2021年ヒット記事から読み解く消費者トレンド

2021年ヒット記事から読み解く消費者トレンド

2021年のマナミナ年間人気記事ランキングから消費者トレンドのトピックを紹介します。コロナ禍で生まれた新しい消費者ニーズ、Uber Eatsをはじめとした群雄割拠のフードデリバリー業界、通信キャリア各社の格安プラン、スマホゲーム「ウマ娘」やアーティスト「YOASOBI」のヒットの背景まで、最新の消費者動向がわかるWeb行動ログデータを調査・分析した記事に注目が集まりました。2022年のマーケティング戦略のヒントもここに詰まっているかもしれません。


2021年1月~12月末の期間に新たに公開した記事から、閲覧数の多い記事をマナミナ編集部でランキング化しました。本稿では、そのTOP30を発表します!

1-10位 「ウマ娘」「YOASOBI」ヒットの背景、携帯新料金プランに関心

まずTOP10からご紹介していきましょう。1-2位は、コロナ禍で頻繁に行われるようになったリモート会議でよく使うZoomの操作方法について。特に画面共有や背景の設定方法に関して検索して調べる方が多いようです。

3位はSNS利用率の調査、4位はネットの急上昇ワードからトレンドをリアルタイムに調べる方法など、マーケティング関係者であればアンテナを張っておきたい情報がランクイン。5位は2021年の3月に売却が発表され話題になった転職メディア「転職アンテナ」のメディア特徴を分析した記事でした。

【1位】ホスト以外もOK!Zoomで会議資料を画面共有する方法

【2位】Zoomのバーチャル背景設定方法を解説。うまくいかない場合の回避方法も!

【3位】【最新版】情報通信白書から見るSNS利用率と傾向

【4位】ネットの「急上昇ワード」に見る“今”のトレンドをリアルタイムに調べる方法

【5位】10億円で売却された「転職アンテナ」のメディア特徴をWeb行動ログデータから徹底分析

6-10位は以下の通り。コロナ禍で化粧品への消費者ニーズはどのように変化したのかデータで振り返る記事や、スマホゲーム「ウマ娘」YOASOBIなど「夜好性」アーティストのヒット要因躍進するドラッグストア業界のネット勢力図や、2021年春にサービスを開始した携帯キャリアの新料金プランの動向に注目が集まりました。

【6位】コロナ禍から1年、化粧品への消費者ニーズはどう変わった?業界動向をデータで振り返る

【7位】躍進するドラッグストア業界。気になるネット勢力図やエリア特性は?

【8位】覇権確実?スマホゲーム『ウマ娘』は引退馬も救う?!

【9位】ヨルシカ・YOASOBIなど「夜好性」アーティストのヒットの要因を検索データから分析

【10位】携帯の新料金プラン、ahamo・povo・LINEMOのデジタル集客を調査!初速の勝者はどこ?

11-20位 「マイクロD2C」など新業態や、仕事管理ツール「Notion」に注目

続いて、人気記事の11-20位を見ていきましょう。生産者が自社ECを通じて消費者へ直接販売するビジネスモデルD2Cは様々な商材で展開されるようになり、スモールブランドによるマイクロD2Cがサブスクで収益をあげる事例も多くみられるようになってきました。マイクロD2Cに関する記事は13位にランクインしています。

また、withコロナによるリモートワークで様々な仕事管理ツールの導入が加速しました。中でも人気記事16位に入った「Notion」は注目に値すると言っていいでしょう。

【11位】「デジタル・トレンド白書2021-withコロナ編-」を公開 ~ コロナ禍における消費者のデジタル動向調査

【12位】Googleアナリティクスのクロスドメイン設定方法(UA、GA4)|Googleアナリティクス使い方ガイド

【13位】マイクロD2Cでスモールブランドの影響が拡大?プラットフォームが成長を支える

【14位】Salesforceの標準オブジェクトとは?初心者向けの解説まとめ

【15位】急上昇ワードに“緊急事態宣言”など...「週間」検索キーワードランキング(2021/4/18~2021/4/24)

【16位】仕事管理ツール「Notion」がデザイナーやエンジニアの間で人気な2つの理由とは?関心層をログデータで調査

【17位】スマホ決済アプリ市場の最新動向を調査!PayPayが変わらず独走もファミペイが存在感発揮

【18位】ホスト以外でもできる?Zoomの画面共有方法の基本と応用

【19位】市場調査を無料でできる?マーケターのためのリサーチエンジン「Dockpit」の無料版を使ってみた

【20位】「デジタル・トレンド白書2021 -消費財・耐久消費財編-」を公開 ~ コロナ禍における消費者のデジタル動向調査

21-30位 「メタバース」や「Cookieレス」などのトピックが話題に

さらに、21-30位の人気記事をご紹介します。21位は「Facebook」が社名を「Meta」に変更するなど、話題のテックトレンドとして注目度が急上昇した「メタバース」の定義と歴史をまとめた連載がランクイン。国内企業からも熱い視線が注がれており、2022年、見逃せないテーマです。

Uber Eatsを中心に、すっかり日常に定着した感のあるフードデリバリーサービスのアプリユーザー数比較調査記事も24位と人気を集めました。「フードパンダ」は2022年3月までに日本市場から撤退することを発表しており、今後の業界動向が気になるところです。

リターゲティングなどの広告配信や効果測定に使われてきたCookieが使えなくなるCookieレス時代も、マーケティング業界で注目トピックとなりました。デジタル広告での3つの問題点と4つの対策について解説した記事は27位に入っています。

【21位】話題のメタバースとは?定義と歴史|メタバースの現在地と未来を考える

【22位】Amazon Payを導入しているのはどんな企業か。楽天ペイとの比較も

【23位】行動ログデータから分析!ECモール「Amazon」と「楽天市場」はどのように使い分けられている?

