トップは「LINE」、利用ユーザー数は1億人に迫る勢い
2019年1月~10月の起動ユーザー数を調査することで、“実際によく使われているアプリ”をランキングにしました。
2019年最も利用されていたアプリは、「LINE」でした。利用ユーザー数は約9300万人と1億人に迫る勢いで、2位の「Twitter」に大差をつける結果となりました。
3位は「Amazonショッピング」で5000万弱人が利用していました。4位は「Facebook」、5位は「Yahoo!」となりました。「Yahoo!」は、天気や乗換案内、ショッピングなど様々なサービスがランクインしています。
また、6位には「Instagram」がランクインしており、、前回の調査に引き続き、SNS系が上位を占めました。
2019年アプリ利用者数トップ30
対前年の伸び率・アプリユーザー増加数では「PayPay」が他を圧倒して大幅躍進
昨年と比較して利用者数が伸びたアプリを調査したところ、トップはスマホ決済アプリ「PayPay」でした。2018年10月にサービスを開始したため、2019年の前年比は驚異的な伸び率となっています。昨年12月に続き、「PayPay」が行った総額100億円をユーザーに還元するプロモーション『100億円キャンペーン』が話題となり、10月には消費税増税に伴うキャッシュレス・ポイント還元事業の追い風も受けて、アプリユーザー数増加につながったことが考えられます。他には通信キャリア系決済アプリの「d払い」も前年比が約4倍に伸びており、「楽天ペイ」、「Google Pay」など、全体的にスマホ決済アプリが躍進していました。
3位にランクインしていたのは「セブン-イレブン」でした。7位には「ローソン」もランクインしておりコンビニ公式アプリも利用者数を伸ばしていることがわかりました。
コンビニ公式アプリは、店舗検索や商品情報、お得なクーポンなどの情報を入手できることもあり日常利用が定着していることが考えられます。特に「セブン-イレブン」アプリは『セブンスポット』という無料Wi-Fiサービスを無制限に使えることも魅力の1つになっているようです。
ニュース系アプリでは、千鳥や日向坂46などが、便利機能やコンテンツを紹介するCMが話題となった「SmartNews」が6位に、マクドナルドの無料クーポンがもらえるCMを展開した「グノシー」が19位にランクイン。「SmartNews」はICT総研調査でも満足度1位を獲得しており 、直感的で使いやすいUIで記事が読みやすいことや、オフラインでも読める便利さ、コンテンツ量の多さなどが注目されてユーザー数を伸ばしているようです。
ショッピングカテゴリでは「Amazon ショッピング」や「UNIQLO」、「メルカリ」の3つのアプリがランクインしていました。この3つのアプリは“アプリ利用者数ランキング”でも上位にランクインしており、人気の高さがうかがえます。また、「イオンお買物」アプリが前年比2倍弱と利用ユーザー数を伸ばしていました。こちらはクーポン配信やスタンプカード機能、店舗のチラシやセール情報などが人気のようです。
2019年アプリ利用者数【前年比増加数ランキング】
分析概要
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2019年1月~10月のネット行動ログを分析しました。
※アプリのユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。アプリのカテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外とする。
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