マナミナでは、これまでリサーチャーの菅原大介さんによるリサーチャーの一助となる記事を多く公開してきました。菅原大介さんは、調査会社を経たのち、国内通信最大手のグループ企業でマーケティング戦略・中期経営計画・UXデザインを担当しています。そして個人では「リサーチハック」をキーワードに、リサーチの魅力やノウハウを普及させるための書籍執筆や寄稿などにも取り組んでいます。
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https://note.com/diisuket/n/n0cde498ca01e初めましての方向けの自己紹介&活動紹介ページです。 リサーチャー 菅原大介を何卒よろしくお願いします!
では早速、これまでにマナミナで公開された菅原さんの寄稿・取材記事を見ていきましょう。業界別に気をつける観点や、マーケティングアクションと併用するリサーチの枠組みなど、複数テーマでリサーチの手法や考え方を学べるコンテンツ群となっています。
「リサーチャーが語るアンケート虎の巻」シリーズ
ユーザーを正しく理解するために、アンケートによるアスキング調査はとても有効な手段です。しかし、データ分析の定番項目をそのまま当てはめたり、購入理由をストレートに尋ねても、なかなか示唆は得られません。そこで重要なのが、各業界ごとのビジネス特性を理解することです。
業界ごとに異なる特性に応じたアンケートの質問項目を用意することで、その結果を販促施策に繋げていく必要があります。このシリーズでは、食品業界、美容業界、家電業界、エンタメ・スポーツ業界の4業界について紹介を行っています。マーケティングに携わるビジネスパーソンや、アンケートを通じた消費者の行動理解に取り組む方はぜひ参考にしてみてください。
■1.食品業界
まず1つ目の記事では、食品業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点およびそこから導かれる考察を解説しています。
【リサーチャーが語るアンケート虎の巻】食品業界は「旬のマーケティング」が鍵!
https://manamina.valuesccg.com/articles/1335アンケートによるアスキング調査では、業界ごとのビジネス特性の理解があってはじめて深まります。そこでこのコラムでは、リサーチャーの菅原さんから業界ごとに最適な質問と分析のノウハウを教わります。第1回のテーマは食品業界。食品業界では、売れている場所・買われ方・食べ方など、商品の製造から消費までを貫いて旬を考察する「旬のマーケティング」が重要だと言います。
キーワードは「旬のマーケティング」です。商品単価が低い一方で、顧客リーチが広いこの業界では、アスキング調査から「売れている場所や買われ方、食べ方の旬」を分析することで、消費者が支持する商品の特徴や魅力を理解することが重要になります。
■2.美容業界
2つ目の記事では、美容業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点およびそこから導かれる考察を解説しています。
【リサーチャーが語るアンケート虎の巻】美容業界は「美意識のマーケティング」が鍵!
https://manamina.valuesccg.com/articles/1379リサーチャーの菅原大介さんが、消費者・生活者のことを深く知るためのアンケート調査法を語ります。今回のテーマは美容業界。カテゴリの特徴を洗い出した上で、美容業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点を示し、それぞれの質問文例と、そこから導くべき考察についても解説します。美容業界に携わる方だけでなく、真にユーザーのニーズを知りたい方に必見の内容です。
キーワードは「美意識のマーケティング」です。リピーターの獲得が難しく、売上の頭打ちが早いこの業界では、アンケートの回答から「回答者の美意識」をくみ取り、それをオプションメニューや販促施策に繋げていくのが重要になります。
■3.家電業界
3つ目の記事では、家電業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点およびそこから導かれる考察を解説しています。
【リサーチャーが語るアンケート虎の巻】家電業界は「お買い得感のマーケティング」が鍵!