【24位】競争加熱中のフードデリバリーアプリを最新データで調査。コロナ禍での利用実態とは

【25位】新人マーケター向けマーケティング基礎知識まとめ

【26位】KATEの「リップモンスター」は、なぜマスク着用下でバズったのか?

【27位】ITP/クッキーレスで何が変わる?デジタル広告での3つの問題点と4つの対策

【28位】国・自治体がTableauでわかりやすくデータを可視化しているって知ってた?市場調査やマーケティングに使えるオープンデータまとめ

【29位】ドコモの「ahamo」に関心を寄せるユーザー層は?併用サイト分析から他キャリアとの比較状況も考察

【30位】「デジタル・トレンド白書2021 -ネット・サービス業界編-」を公開 ~ コロナ禍における消費者のデジタル動向調査

いかがでしたでしょうか。人気上位の記事は今後の動きも気になるテーマばかり。マナミナでも引き続き、追跡調査やデータを公開していきますので、2022年もお楽しみに!

ご紹介した記事の多くは、Web行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いています。Dockpitは消費者のトレンド調査に役立ちます。一部無料で使える機能もありますので、ぜひ下記よりご利用ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


トレンド調査

関連する投稿


「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

「○○とは」検索に見るトレンドや生活者の気になりごとは?「インボイス」「NISA」「猫ミーム」など

検索エンジンで調べ物をするときによく使われる「〇〇とは」検索。今回は、直近1年間で検索数が多かった注目ワードや、時期によって急上昇したトレンドワードをご紹介します。「とは」検索から見えてくる最新の流行りやみんなの関心事を読み解いていきます。


Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

Supportive fans are willing to spend money? “Oshikatsu” insights & applying it to marketing strategy

“Oshikatsu” stimulates consumption in Japan. In fact, more than 80-90% of teens answered that they have an “Oshi.” We will deepen our understanding by investigating the current state of the “Oshikatsu” market, behaviors like time and money spent on “Oshikatsu,” and its connection with collaborations, etc. in marketing.


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「イマーシブ・フォート東京」「変な家」のプロモーションを考察(2024年3月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「イマーシブ・フォート東京」「変な家」のプロモーションを考察(2024年3月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第17弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「イマーシブ・フォート東京」「変な家」「新生活」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。イマーシブ・フォート東京が刺さるのはどんな人?映画化で話題の「変な家」と、マンガ広告が生み出す購買活動とは?、Z世代のニーズに刺さる家電のサブスクリプションとは?など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


推し活実態2024!「沼落ち」プロセスとは?推し活のインサイトとマーケティング活用

推し活実態2024!「沼落ち」プロセスとは?推し活のインサイトとマーケティング活用

日本の消費を活気づける「推し活」。実は10代の8~9割以上が「推し対象あり」と回答しているという結果も。本ホワイトペーパーでは、推し活市場の現状や、推し活にかける時間・金額などの行動実態、コラボ企画といったマーケティングとの接続について調査し、推し活への理解を深めていきます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第16弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「猫ミーム」「Bluesky」「LYPプレミアム」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代のSNSの使い方、猫ミームがバズった背景、LYPプレミアムの魅力とZ世代のサブスクの使い方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


最新の投稿


約5割の企業経営者がGoogleマップ活用の成果を体感!約3割が売上増加【トライハッチ調査】

約5割の企業経営者がGoogleマップ活用の成果を体感!約3割が売上増加【トライハッチ調査】

株式会社トライハッチは、飲食・医療業界の経営者を対象にデジタルマーケティングの意識調査を実施し、結果を公開しました。


Increasing popularity among men? Investigating the needs for “sunscreen”! Latest Edition [2024]

Increasing popularity among men? Investigating the needs for “sunscreen”! Latest Edition [2024]

As men's cosmetics receive increasing attention, what are the consumer needs for sunscreen? Also, does the quality of sunscreen differ depending on the season, with summer and winter? We will analyze changes in needs and consumer psychology for sunscreen based on the behaviors during the consideration stages.


生成AIの時代におけるWEBライティング業界の健全な発展及び進化を実現する「日本AIライティング協会®」設立

生成AIの時代におけるWEBライティング業界の健全な発展及び進化を実現する「日本AIライティング協会®」設立

生成AIによるテキスト創出「AIライティング」の急速な普及に伴い、情報の正確性や倫理基準の劣化のリスクがある中で、WEBライター集団を抱える団体を中心に構成する「日本AIライティング協会®(英称:JAPAN AI Writing Association 略称:JAIWA)」を発足したことを発表しました。本協会では、前述の課題がある中で、「AIライティングの新たな規範の樹立」と「WEBライターと生成AIが共存共栄できる未来の探究」を目的に活動するといいます。


日々の生活で「時間不足」と感じている女性は7割以上 1日に自分のために使える時間は1時間以上2時間未満が最多【SHE株式会社 調べ】

日々の生活で「時間不足」と感じている女性は7割以上 1日に自分のために使える時間は1時間以上2時間未満が最多【SHE株式会社 調べ】

SHE株式会社は、SHElikesで学ぶ女性を対象に、時間の使い方や環境が変化する新生活・新年度のタイミングに、タイパ時代の「女性のスキマ時間の関する調査」を実施し、結果を公開しました。


ギブリー、企業の生成AI開発ををサポートする共創ラボ「Givery AI Lab」を設立

ギブリー、企業の生成AI開発ををサポートする共創ラボ「Givery AI Lab」を設立

株式会社ギブリーは、生成AIを活用した開発プロジェクトを総合的にサポートする共創型ラボ開発機関「Givery AI Lab(ギブリーAIラボ)」を設立したことを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