ると大きな差はなく、Amazon大規模セールの集客力の高さが改めて明らかとなりました。

2018年12月のサイバーマンデーと2019年11月のブラックフライデーの比較

2018年12月のサイバーマンデーと2019年11月のブラックフライデーの比較

※対象期間
・サイバーマンデー:2018年12月7日(金)18:00~12月11日(火)1:59
・ブラックフライデー:2019年11月22日(金)9:00~11月24日(日)23:59
※対象デバイス:PC
※ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計

間もなく12月6日から始まる今年のサイバーマンデーは昨年よりも7時間延長され、87時間で開催されます。おなじみの「特選タイムセール」も企画されており、セール対象商品も家電から日用品、食品まで幅広いラインナップ。ブラックフライデーが終わったばかりとはいえ、今回も注目を集めるセールになりそうです。

AmazonのCyber Mondayページ

プライムデー、サイバーマンデーに並ぶ、Amazonの第三の集客の柱となった「ブラックフライデー」。マナミナ編集部では2020年もAmazonの動向に注目していきます。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
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