https://manamina.valuesccg.com/articles/1421リサーチャーの菅原大介さんが、消費者・生活者のことを深く知るためのアンケート調査法を語ります。今回のテーマは家電業界。カテゴリの特徴を洗い出した上で、家電業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点を示し、それぞれの質問文例と、そこから導くべき考察についても解説します。家電業界に携わる方だけでなく、真にユーザーのニーズを知りたい方に必見の内容です。
キーワードは「お買い得感のマーケティング」です。メーカーブランドが強く、価格と販促が重要である一方で、生涯購入機会が多くないこの業界では、「この製品はこのお店で買ってもいいな」と思わせるような品揃えを用意し、強みを打ち出していくことが重要になります。
■4.エンタメ・スポーツ業界
最後に、4つ目の記事では、エンタメ・スポーツ業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点およびそこから導かれる考察を解説しています。
エンタメ・スポーツ業界ではコンテンツの強さに依存しすぎないマーケティングが重要だ【リサーチャーが語るアンケート虎の巻】
https://manamina.valuesccg.com/articles/1455リサーチャーの菅原大介さんが、消費者・生活者のことを深く知るためのアンケート調査法を語ります。今回のテーマはエンタメ・スポーツ業界。カテゴリの特徴を洗い出した上で、エンタメ・スポーツ業界でユーザーリサーチを行うときの3つの観点を示し、それぞれの質問文例と、そこから導くべき考察についても解説します。当該の業界に携わる方だけでなく、真にユーザーのニーズを知りたい方に必見の内容です。
キーワードは「ファン心理のマーケティング」です。ファンの熱量が高い一方で、スケールさせづらいこの業界では、「ファンが面白い!」と思う要素を丁寧にすくい上げ、その設定を新たな企画に広げることが重要になります。
Googleフォームで作るきほんのアンケートフォーム
利用者の動向を理解するために、アンケートフォームを作成し用いることは今や職種を問わず必須のスキルとなってきました。しかし、アンケートフォームの適切な質問や選択肢を用意するやり方を教わる機会は少なく、テンプレートを使用しようとすると、用途によらず同じ質問が並んでしまうことがあると思います。
こうしたアンケートフォームにおいて重要なことは、用途に合った質問と選択肢を用意することで、回答によるその後の施策に明確につなげられるようにすることです。今回は、利用者の認知経路や利用理由を調べる「利用者アンケート」(BtoC編・BtoB編)、満足度や知人への推奨意向度を調べる「満足度アンケート」(BtoC編・BtoB編)、利用シーンや利用に際して重視していることを調べる「ユーザープロファイルアンケート」(基本項目編・発展項目編)の6つに分けて、それぞれの用途に合った質問と選択肢を用意することができるような「基本の型」となるフォーム作成方法を解説しました。
アンケートフォームを作成したことはあるがその施策への活用方法がわからない方、用途に合わせたアンケートフォームの作成方法が知りたい方などはぜひ参考にしてみてください。
■5.利用者アンケート
利用者アンケートでは、BtoC編ではサービスの購入者や利用者に対して、BtoB編ではサービスの契約者や運用者に対して行うアンケートを想定しています。どちらにも共通しているポイントとしては、「自社サービスの注力度合いに応じた構成にする」ことです。自社サービスの特徴をしっかりと反映したフォーム作りが、「自社サービスの強みのバリエーションを把握する」上で重要になります。その他にも、多くの質問と選択肢を紹介していますので、利用シーンに合わせて、参考にしてみてください。
Googleフォームでつくる「利用者アンケート」テンプレート(BtoC編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1482今回のテーマは「利用者アンケート」(BtoC編)です。フォームに入れておきたい基本項目+ビジネスをドライブする発展項目=計7つの質問を紹介します。ご自身のスキルアップ用や、社内の担当者教育用に、ぜひご活用ください。記事の最後には、エクセルのチェックリストのダウンロードリンク+Googleフォームのサンプルを含むYouTubeの解説動画へのリンクもあります。
Googleフォームでつくる「利用者アンケート」テンプレート(BtoB編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1483今回のテーマは「利用者アンケート」(BtoB編)です。フォームに入れておきたい基本項目+ビジネスをドライブする発展項目=計7つの質問を紹介します。ご自身のスキルアップ用や、社内の担当者教育用に、ぜひご活用ください。記事の最後には、エクセルのチェックリストのダウンロードリンク+Googleフォームのサンプルを含むYouTubeの解説動画へのリンクもあります。
■6. 満足度アンケート
満足度アンケートでは、BtoC編ではサービスの購入者や利用者に対して、BtoB編ではサービスの契約者や運用者に対して行うアンケートを想定しています。どちらにも共通しているポイントとしては、「業界における評価指標を取り揃える」ことです。このポイントをおさえることで、自社サービスの自信を持って訴求できる強みを確認するとともに、購入時や受注時にボトルネックとなりうる弱みを把握することができます。その他にも、多くの質問と選択肢を紹介していますので、利用シーンに合わせて、参考にしてみてください。
Googleフォームでつくる「満足度アンケート」のテンプレート(BtoC編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1520今回のテーマは「満足度アンケート」(BtoC編)。フォームに入れておきたい基本項目+ビジネスをドライブする発展項目=計5つの質問を紹介します。ご自身のスキルアップ用や、社内の担当者教育用に、ぜひご活用ください。
Googleフォームでつくる「満足度アンケート」のテンプレート(BtoB編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1521今回のテーマは「満足度アンケート」(BtoB編)。フォームに入れておきたい基本項目+ビジネスをドライブする発展項目=計4つの質問を紹介します。ご自身のスキルアップ用や、社内の担当者教育用に、ぜひご活用ください。
■7.ユーザープロファイルアンケート
ユーザープロファイルアンケートは、すでにお持ちのユーザー基本情報に加えて、マーケティング活動のために取得しておきたい行動データや意識データを取得するためのアンケートです。このアンケートにおける重要なポイントは、ユーザーが自社サービスを利用するシーンを利用金額や利用頻度、利用時間帯などの切り口から把握することで、ユーザーの行動パターンを自社が提供する物事に即して類推することです。行動パターンを類型化することで、プロモーション効率をあげることに繋がります。その他にも、多くの質問と選択肢を紹介していますので、利用シーンに合わせて、参考にしてみてください。
Googleフォームでつくる「ユーザープロファイルアンケート」(基本項目編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1551今回のテーマは「ユーザープロファイルアンケート」です。ユーザープロファイルデータは、主となる基本属性以外にも、行動データ・意識データなど様々なデータアイテムから構成されます。前編の今回は、フォームに入れておきたい基本項目=計5個の質問を紹介します。
Googleフォームでつくる「ユーザープロファイルアンケート」(発展項目編)
https://manamina.valuesccg.com/articles/1556今回のテーマは「ユーザープロファイルアンケート」です。ユーザープロファイルデータは、主となる基本属性以外にも、行動データ・意識データなど様々なデータアイテムから構成されます。後編の今回は、ビジネスをドライブする発展項目=計5個の質問を紹介します。
菅原さんが考える「ユーザー理解」とは
■8.ユーザー理解における「質問の尋ね方」の重要性とは
菅原さんがリサーチャーとしてユーザー理解の試みを行おうとするとき、一体どんなことを意識しているのか。そこで本企画では菅原さんに、ユーザー理解の考え方と方法をインタビューしました。
まずは「ユーザー理解」におけるアスキング調査の意義、調査の枠組みの考え方を記事化しました。
ユーザー理解では「質問の尋ね方」が重要。アスキング調査で見える「第3の選択肢」が事業をドライブさせる
https://manamina.valuesccg.com/articles/1602最近マーケターの間であらためて注目されている「ユーザー理解」の方法について、「質問の尋ね方」が重要と考えるリサーチャー・菅原大介さんに取材します。その思考法や、アンケートやインタビューなどアスキング調査の意義、調査の枠組みの考え方など、事例を豊富に交えながら語っていただきました。
この記事では、ユーザー理解において、データベースでできることと、アンケートなどによる「質問」でできることの違いを説いた上で、「質問」することが事業成長のドライブをかける上で重要であることを解説しています。その上で、どのような質問の尋ね方で、ユーザー理解につなげることができるのかについても解説しています。
■9.「ユーザー理解」の調査における重要な4つの観点とは
次に、「ユーザー理解」のための調査において、重要視するべき観点について記事化しました。
マーケターが調査予算を得るために持つべき4つの観点とは?リサーチャー菅原大介さんに聞く
https://manamina.valuesccg.com/articles/1624調査予算を得るために持つべき4つの観点について、リサーチャーの菅原大介さんが詳しく解説します。定点調査などで成果が出ないと調査の意味を問われがちですが、そうならないためには組織理解が重要です。目的と結果を一致させた調査の具体例も紹介します。
「ユーザー理解のための調査が徒労に終わってしまった。」なんてことはありませんか。その原因には、調査の企画時点でテーマが絞り切れていないことがあげられます。この記事では、ユーザー理解のための調査を成功させるための4つのポイントを紹介しています。調査をしたいと思っているがその一歩目が踏み出せない方にとって、どんな観点を重要視しながら調査を行えば良いかがわかる記事になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ記事はいったん以上となります。このあとも菅原さんによるリサーチのノウハウを引き続きマナミナ上でお伝えしていきますので、ぜひ引き続きご注目ください。
菅原大介
リサーチャー。上智大学文学部新聞学科卒業。新卒で出版社の株式会社学研を経て、株式会社マクロミルで月次500問以上を運用する定量調査業務に従事。現在は国内通信最大手のグループ企業でマーケティング戦略・中期経営計画・UXデザインを担当する。
会社では小売・サービスの分野における市場調査・ユーザーリサーチ・プロダクトリサーチを担当し、自身もマーケティング・広報・店舗開発の実務経験を有する。また、スタートアップから大企業まで各規模のIT企業でリサーチ組織の立ち上げ経験を持つ。
個人でも「リサーチハック」をキーワードに、リサーチの魅力や技能を普及させる著述・講演活動に取り組み、業界・職種・施策・課題ごとの調査設計やデータ分析のノウハウが、マーケティング・調査メディアでの寄稿やセミナー・研修会で好評を得ている。
主な著書に『売れるしくみをつくる マーケットリサーチ大全』『新・箇条書き思考』(ともに、明日香出版社)がある。
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2023年の4月に新卒として入社予定で、現在はヴァリューズの内定者アルバイトとして働いています。現在は、大学院にて金属クラスターについての研究を行っています。